【松ゼミWalker vol.222】台湾ゼミ合宿

 2017年2月23日(木)から28日(火)までの5泊6日で,台湾の高雄・台北へ,ゼミ合宿に行って来ました。参加したのは,松村の引率のもと,4年生の辻勇之介,3年生の大嶋千波・妻藤稀保・廣瀬直人,2年生の松井昭憲,1年生の窪悠里の6名。
 関西空港から高雄へ入り2泊,高雄から台北へ移動して3泊が基本の周遊旅行でした。全員がピーチ航空を利用したのですが,今回は往路が高雄INで,復路は台北OUT。高雄から台北は自力で旅を楽しみながら陸路の移動。最近はINとOUTの異なるこうしたチケットを,ネットで簡単に買えるようになったので,周遊旅行を組みやすくなりました。
 妻藤・廣瀬は大きなスーツケースでの移動でしたが,その他は,バックパックかショルダーバックのみの軽装。LCCで旅行すると,手荷物制限が厳しいため必然的に身軽になり,台湾内での移動も楽になるという利点もあり,周遊旅行がしやすくなります。ネットとLCCの存在が,周遊旅行を促進する役割を果たしていることを実感しました。
 国際観光学部のゼミ合宿なので,当然ながら,パッケージツアーなどは使いません。チケットも各自が自分で手配,宿泊先は松村が一括して予約。「台湾へ行ってから何をするのかは,高雄についてから考えたらええやん」,という完璧な自由旅行でした。

 高雄では世界一美しいと言われる美麗島駅,六合夜市,旗津半島,駁二芸術区などを回り,高雄餐旅大学から交換留学で来ていた2名,あは・みづきとも合流。あは・みづきとは久しぶりの再会だったので,全員で高級中華料理店へ行き,美味しい広東料理を食べて交流を深めました。
 写真は地下鉄美麗島駅構内のコンコース,ステンドグラス風のアートが美しく,私たちのように記念撮影する人たちが絶えません。今回の旅では,大嶋千波が360度のパノラマ写真を撮影できるデジカメを持参。こうした変わった構図の集合写真や風景写真が撮影でき,色々な可能性を感じました。
 印象深かったのが,西成WAN(NISHINARI Wall Art Nippon)を着想する契機となった駁二芸術区。駁二芸術区では,新しいストリートアートが描き足され,次世代型路面電車(LRT:Light Rail Transit)の敷設工事が,もうすぐ完成,というところまで進んでいました。このLRTが完成すれば,駁二芸術区の魅力は間違いなく高まり,さらに賑わうことでしょう。駁二芸術区に来るといつも思うのですが,大阪市港湾部の衰退状況と比べると,本当に羨ましい限りです。

 その後,全員揃って,台湾高速鉄道を利用して,高雄から台北へ向かいました。バスや在来線など,色々な交通機関に分かれて,バラバラで台北入りしよう,というゼミ生案もあったのですが,時間の有効利用を考えて却下。
 台北での3泊はあいにくの雨模様でした。台北市内では,国立故宮博物館,西門町,龍山寺,華西街夜市,寧夏夜市などを巡りました。松村以外は全員が初台湾訪問,ベタな観光地巡りも欠かせません。全員で華西街夜市の足つぼマッサージ店にも入り,旅の疲れを癒しました。
 今回の台湾旅行の参加者は,西成WANを手伝ってきた主力メンバーだったので,西門町の電影主題公園近くのグラフィティやストリートアートに感動していました。私は何度も電影主題公園を訪れていますが,行くたびに大規模なグラフィティのいくつかが,描き直されていて,必ず変化があり,毎回楽しめます。ある場所に素晴らしいストリートアート作品を完成させることも大切ですが,同じ場所で何度も何度も,上から気軽に描き直せることも,ストリートアートの魅力のひとつだと痛感しました。