松村 嘉久 教授の詳細プロフィール

自己紹介

データ
誕生日:1966年3月生まれ(43歳)
出身地:大阪府生まれの奈良県育ち(小中高は奈良で卒業)
趣味:上方落語・能楽鑑賞,むかしはギター
特技:少林寺拳法二段,むかしは武道家でスポーツ青年
自慢1:ワールドワイドで友達が多い。
自慢2:南キャンパス裏の天美南小学校で小学校1・2年生を過ごしたため,校歌が歌える。「右に金剛,左に生駒 光る河内のま清水に のびゆく木々だ若鮎だ」
家族:妻と長男・次男・長女(ちなみに全員誕生日が同じ)
最近の楽しみ:三つ子と散歩すること
最近のマイブーム:新今宮の「すし寛」で食事して,その近くで寄席かライブを見て,通天閣近くの隠れ家で飲むこと。都会に住む者の最高の贅沢です。

自己紹介
18歳で大学に入学して卒業したのが27歳,学部卒業まで実にまる9年間かかりました。別に大学が好きだったわけではなく,旅が大好きだっただけです。日本でお金をため,バックパックをかついで海外放浪する生活を6年も送りました。その間,日本では,トヨタ自動車の製造ライン,自動車エンジンの解体,日雇の建設・港湾労働,学習塾の講師,造園業のお手伝い,スポーツクラブのインストラクター,家庭教師,引っ越し屋など,様々な仕事を経験しました。旅に備えて身体を鍛えようと,特に厳しい肉体労働を選んでいましたが,結果的に日本経済の底辺を支える仕事の現場を見ることができました。

一方,海外放浪では,広くアジア地域の国々を周遊しました。最も長く滞在した国は中国で,合計すると優に2年を超えます。特に雲南省や貴州省からチベット高原,シルクロード地域などの少数民族地帯は詳しい。この他に,インド・ネパール・インドネシア・タイ・マレーシア・フィリピン・トルコ・韓国・台湾・香港などにも,比較的長く,数週間単位で滞在した経験があります。アジアの国々では訪問していないところの方が少ないくらいです。  25歳の頃,将来の確かな展望もなく,大学へ退学届を出しに行きました。その時とある恩師と大学の構内で再会して話し込むなか,「君はえぇフィールドワークするなぁ。大学院に来たらどうや。」と誘われました。その恩師の極め付きの誘い文句は,「君なぁ,自分で苦労して稼いで海外へ行ってるやろう。大学院へ来てしっかりと研究できるようになったら,大学とか国のお金で海外に行って好きなことできるでぇ。」でした。大学へ復帰して教室で講義を受けると,アジアでの体験から地理学でも経済学でも簡単に理解でき,教授陣の講義に対しても「それは私の見たアジアの現実とは違う」,と疑問を抱くようになっていました。

27歳で卒業してからは,大学院に進学して人文地理学を学びつつ,日本や海外でのフィールドワーク経験を重ね,恩師や先輩・後輩に恵まれ一生懸命遊んでいました。知的好奇心から遊びにのめり込むと,研究になりました。33歳で博士号(文学)を取得し,36歳から阪南大学で働き始めました。何とこれが私の初就職でした。個性豊かな国際観光学科の教員のなかでも,私は特にユニークな経歴の持ち主でしょう。
 国際観光学科では,「観光地理論」のほか,フィールドワークの手法を学ぶ講義などを担当しています。ゼミ活動では,フィールドワークを重視した実践的な学びに力を注いでいます。とにかく,下のホームページのあちらこちらをクリックして,記事を読んでください。その断片からでも,国際観光学部での学び,松村ゼミでの学びが伝わることでしょう。知識と経験のどちらが大事か。答えは「どちらも大事」です。経験の裏付けのない知識は,現場では全く役に立ちません。知識の裏付けのない経験は,すぐに壁にぶち当たりのび悩みます。国際観光学部ではフィールドワークと教室での学びから,経験と知識のどちらも体得できます。