【松ゼミWalker vol.166】 「新世界 昭和ヒーロー大会」をお手伝い(4回生 袁麗萍)

 2014年11月29日(土)・30日(日),通天閣のお膝元の新世界にて,「新世界 昭和ヒーロー大会」が開催され,様々なイベントが行われました。昨年の「昭和マチアソビ」(【松ゼミWalker vol.130】 新世界のイベント,懐かしの「昭和マチアソビ」をお手伝い!!)に続いて,松村ゼミはこのイベントのお手伝いをさせていただきました。
 新世界は,「一番大阪らしく昭和を多く感じさせる街」として,2013年に新世界「昭和村」宣言を行い,「昭和を意識したまちづくり」を志していらっしゃるそうで,松村ゼミはこのまちづくりの趣旨に賛同し応援しています。このイベントはその一環で行われたものです。

 参加したのは,29日(土)が袁麗萍(4回生)・弘田愛美(4回生)・武石彩芳(4回生)・山中彩帆里(4回生)・平山あかね(3回生)・小山舞(2回生)・大久保愛仁(2回生)の7名,30日(日)は袁麗萍(4回生)・弘田愛美(4回生)・橋田翔子(4回生)・ジーン(3回生)・ジュディ(3回生)の5名。松村先生も29日は午前中のみ,30日は終日一緒に活動されました。

 今年のイベントも,メインステージ(スパワールドエントランスホール),サブステージ(新世界市場),サテライト会場(ジャンジャン横丁)の3会場で実施。
 メインステージでは,29日は歌謡ライブショー・プロレス・初代タイガーマスクのトークショーなどが,30日は歌謡ライブショー・串田アキラのスペシャルライブなどが行われました。サブステージでは,けん玉ショーや紙芝居などが行われ,サテライト会場では,昭和ヒーロー風似顔絵コーナーが設けられました。
 松村ゼミがお手伝いさせていただいたのは,これら三つの会場を巡るスタンプラリーの運営でした。私たち学生スタッフはそれぞれの会場にわかれ,道行く人たちに声をかけてパンフレットを配り,イベントを開催していることを宣伝し,スタンプラリーに参加して三つの会場を見て回るようお薦めしました。新世界のイベントの場合は,わざわざそのイベントを目指して来るというお客さんよりも,たまたま新世界や通天閣へ遊びに来た人がたくさんいて,その方々の一部が「ラッキーやん」と参加する感じです。

 スタンプラリーの景品は,新世界限定の非売品オリジナルグッズ「キン肉マンPROJECT」のクリアファイルと,大阪市交通局提供の地下鉄車両の紙模型でした。三会場でスタンプを集めると「昭」「和」「村」と揃い,それを持ってジャンジャン横丁北側のサテライト会場へ戻ると,景品を手渡します。
 私や弘田さんや山中さんは,新世界援隊の会議に何度か出席し(【松ゼミWalker vol.134】 新世界援隊の会合に松村ゼミが参加!!),新世界の夏祭りや昨年の昭和マチアソビのお手伝いをしたこともあるためか(【松ゼミWalker vol.152】交換留学生・李家伶と再見!),新世界の町会の方々が,「この前も来てくれてはった学生さんやね」と,顔を覚えていてくださりました。松村ゼミでは地域と関る大切さを学びますが,「地域で活躍する方々にまずは顔を覚えてもらわな何も始まらへん」と松村先生はよくおっしゃいます。新世界連合町会会長の大西幸次郎さんや,新世界援隊代表の近藤正孝さんからは,「せっかくやから,みなさんもぜひ楽しみながら,お手伝いしてくださいね」とお声かけいただきました。

 三つの会場ではそれぞれスタッフならではの特典もありました。メインステージにいると,すぐ横でライブショーやイベントが行われるので,それらを一緒に楽しめ,ライブ終わりの歌手やタレントさんたちとも仲良くなれました。サブステージのスタンプコーナーは新世界市場のなかにあったので,市場の人たちから「これ食べて」とか,「これ飲んどき」と,色々な差し入れをしていただいたそうです。サテライト会場には,似顔絵コーナーが併設されていて,何名かのスタッフの顔を宣伝用のサンプルとして描いてもらいました。
 2日間のイベントで最も盛り上がったのは,メインステージで2日目の最後に行われた「串田アキラのスペシャルライブ」でした。アニメ「キン肉マン」の主題歌も歌われている串田アキラさんは,知る人ぞ知るアニメソング歌手だそうです。串田アキラのスペシャルライブが近づくと,アニメソングファンが続々と来場され,メインステージ前は軽く200名を超える大盛況となり,串田さんは昭和ヒーロー物のアニソンを次から次へと大熱唱されました。

 サテライト会場の似顔絵コーナーも大人気でした。一人400円で完成まで10分か15分くらいかかりますが,好きな昭和ヒーローのキャラクターを選ぶと,そのキャラクターで似顔絵を仕上げてもらえます。最初のうちお客さんたちは様子を見られていたのですが,サンプルの似顔絵の完成度とユニークさを確認すると,あっという間に行列ができました。似顔絵を描いていたのは,プロではなく,何と大阪アニメーションカレッジ専門学校の学生さんたちでした。松村先生は「ほんまに学生かいな,上手な,すごい才能やなあ」と感心されていました。
 出来上がった似顔絵を受け取った瞬間,みんなニッコリと微笑んでいたのが印象的で,特に小さな子供の反応は正直,満面の笑みで「ありがとう」と言っていました。この「ありがとう」のパワーは大きく,学生たちは11時くらいから描き始め,待っている人たちを気遣い,昼食休憩すらとることもなく,イベントが終了する16時を過ぎても描き続けていました。学生たちの集中力に驚くとともに,描くのが好きでないととてもできないこともよくわかりました。

 三つの会場を見回っていらっしゃった松村先生によると,サブステージでのけん玉ショーや紙芝居も好評で,子供たちはもちろん,道行く外国人も足を止めて見入っていたそうです。初日のメインステージのプロレス会場にも,外国人の観客が何名かいて,楽しんでおられました。
 さて,30日(日)の全てのイベントが終わってから,私たちはメインステージへ戻り,新世界連合町会の大西会長へ「全て無事に終了しました」とご報告しました。大西会長からは,「2日間にわたり,ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。」とのお言葉をいただきました。「私たちは4回生だから,来年3月に卒業します。来年は,ここにいる3回生のジーンやジュディがまた来ます。」とお伝えすると,「卒業しても,新世界へ遊びに来てね。」とのことでした。地域の色々な方々に見守られながら,楽しくお手伝いでき,充実した2日間を過ごせました。ありがとうございました。