【松ゼミWalker vol.185】 第3回「今しかできない旅がある」にて近畿ブロック賞受賞‼(4回生 栃原智美)

 9月25日(金)午後、東京ビックサイト「ツーリズムEXPOジャパン2015ジャパンステージ」にて、観光庁主催の第3回「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する取組表彰があり、松村先生と私・栃原智美と3回生竹中さおりの3名が出席してきました。私はゼミでもプライベートでもよく旅行するので、全く実感はありませんが、「最近、若者があまり旅行しない」、と社会問題になっているそうです。そこで、観光庁が、若者の旅行を振興するため、その模範となるような取組を表彰していて、今回が第三回目になるそうです。
 なぜそのような場に私たちが出席できたのか。それは、「新今宮観光インフォメーションセンターを拠点とした観光まちづくりの社会的実践」が、近畿ブロック賞に選ばれたからです。「阪南大学国際観光学部松村嘉久研究室」としての受賞でした。
 実は、第2回の近畿ブロック賞は「さんふらわあ若者船旅推進プロジェクト」で、阪南大学国際観光学部大谷新太郎研究室が深く関わっていました。松村先生も大谷先生から「応募してみてはいかがですか」とアドバイスをいただいたとおっしゃっていました。

 今年の4月からのゼミのなかで、「今しかできない旅がある」に応募すべきかどうか、みんなで何度か相談しました。私たちの新今宮TIC活動の主な目的は「観光まちづくり」にあり、「若者旅行を促進している」という意識はありませんでした。でもよく考えてみると、新今宮TICで観光情報を提供することで、たくさんの若い外国人旅行者たちが日本各地へと旅立ち、新今宮TIC主催のまち歩きツアーに参加する者の多くは、若い外国人旅行者たち…。これって「今しかできない旅がある」の趣旨ともあっているのでは…、となりました。
 新今宮TICが創設されたのは2009年で、これまでの6年間、とてもたくさんの先輩方や仲間たちが、その運営に関わって来ました。問い合わせに来た外国人利用者は1万人くらいになり、まち歩きツアーに参加した外国人旅行者も300名を軽く超えます。審査委員会の講評では、「学生ボランティアが TIC を運営し、自らが企画した着地型まち歩きツアーや観光情報の提供等を実施するなど、学生自らが観光振興を通して、地域活性化を図っているところを評価」すると言っていただきました。とても光栄です。
 今回、4回生ゼミ長の私と3回生ゼミ長の竹中さおりは、諸先輩方や仲間を代表する現役として、松村先生と一緒に表彰式に出席させていただくことになりました。

 私たち学生は二人で相談して無難にスーツ姿で参加することにしました。松村先生は「沖縄を応援したいから」と、真夏は当然、春から秋にかけてのかなり長い期間、沖縄特産の「かりゆしウェア」を愛用されています。表彰式の現場には、田村明比古観光庁長官もお越しになるので、この日は「一番上品なかりゆし」で出席されました。
 さて、今回の表彰式で登壇できるのは、残念ながら各団体とも代表1名とのこと。当然ながら松村先生が登壇することになり、私たち随行者は写真撮影にまわりました。登壇した先生は普段通りに見えたのですが、田村観光庁長官自らの表彰に、「やっぱり緊張したわ」とのことでした。控室では登壇した人たちとの名刺交換があったそうで、「西成WANでたくさん名刺交換したから、手持ちの名刺が少なくて焦った…」そうです。
 賞状を見せていただくと、「観光庁長官 田村明比古」の名前での表彰。ただの紙かもしれませんが、先輩や仲間たちの活動の積み重ねを思うと、ずっしりとした重みを感じました。
 表彰式終了後は、せっかくなので、ツーリズムEXPOジャパン2015のあちらこちらを駆け足でめぐり、松村先生と一緒に寄り道してから大阪へ日帰りしました。

東京ビックサイトでの表彰式に参加して(3回生 竹中さおり)

 今回、表彰式に随行して、東京でのツーリズムEXPOジャパンを初めて見学できました。私たちが行った25日は、観光業界関係者のみが来る日で、観光業界に携わる人や、観光を学ぶ学生の多さに驚きました。阪南大学国際観光学部からも、森重昌之先生や和泉大樹先生が大勢の学生を引率して、参加されていました。
 広い東京ビックサイトのなかでは、日本全国各地の観光地はもちろん、数多くの世界の国々がブースを並べ、その多さと熱心さに圧倒されました。ブースの前を通りかかると、色々なパンフレットやプレゼントを渡され、色々と話しかけられる…。「自分の住む国や地域の良さを伝えたい、知ってもらいたい」という気持ちがどのブースの人たちからも溢れ出ていました。
 サムライ姿、巡礼姿、ゆるキャラ、何でもありのプロモーションには、お祭りのような賑やかさと華やかさを感じました。今旅の表彰式の会場でも、秋田県のなまはげらしき姿が、田村観光庁長官のご挨拶を何度もうなずきながら、お行儀よく聴いていました。不思議な光景でした。

 東京へ来られなかった仲間や、もう卒業された先輩方の代表として、このような特別な場での授賞式に参加させていただき、とても誇らしく思いました。
 東京ビックサイトを出てから、私たちは松村先生行きつけの「赤とんぼ」というお店へ向かいました。浅草の煮込み通りにある居酒屋さんで、先生は大学生の頃から、東京へ来ると必ず立ち寄るそうです。
 先生のおすすめは、すじ煮込みとモツ煮込み、甘エビの素揚げ、梅水晶。サメナンコツの梅肉和えを、「梅水晶」と注文するのがツウなのだそうです。「ここのすじ煮込みは日本一とちゃうやろうか」とおっしゃるだけあり、上品でほのかに甘いダシのきいた柔らかい煮込みは、とても美味しかったです。
 帰りは浅草から東京駅へ向かい、先生と栃原さんも一緒に新幹線で帰阪。日帰りでの東京往復は少し疲れましたが、とても良い1日となりました。

松村先生からのひと言

 私も歴代ゼミ生らも褒めてもらって成長するタイプなので、表彰式は大好きです。新今宮TICを拠点とした観光まちづくりが、「今しかできない旅」を促進する活動として認められたことは、とても嬉しく光栄です。観光庁長官から直接表彰していただいたのも、いい経験になりました。
 いつものことですが、これまで新今宮TICと関わり、支えて来てくれた全ての関係者に感謝いたします。随行者の栃原さんと竹中さんが登壇できなかったのは少し残念ですが、また別の機会で表彰されることもあるでしょう。昨日よりも今日、今日よりも明日、よりより活動を地道に積み重ね、次の機会を狙いましょう。