松村ゼミと大阪府簡易宿所生活衛生同業組合・OIG委員会との協働で企画された新今宮観光案内所の運営がついに始まりました!!  学生がメインで行う試験的な運営なのでハラハラドキドキの連続ですが、ゼミ生みんなで協力して頑張っていきます。新しい動きなので皆さん要チェックですよ!!  今日は、観光案内所の設営準備からオープニングセレモニーまで、内側から見たゼミ生ならではの目線でレポートします。

観光案内所が1月26日(月)ついにOPEN!!

劇的before&after

 新今宮で試験的な運用が決定していた観光案内所が,ついに1月26日(月)にOPENしました!!
 OPEN2日前の24日(土),十数名のゼミ生たちが集結して、買出しに行ったり、荷物を運びこんだり、飾り付けをしたり…。朝10時に集合して作業が終わったのは18時過ぎ、丸一日かけての劇的Before & Afterとなりました。
 石橋涼子と丸市将平の両副ゼミ長らが現場を下見して、作業の流れやイメージを事前にみんなに伝えていたので、走り出したら意外とスムーズ。大学祭の模擬店を作るような感覚で、皆でワイワイと騒ぎつつ楽しみながらの手作業でした。総工費はわずか4万円ほど。

ようやった!!

 めったにゼミ生をほめない松村先生が「ええやん,ええ感じやん」を連発。ゼミOBの濱中さんも、「いやーよくやった。見なおした。」と感心。全ての作業が終わると、「美味しい串カツ屋へ食べに行こう」と松村先生が最後まで残ったゼミ生たちを誘ってくださった。
 土曜日のジャンジャン横丁、有名なお店は大行列。「八重勝」・「だるま」など、満席大行列の有名店をパスして、通天閣近くの「近江屋」というお店に入った。
  「ここの串カツはなあ、フランクフルトみたいな感じで美味いねん。不思議と客が入らへんから待たんと食べれるし…」と松村先生。串カツ1本が何と90円、これがほんまに美味かった。竹輪やウインナーや玉子は130円。松村先生によると、「串カツは奉仕品で採算度外視ちゃうか。新世界の心意気を感じるやろう。」とのこと。一次会は1時間足らずでさっと解散。「串カツ屋はチャッチャと食べるとこ、ケツの長い奴(なかなか帰らないという意味)はあかん」という松村先生、「飲まれへん奴は帰って勉強しい、飲み足らん者はおいで」と次の店へ。

隠れ家へ

 次のお店は松村先生の隠れ家的存在なところ、新世界の生き字引のようなマスターのいる全くの別世界。薄ぐらい照明にジャズが流れる大人の雰囲気のなか、美味いサンドイッチの出前をつまみながら、お酒を楽しむ。カウンターの常連客は通天閣近くの甘党のお店のご主人、松村先生との会話が弾む。
 ご主人は先に帰られたが、何と我々のお勘定も全て払ってくださった。一同、「男前やなあ」と感心しきり。雰囲気もお客さんも最高でした。店を出て新今宮駅に向かう途中で松村先生がぼそっと、「あのお店はなあ、大阪を極めた達人でもなかなか入られへんとこや。店の名前をよう覚えときや、かなり自慢できるで。」とおっしゃった。朝の10時から夜の20時まで、あっという間の一日でした

いよいよオープニング!!

 OPEN初日の26日(月)は開所式のセレモニーがあり、OIG委員会(大阪国際ゲストハウス地域創出委員会)の方々はもちろん、府会議員や市会議員もいらっしゃり、産経新聞・読売新聞・朝日新聞の記者も取材に来てくださいました。我々が手作りした観光案内所の注目度が想像以上に高くてびっくりしました。
 松村先生や、副ゼミ長である丸市将平と石橋涼子がインタビューされたり、外観の撮影にちゃっかり写ったり。私たち学生の写真も撮ってくださいました。記者の方が「もっと人に呼びかけている感じで」と素人には難しい要求、しかも周りには誰もいない状況、最初の試練でした。

初めて利用者が来ました

 写真撮影やインタビューが落ち着いたころ、スペインからの男性3名の旅行者がやって来て、早速の初仕事となりました。頼れる副ゼミ長の丸市を中心に、初めての観光案内。大阪城に行く予定があるが、「ほかに面白いところはないですか?」との質問であった。会話するなかで通天閣に行ったことがないとわかったので、通天閣界隈の散策をお薦めしたら、興味を持ってくださいました。話しやすい雰囲気の方々でとても楽しかった。

OPEN!!!

 何かとバタバタするうちに、開所式のセレモニーとなりました。最初に挨拶に立ったOIG会長の西口宗宏さんは、「新今宮に観光案内所を作るのはかねてからの目標でしたが、予算や時間の都合でなかなか実現できませんでした。今日こうして阪南大学松村ゼミの学生さんたちのご協力を得て、ようやくOPENすることができました。これをきっかけにもっといい街にしていきましょう」と、私たちの情熱をさらに掻き立てるような挨拶をしてくださいました。

 議員の先生方の挨拶に続いて、我等が松村先生!! 「今回の我々の活動は、案内所を開設するだけではありません。ここを拠点としてこの1ヶ月間で、簡易宿泊所への聞き取り調査による外国人旅行者宿泊実態の把握、外国人旅行者に対するアンケート調査も行います。新今宮一帯に外国人旅行者がどのくらい宿泊していて、それは一体どのような人たちであり、どのようなニーズを持っているのか、この三本の実態調査が走ります。その活動拠点がこの観光案内所です。この調査でこのまちが変わったといわれるような、新今宮が大阪国際ゲストハウス地域へ変わったといわれるような、そんな調査にしましょう。」 最後は準備段階からお世話をいただいたホテル中央の山田英範さんが、「これからが大変ですが皆で頑張っていきましょう!!」と締めくくった。
 というわけで、観光案内所がいよいよOPENしました。初日は取材や、セレモニーでバタバタするなか、十数名の利用者があった。もしかしたら新聞に載っちゃうかもしれないとの期待は、見事に的中。何と副ゼミ長の石橋涼子のコメントが産経新聞に!!! 昼前に受けた取材がその日の夕方には記事になっている。まさに新聞、そのスピードに感動です。私も読売新聞の写真に写っています。外国人旅行者との楽しく面白いやりとりは、次回のレポートで紹介しますので期待してください。(レポーター:永野健太)

松村先生からの一言

 準備から開設まで、手伝ってくれたゼミ生たちお疲れ様でした。こうした調査や活動を進めるには、最初の勢いが大事。動き始めれば、あとは何とかなるものです。最初は3・4年生が頑張って経験を積み、それを後輩へとつなぎ、1・2年生も巻き込みましょう。
 外国人旅行者とのコミュニケーションが実践できる場なので、ゼミ生も、そうでない学生たちも積極的に関わってください。得るものが多い活動だと確信しています。
 一ヶ月間のマラソン活動なので、走り始めて軌道に乗ったら、ボチボチと、のんびりと走りましょう。わかったか!?