国際観光学部大谷ゼミ、フェリーさんふらわあ社との合同会議を実施

2015年度「若者船旅推進委員会」始動!

合同会議の様子

国際観光学部大谷ゼミでは5月18日、ゼミ生が株式会社フェリーさんふらわあ本社を訪問し、営業企画室の方々と今年度の「若者船旅推進委員会」の活動についてアイデア交換を行う合同会議を実施しました。「若者船旅推進委員会」は2012年度より大谷ゼミで展開しているフェリーを利用する旅行の活性化をはかるプロジェクトの愛称で、フェリー会社との協働活動を通じて実践的に観光マーケティングを学ぶことを目的としています。

同社旅客営業部営業企画室の安藤美和子室長をはじめとする4名の皆様にご出席いただいたこの日の会議でゼミ生は1.冊子制作等紙媒体によるプロモーション、2.動画制作によるSNS・ウェブでのプロモーションを提案しました。同社でもリーフレットや船内誌の拡充を検討していたところとのことで、紙媒体でのプロモーションを中心に活動を進めていくことになりました。以下、会議に参加したゼミ生の報告です。

これまでに引き続きこのような学生の学びの場を頂戴しておりますこと、株式会社フェリーさんふらわあならびに関係各位に深く感謝申し上げます。(大谷新太郎)
  • ざっくばらんな雰囲気で行われた会議

  • 神戸港を出港したさんふらわあ

  • 本社屋上から出港を見送る学生達

ゼミ生の報告

旅のきっかけを提供する情報発信とは?
夏原 花実(国際観光学部3回生)

夏原 花実(国際観光学部3回生)

 このたび私たちのゼミでは株式会社フェリーさんふらわあの方々とアイディアを交換させていただく機会をいただきました。私たちが考えていたアイディアをお伝えすることができ、今後の活動にむけて大きな一歩を踏み出すことができたように思います。
 私たち大谷ゼミは今年度の同社との取り組みにおいて紙媒体による情報発信を軸として活動を展開していく予定です。近年情報化・IT化が急速に進み、速く流れる情報を便利に利用できる社会になっていますが、情報であふれる日々の生活に不安になったり、人とのコミニュケーションが簡単にできるようになっていることに少し寂しさを感じます。ネット上での情報は“瞬間的”に消費されるもので速報性が求められますが、旅行先の決定や旅行後の思い出につながる情報には速報性よりも、“心に留めておける”ということが重要だと思います。紙媒体は形として残りますし、自ら手に取り時間をかけて利用することで、対象への思い入れが強くなり、消費者の心に留まるはずです。
 紙媒体での情報発信に取り組む一方で、一方で先輩方のこれまでの活動を引継ぎSNSなどネットでの情報発信もしていきます。ネットを通じた情報発信は若者やこれらを頻繁に利用する方には効果的なプロモーション手段です。私の実際の経験として、友人や知人がSNS上の投稿を目にして、知らなかったことを知るきっかけになり、行きたい場所の候補となることが多々あります。このように、提供する情報のすべてが実際の観光行動に繋がらなくても、いつか訪れたい候補地となったり旅に出るきっかけとなる情報提供を展開していきたいと思います。
 昨年度さんふらわあに初めて乗船した際、それがとても快適で新鮮な体験だったことを思い出します。船内では、普段と違い人との空間を大切にしながらゆったりと過ごすことができ、それがフェリー旅行の魅力だと感じました。そのときの感動を大切にしつつ、今後は旅行者の視点だけでなく、若者・学生ならではの視点も加え視野を広げながら、フェリーを利用する旅行の推進を考えていきたいと思います。
 4月より「専門演習」が始まり本格的なゼミ活動・研究ができることにとても期待が膨らんでいます。フェリー旅行の魅力を伝える冊子制作はプロモーション活動としてだけでなく、フェリーを利用するお客様の思い出づくりをお手伝いするのだという意気込みで取り組んでいきます。いつかフェリーで九州・韓国へ行ってみたいと考えるきっかけとなる情報発信を行っていきますのでご注目ください。
 株式会社フェリーさんふらわあの皆様、今回はお忙しいなかこのような機会を設けてくださりありがとうござました。大きな成果を出せるよう精一杯取り組んでいきますので、よろしくお願いいたします。

複数の媒体による幅広い世代への情報発信
松永 未来(国際観光学部3回生・大谷ゼミ第9期幹事長)

松永 未来(国際観光学部3回生・大谷ゼミ第9期幹事長)

 5月18日、株式会社フェリーさんふらわあの皆様と今年度の「若者船旅推進委員会」の活動についてお話をさせていただきました。4月からゼミ生同士で意見を出し合い膨らませてきたアイデアをお伝えしました。
 これまで先輩たちが行ってきたSNSを使ったプロモーション活動に加え、今年度は「冊子づくり」を主な活動として行っていきます。インターネットで情報が行き交うネット社会で暮らす私たちはネットからたくさんの情報を得ています。今やTwitter、Instagramなどでは動画の投稿もできるようになり、手の込んだ“旅動画”までも簡単に見ることができます。友人が載せる“旅動画”に出てきたところへ実際に行きたくなることも少なくありません。このような状況をふまえて私はゼミで制作する動画でフェリーを利用する旅行の魅力を発信していくことをゼミ内で提案していました。ゼミ内ではプロモーションの手段として紙媒体を使おうという意見もあり、議論の結果、紙媒体と動画の両方を提案することになりました。 実際に提案をお伝えしたところ、ちょうどフェリーさんふらわあでも紙媒体を用いた情報提供を検討しているとのことで、双方の方向性が一致する紙媒体でのプロモーションを検討していくことになりました。以前「観光情報論」の授業で、ネット時代においても雑誌や冊子などの紙媒体も意外と影響力を持っているというデータにふれたことがあり、「紙媒体」での情報発信も私たちの勉強の素材として面白いのではないかと思いました。インターネットでの情報発信はどうしても若者向けになってしまいます。ネットを使用しない方もいる年配の方々にはカタログ雑誌のような紙媒体の方がわかりやすく情報を伝えられるのではないでしょうか。SNSでの若者向けの情報発信を行いつつ、冊子のような形での情報発信を活動の中心とし、紙媒体で、あるいは複数の媒体を組み合わせる形で、年配の方々やファミリー、カップルなど幅広い層やターゲットを考えながらプロモーションを行っていけたらと思っています。
 昨年度の「基礎演習」ではマーケティングの基礎を勉強をしました。また実際にフェリーに乗船する合宿も2回実施しました。今回、具体的な活動のテーマが決まったことで、マーケティングの勉強も乗船取材や現地調査などのフィールドワークも、これまで以上に力を入れ、ゼミ生全員で頑張っていきます。フェリーによる船旅は、乗船自体が「旅の醍醐味」を体感できる特別なものです。現在、旅行で利用される主要な交通手段は飛行機、新幹線、高速バスですが、その中に“船”が入ってくるようにその魅力を伝えていきます。
 フェリーさんふらわあの皆様、今回はお忙しい中、このような貴重な場とお時間を作ってくださりありがとうございました。学生の私たちにとって本当に貴重な体験をさせていただいております。微力ながら精一杯頑張っていきますので、これからもよろしくお願いいたします。

ゼミ活動の成果を目に見える形で残したい
竹岡 英人(国際観光学部3回生)

竹岡 英人(国際観光学部3回生)

 このたび株式会社フェリーさんふらわあに訪問させていただきました。合同での会議においてゼミで議論を重ねてきた自分達のアイディアを提案させていただきました。このような場が初めてということもあり、自分の中でゼミ活動がいよいよ本格的に始動したんだと感じられました。
 フェリーさんふらわあの方々に提案させていただく企画を考えるうえで、若者にフェリー旅行を知ってもらうにはどうすればいいかという議論から始まり、フェリー旅行のターゲットとなり得る様々な層に目を向け、紙媒体での雑誌や冊子のようなものを制作するという考えに至り、これから活動を行っていく予定です。
 近年の若者はネットを介して情報を得ることが一般化していることから、ゼミ内ではSNSを通じた情報発信をより活発化し、動画を制作するなどのアイディアも出てきました。しかし自分自身がSNSをあまり利用していないこともあり、私は今回提案させていただいた紙媒体での情報発信の方をやりたいとゼミ内で主張していました。今回の会議の中で、フェリーさんふらわあでも紙媒体での情報発信を検討していたところだとうかがい、こちらを中心に活動をさせていただけることになりました。実際にどのような形で制作ができるか不安やプレッシャーを感じてもいますが、4年間の大学生活のなかで最も力を入れるゼミ活動の成果として何か形として残したいと思いが私たちゼミ生全員にあります。
 昨年は大阪・鹿児島(志布志)航路に二度乗船させていただきました。そのときはまだ、ターゲットを絞ってフェリー旅行を訴求するということがイメージできていませんでした。しかしゼミでの勉強や議論を積み重ね、取り組むべき明確な課題が見つかり、自分たちならではの活動を展開していく強い意欲であふれています。
 このたびはお忙しいなか、貴重な場を設けてくださりありがとうございました。どれだけお力になれるか不安はありますが、活動を重ねながら少しでも役に立てるよう努力してまいります。これからもよろしくお願いします。

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