塩路ゼミ2、3年生が但東町でフットパスとまちづくり活動
但東町でも、フットパスをつくることによって町の活性化を目指しています。同町のシルクロード観光協会のご協力のもと、今回の塩路研究室の活動はフットパスづくりに向けた同活動のスタートとなりました。今回は、このフィールドワークに参加した学生11人が、町を歩くことで気づいた点や地域の人々との交流からの学び、彼らの視点からの提案などを報告します。この活動は、阪南大学のキャリアゼミの助成を受けて実施しました。
但東町まち歩き
3年生 山下 和樹
2日目に2班に分かれてまち歩きを行いました。実際歩くまでは、畑が多いというイメージしかなかったのですが、歩いてみると、神社や丹後ちりめんの機織り工場、刺繍工場など想像になかったものがありました。また、農産物直売所を基点に北上していくと地元出身の小牧さんが経営している牧場があります。牧場にはメスの牛だけがいたということの他、285日での出荷や牛の様々な知識など、知らないことを沢山教えてもらいました。私自身も牧場が初体験ということもあり非常に貴重な体験となりました。また、私たちの班の案内役の河部さんは、昔、郵便局に勤めていたそうで、但東町や、その地域住民のことに詳しく、地域住民とのコミュニケーションも深く、つながりもあり、人々からの信頼が厚いように感じられました。また、この地域にはフットパスコースが全く作られていないため、休憩場所や標識は少ないと感じました。その点で、今ある農産物直売所をカフェや休憩の場として設け、使われていない廃屋は、少し手を入れて整え、休憩所として活用すべきだと考えました。また、丘を登っていくと耕作放棄地があったのですが、豊かな自然環境の中で利用しないのはもったいなく感じました。この場所も農耕体験の場として設けるのもいいかなと思いました。2日目の晩には、但東町の方々とバーベキューをしたのですが、住民の一人一人が優しく心温かい方が多くて驚きました。
3日目には、まち歩きを通してのおすすめスポットやアイデアを踏まえ、フットパスコースを作成しました。但東町の方々に向けてプレゼンをしたのですが、生徒以外の前でプレゼンという形は初めてなので、とても緊張しました。自分自身の発表としては、発表技術が納得できるものではなかったのですが、その反省点を、これからの発表に満足できるように繋げていきたいと感じました。
但東町は、自然に囲まれていて、良いところ尽くしでした。また但東町には、温泉や自然に恵まれた沢山の観光スポットがあり、食べ物も豊富でフットパスコースとしては魅力のある町です。それは、実際に行って五感で感じることで知ることができます。但東町だけでなく私たちの知らない地域でまち歩きをし、発見したこと、魅力などをフットパスコースに入れて、その魅力を沢山の方々に伝えて地域活性化に繋げていきたいと思います。
自然に溢れた町但東町
3年生 庄田 美幸
2日目の朝から私達は2つのチームに分かれて但東町のまち歩きをしました。私の班は太田地区、木村地区、西野々地区、高龍寺地区の4つの地区、合わせて7.2kmを4時間かけて歩きました。まず、太田校区農産物直売所からスタートしました。そこには、土日だと新鮮な野菜が置かれていますが、平日だったので開いていなくて残念でした。
シルクロード観光協会の家城さんと地元に住む河部さんが一緒に歩いてくれました
歩いてみるまでは、周りに緑が多くて虫が少し多いなと思っていましたが、歩いてみると、20種類以上の花や神社やお地蔵さん、刺繍工場など、たくさんのポイントがあり、それぞれの歴史について河部さんが分かりやすく説明してくださいました。
まち歩きをしていると、小さい鳥居が道端に置かれていました、河部さんは地域を汚したりしないように守っているとおっしゃっていました。但東町は自然が綺麗な町である理由は、地元の人達がこういった努力をしているからなのだと感じました。笹船を作ったり自然に溢れた場所だからこそできた遊びです。
河部さんにこの町を好きな理由を聞くと、自然が綺麗で地域の人々は信頼関係が強いからと話してくださり、確かにここの人々は温かいと感じました。また、まち歩きをしていて、気がついたことは、休憩場所が少ない事と標識や案内の看板が少ない点です。
その後、フットパスを終え地元の方と交流会でバーベキューをしました。まち歩きに参加できなかった方もたくさん来てくださり、みなさん本当に気さくで優しくて話しやすかったです。
但東町は、自然に囲まれてとても緑が多く、空気の美味しい町でした。あんなにも道端に花が咲いているのは初めてみました。何よりも良かったと感じたのは、自然を五感で感じることができた事です。河部さんが最初に、この町は、自然を五感で感じられると言っていて、私は歩いてみて、その通りだと思いました。私は、今回まち歩きをして但東町は本当に素敵な町なので、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと感じました。
今はインターネットが多様される時代なので、但東町のホームページなどに掲載し、地域の素朴な良さを宣伝していくべきだと思います。
但東町での体験
2年生 田村 晃大
まず1日目は、宿泊施設に行きました。私たちは合宿の間、田舎暮らし体験施設で寝泊まりさせていただきました。この施設では観光協会の家城さんにお世話になりました。お風呂やテレビ、食器などが用意されており、たいへん快適でした。ここは移住を考えている人が田舎での暮らしを体験できる施設です。
2日目は、朝から資母地区公民館で地域住民の方との顔合わせをし、その後、但東町の太田地区、木村地区、西野々地区、高龍寺地区を実際にまち歩きしました。私たちと一緒にまち歩きをしてくださったボランティアの河部さんには、但東町にある神社や地蔵の歴史や道に咲いている花の名前、昔の遊びなど様々なことを教えていただきました。私が知らないことばかりで学ぶべきことがたくさんありました。まち歩きの後は、資母地区公民館に戻り、その日のまち歩きについてフィードバックをするため、白地図に実際に行った場所とそのポイントについて書き込みました。この作業を通して、但東町でフットパスをする際の良い点と課題点がわかりました。それが完成すると、私たちとは別のコースをまち歩きしていた班と地域住民の方々と一緒にワークショップとして意見交換を行い、1班と2班それぞれのコースについてフィードバックの内容を共有しました。その日の夕飯は地域住民の方と一緒にバーベキューをしました。たくさんの話をさせていただき、大変勉強になったことが強く印象に残っています。
フィールドワーク in但東町
2年生 島田 麻衣
2班にわかれてフットパスを行いました。私の班は太田・木村・西野々・高龍寺地区をまわりました。地元民の「いさむさん」の話を聞きながらフットパスのコースを案内してもらいました。「昔はおもちゃなんてなかったから」とわきに生えている猫じゃらしや笹の葉、ススキで簡単に作れる自然のおもちゃを教えてもらいました。また、コースに様々な花や植物、木々があり、豆知識も教えてもらいました。印象に残っていることは、松竹梅です。松の葉は地面に落ちてもバラバラにならずパートナーと永遠に寄り添う、竹は雪の重みで折れかけても雪が解ければまたまっすぐに戻ることから粘り強くという意味で、梅の花は春一番に花を咲かせることから、この3つは縁起の良いものとされ松竹梅と言われるようになったということなどを教わりました。
また、但東町は「丹後ちりめん」という高級絹織物の生産が有名で、昔は数多く機織り屋さんが並んでいたのですが、今では木村地区には1軒しか残っていません。仕事中に中を見学させてもらい、お話を聞かせてもらいました。現在2代目で80年の歴史があるそうです。織られている丹後ちりめんは光沢があり美しかったです。
日限地蔵を見たり、但馬牛となる牛を育てている畜牛所にも行ったりと、この日は4時間で約7キロ歩きました。砂利道や上り下りが激しい道があるので、フットパスのコースにするならば、ベンチや自販機などを設置した休憩スペースを新しく設置する必要性があると感じました。また、フットパス開催時だけでもよいので地元の人が参加者にお茶などを振る舞い、気軽に話ができるような休憩所をつくるのもいいかもしれないです。
但東町は兵庫県の北東部に位置しており、山をぬけるとすぐ京都につきます。山が近く、自然豊かでした。自然が豊かすぎて、暗い夜道に鹿が出没したりするほどでした。宿泊場所から最も近いコンビニは京都にあり、そこへ行くのも車で20分はかかりました。普段私たちが生活する地域とは大きく異なっていて、不便だと感じる点もありましたが、但東町ならではの景色、温かい人々、豊かな自然を感じ、素敵な町であると今回のフィールドワークで知ることができました。お忙しい中、地元の方々には、塩路ゼミの調査への協力、バーベキューのセッティングなど、いろいろお世話になりました。但東町のみなさん、ありがとうございました。
自然が彩るまち・但東町
2年生 吉田 翔一
但東町の観光資源を見つけ、まち歩きマップを作ることを目的に二班に分かれて活動を行いました。私たちのグループでは、案内役の河部さんと観光協会の家城さんと地域の方々の案内のもと、塩路先生と三年生の先輩2名、2年生4名でまち歩き(フットパス)を行いました。地域の方と来訪者のコミュニケーションの場である太田校区農産物直売所からスタートしました。ここでは地元名産のピーマンなど新鮮な農作物が土曜日と日曜日に販売されており、朝採りのため新鮮で単価が安いことで評判を集めているそうです。地元の特産物を活かし、集客する取り組みは地域ならではなので、地域のモノやヒトを知る良い機会だと感じました。続いて、私たちは航空写真から見ると亀の形をした山に建っていた亀ヶ城跡へ向かいました。現在は、施設や自然環境の整備を行っていない為、立ち入り禁止になっていますが、鎌倉時代に築城され戦国期に街道の重要拠点となった歴史上重要な建物であることを知りました。城跡を整備し登山ルートを作ることで、歩くことの楽しみが一つ増えフットパスがより身近なものになると私は感じました。その後、日限地蔵、塩川刺繍企画、森本神社、但馬六十六地蔵六十三番目の地蔵、そして但東町最古の庚申塔を訪れました。そしてスタートポイントに戻り、牧場を目指し北上しました。目的地へ行く途中には天橋立と但東町を結ぶ石碑が置かれていたり、名産のピーマン畑や壮大な景色が多く見られ、誰でも楽しめるコースとなっていました。牧場では、但馬牛が育てられ優しく可愛い顔つきで、疲れを癒してくれる休憩ポイントとなりました。
河部さんをはじめ地域の方々、観光協会の家城さん、4日間本当にありがとうございました。
自然と歴史の町・但東町
2年生 中山 大輔
初日は、各グループが現地集合し、そこから泊まる民家のような宿舎にチェックインしてから夕食を食べに行くという日程でした。大阪から3時間ほど車を走らせ但東町に着きました。夕食は近くの蕎麦屋に行くグループと宿舎で自炊をするグループに分かれました。私は自炊グループになったのですが、ここで私の中にあった悪いイメージが的中しました。コンビニ、スーパーがとても少ないのです。宿舎の近くに1つスーパーがあったものの、それ以外は車を20分ほど走らせないとありませんでした。また近くのスーパーも7時には閉まってしまうという田舎特有の営業時間でした。閉店までに買い物を済ませ、数人で自炊を楽しみました。その日は移動などで疲れもあり、食事を終えた後はすぐに就寝しました。
2日目は、今回の目的でもある、フットパスを通しての但東町のまち歩きを行いました。但東町の人たちに説明を受けながら歩くというものでした。私自身フットパスを体験するのは始めてだったこともあり、自然豊かで日頃の景色とは全く違う景色を観ながらのまち歩きを心から楽しみにしていました。但東町の人たちとあいさつした後、フットパスに行きました。
但東町は自然にあふれ、また、昔の趣漂う町で、歴史を感じました。機織りや、亀ケ城、竪穴住居など多くの伝統や歴史がありました。この伝統や歴史などは、町の人と共に歩かせてもらったからこそ発見できたもので、また、フットパスという、自らの足で歩いたからこそ発見できたものでした。そのころには、私の中で抱いていた虫が多いという悪いイメージはむしろ良いイメージに変わっており、歩いているうちに多くの種類の虫や花々を探すことが楽しくなっていました。フットパスを通して但東町でしかできない多くの体験ができました。
3日目は、2日目に歩いた道の良かったところや、若者目線での提案などを考えて発表するための準備をし、夜に発表するという流れでした。発表内容を作成しているうちに新たな発見などもありました。しかし、時間ぎりぎりに完成し急いで発表したため、納得のいく発表ではなく悔しい気持ちでした。
4日目は、豊岡市を観光し、3泊4日のフットパス、田舎暮らし体験が終わりました。終わってみると、田舎の悪いイメージは解消されていました。もちろんコンビニやスーパーは少なく、服を買う場所も多くはないでしょう。しかし、但東町にはそれよりも大切な人間同士の信頼関係であったり、自然の豊かさであったり、その背景には都会ではあまり感じることのない、多くの歴史があることに気づきました。
自然の町但東町
3年生 岡本 和哉
私は但東町を知らず、いざインターネットで調べてみても、山や田んぼといった何もないところで田舎だと感じることしかできませんでした。しかし、実際に但東町を訪れてみるとイメージと違い驚きました。まず、空気がとても綺麗で大自然が広がっており清々しい気持ちになりました。確かに店は少なく、不便だと感じることもありそうですが、それがこの町の特色なのだと感じました。
1日目は、半分が車での移動で但東町に着いた後、自分たちが泊まる移住体験施設の場所を確認し、近くにある地域の人々が使うスーパーふたばで買い物をして明日のまち歩きに備え、早めに就寝しました。
2日目は、地元の方々と顔合わせをし、フットパスとは何かを学びました。その後2チームに分かれ、地元の方々と実際に歩くということでまち歩きをスタートしました。私が歩いたのは、主に神社などを見ることができ歴史を感じることができるコースです。昔栄えていた商店街通りを地元の人の説明を聞きながら歩きました。ここでは古風な雰囲気を感じることができました。そのまま歩いて行くと、商店街を抜け、下道に入りました。下道を歩いていると機織りの音が聞こえてきて、地元の方のご好意により見学させてもらうことができ、伝統的技術を間近に見ることができました。その後、途中でお昼休憩を挟み地元の方々とお話をして疲れを癒しました。休憩が終わった後は神社を巡りつつ普段は通ることがなさそうな山道を案内してもらい山を登りました。そこからの景色はとても綺麗で今までの疲れを忘れさせてくれるようでした。スタート地点に戻り地元の方達も交えてワークショップを開きました。歩いてみて気づいたこと、感じたことを発表しました。そして、歩いたルートを地図に書き出し2つの班でルートを説明し合いました。夕方から地元の方が交流会を含めたバーベキューを開いて下さり、より多くの地元の人々と話す機会となり貴重な体験をすることができました。
4日目には観光協会の方などに最後の挨拶をし、帰りには玄武洞やコウノトリの郷公園などを観光して竹野町で美しい砂浜を歩き、帰路に立ちました。4日間と短い間でしたが、但東町と但馬地方から学ぶことはたくさんあり、良い経験をすることができました。それは地元の方々が私たちに優しく接してくれたからであり、フットパスに対しての前向きな姿勢があったからだと私は思います。但東町の地域活性化に私たちの意見が少しでも役立てば良いなと心から思いました。これからも但東町とゼミの関わりが深くなっていけば良いと感じました。
但東町をまち歩き
3年生 大西 風香
そして2日目はまち歩きです。私のグループは赤野区・虫生区・如布区の三区を歩くコースでした。赤野区は神社が多く、如布区は昔ながらのレトロな雰囲気が漂っていました。また虫生区は峠などの山々が連なっていました。まずこのまち歩きを終えた印象は険しい道や足場の悪い狭い道などが多くて一苦労だったことです。しかし、約14kmもの道のりを歩いてたくさんのことを学ぶことができました。ここは昔機織りが盛んな町でした。現在でも京都へ出荷している機織りの家があります。だんだん減少していき、盛んだった頃から比べると町の人口も減り、商店街などは閉めてそのままの状態で残っているものが大半でした。その光景をみると昔の街並みが鮮明に目に浮かんできました。5時間のまち歩きを終え、夜は現地の方々と一緒にバーベキューをしました。明るくて親切な方々ばかりで一日でとても仲良くなれたように感じました。
最終日は、日本モンゴル民族博物館いう施設に行きました。モンゴルの歴史と、但東町の史がわかる資料館となっていまいました。そして但東町を離れ、コウノトリが見られるコウノトリの郷公園へ行きました。そして最後に竹野浜海水浴場に行き、近くの海鮮丼屋さんで昼食を食べて今回の合宿は終わりました。2回生のみんなと仲良くなれたことが私はとても嬉しかったです。
自炊しなければならない宿舎に泊まった彼らを手伝えたり、ご飯を作ってあげたりできたのもみんなのおかげです。とても楽しい4日間になりました。3日目の発表も自分たちの経験や考えをうまく伝えることができました。初めてフットパスを経験した2回生にも、私たちのゼミ活動がどのようなものであるかをしっかりと教えてあげられたのではないか、と感じました。
但東町フットパス
2年生 上田 綾子
初めに歩いた通りには、昔は商店や病院、旅館などがずらっと並んでいてとても栄えていたことを知りました。また、中学校の跡地が老人ホームになっていて、古風な建物が今でもそのまま残っていて落ち着いた雰囲気を感じました。さらに歩き如布区にはいると、珍しいカラフルなお地蔵さんがいて神社には相撲をとるところがありました。ここではお祭りが行われ子供たちが相撲をとって賑わうそうです。また、赤野区の赤野神社には、舞台や力くらべをする力石というものがありました。そして、突然の訪問だったにも関わらず伝統のある機織りの見学をさせていただきました。たくさんの種類の糸を使用しており、出来上がったものはほとんど京都に出しているなど、機織りについて詳しくお話を聞けました。機織りは、但東町を訪れた人が見学できるといいなと思いました。
さらに進むと、岩に穴が開いていて自然の冷蔵庫として利用していた跡を見つけました。他ではなかなか見られない光景で貴重なものを見ることが出来ました。虫生区では撥転がしの舞台がある安牟加神社に行きました。舞台は前後で床の高さが違い、座って見る観客が見やすいよう工夫してあってとても印象に残りました。それから私でもとてもきついと思うくらい険しい山道を登りました。途中で休憩するところがあり、そこからは田んぼや町並みを眺められる素晴らしい景色が広がっていました。頂上には火の神様が祀られている愛宕神社がありました。そこでは5月から11月にかけて毎日火を灯すそうです。歩いていて、空気や川、水路の水がとてもきれいなことに気づきました。私たちの班は山道のコースと平坦な道のコースを提案しました。老若男女に楽しんでもらえるように、それぞれ違った魅力や発見があってとても良い感じでした。でも歩くコースを作るのは難しいことだと知ることができました。
最後に、地域の方々はとても優しく一緒に歩いて丁寧に説明をしてくださり、楽しく歩くことができました。また、この町にしかない魅力を発見し、歴史を学ぶことができました。今回の活動を通して、歩くことで様々な発見ができるフットパスの良さを身をもって感じました。もっとこのような活動を経験したいと思いました。より多くの人にフットパスに興味を持ってもらい、但東町を訪れる人が増えると良いと思いました。
但東町フィールドワークに参加して
2年生 遠藤 菜緒
1日目は主に移動が中心となり、到着後但東町の観光協会の方と挨拶をし、説明などを受けました。そこから少し歩いて地元の小さなスーパー「ふたば屋」に行き、朝食の材料などを調達しました。私が思っていた以上に品揃えも豊富で手作りのコロッケやお惣菜もならんでいました。コロッケを食べてみましたが、中にはゴボウや豆が入っていてその店ならではの味で美味しいと思いました。その店ではそのお店ならではの味やどこか懐かしさを感じることができ、住民だけでなく観光客も、立ち寄って面白い店だと感じました。
2日目は地元の方々と2班に分かれ、但東町を歩きに行きました。地元の方に色んな話を聞きながらメモをとり、途中で1時間お昼休憩をとり、合計約4時間歩きました。レトロな街灯や洋風な百貨店、旅館などを残す元の商店街を歩きました。地元の方々の話しを聞きながら歩くことによって、より昭和レトロな雰囲気を味わうことができとても面白かったです。また、カラフルなお地蔵さんや可愛い猫など、その地を歩いたからこそ気づくちょっとした発見が楽しいまち歩きでした。機織りの工場を見学させていただき、但東町が機織りで栄えていたことなど話しを聞くことができました、特に印象に残ったことは、現在は機織り工場が減っているということです。とても美しい日本の伝統が人手不足により途絶えてしまうのは本当に寂しいことだと思います。フットパスによって機織りの魅力など伝えていくことにより、そういった問題の解消に繋がることも考えられるのかなと思いました。
3日目は、朝から発表の準備をし、夜に地元の方々の前でパワーポイントを発表しました。私たちの班では山道なども歩く「自然満喫コース」と平坦な道をゆったり歩く「お気軽コース」の2つのコースをつくり提案させていただきました。少し緊張しましたが、皆さんが暖かく見守ってくださったので、落ち着いて発表することができました。
最終日は、コウノトリ公園や玄武洞を観光し、 4日間のゼミ合宿を終えました。今回初めてこのようなフィールドワークに参加しましたが、但東町の方々はとても優しく、沢山の話しを聞くことができ、このような町の人々との交流もフットパスの魅力の1つになると思いました。ぜひ今回のフィールドワークがこの町の発展に少しでもつながるきっかけになれば嬉しいと思いました。
初めての但東町
2年生 中田 亮輔
集合場所の和田山駅に着いたところでお腹が減ったので、私たちは駅の近くにあるパン屋に行きました。パン屋のきなこもちが美味しかったことを今でも覚えています。お腹を満たしたところで、但東町へ出発しました。
私たちは、宿泊させていただく但東町の施設である田舎暮らし体験施設に到着しました。家の中は、綺麗にされており本当に普通の家でした。夕食は、そばを食べに行くグループと自炊をするグループに分かれました。普段、自炊をすることがないので、どうせならと思い自炊する事に決めました。私たちは、みんなで焼きそばを作り、大変美味しいものができました。いつも以上に美味しく感じる事が出来たので良かったです。
2日目は、但東町のフットパスを作るためにまち歩きをしました。2つのグループに分かれていったのですが、私たちのグループは森の中を歩くという大変苦しい内容でした。普段、森を歩くことなどないのでいつも使うことのない筋肉が刺激され、次の日に筋肉痛になったのを思い出します。森の道中では、大阪では見る事がほとんどないマムシや蛇なども見る事ができました。但東町資母地区には、レトロな物が多く昔のデパートなどがそのまま残っており、昔の街並みを想像する事ができました。
3日目は、とうとう私たちが作ったフットパスの発表という一大イベントでした。大学に入って初めて地域の方々の前での発表だったので、かなり緊張していました。発表の時間が近づくにつれて、地域の方々が大勢こられたので不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、先輩の方達が私たちをリードしれくれてスムーズに発表に入ることができました。発表も上手くいき、そして、地域の方々も熱心に聞いてくださっていました。
最終日は、最初に日本モンゴル民族博物館にいきました。但東町がモンゴルと交流の深い場所だとは知らなかったので、歴史好きの自分にはとても関心がもてました。その次に、コウノトリの郷公園に行き、コウノトリの複製やシカやその他色々の複製を見ました。その後訪れた玄武洞では、初めて洞窟を見ました。私は玄武洞に心を強く打たれました。自然の圧倒的な存在感で心が押しつぶされそうになるくらい素晴らしいと感じました。そして、竹野浜で綺麗な海を見た後に、「海の幸本舗ますだ」で美味しい海の幸のお刺身を食べました。
但東町では、普段体験できない事を体験させていただきました。町の方々も、本当に優しく温かく迎え入れてくださり、感謝しています。再び、但東町に行ってみたいと思っていますので、また温かく迎え入れて下さったら大変嬉しく思います。但東町の皆さん、短い期間でしたが、ありがとうございました。