2018年12月9日(土)に、国際観光学部 塩路研究室1年生8人が、京都府嵐山でフィールドワークを実施しました。このフィールドワークの主な目的は、観光地である嵐山がどのようなところか、実際に足を運び見聞き体験することで学び、かつ嵐山を訪れている外国人観光客にインタビュー調査を行い、外国人からみた嵐山、日本文化や人について明らかにすることです。この調査を取りまとめ分析した結果は、ゼミ授業内でパワーポイント作成して発表しました。今回は、1年生が嵐山で行ったフィールドワークの感想を報告します。

世界を代表する観光地 嵐山
 1年生 福田 稜

 12月9日に大学入門ゼミのフィールドワークを京都の嵐山で行いました。外国人観光客にアンケートを取るのは、前回のフィールドワークを含め2回目でした。最初は、アンケートをしようと声を掛けても「NO」と言われて断られたりして、アンケートをする難しさを改めて知ることができました。実際に、事前に用意していた英語の質問プリントを持って、アンケートを行いましたが、相手に上手く質問の意味が伝わらなかったり、回答が上手く聞き取れなかったりしました。しかし、そうやって私が苦戦していても、外国人観光客がゆっくりと話してくれたりして、とても優しかったです。
 嵐山では、世界の様々な国から観光客が来ていて、世界でも嵐山は人気の観光地であると分かりました。外国人は、景色の写真を撮っていることが多く、渡月橋や天龍寺の庭園や竹林を撮っていました。アンケートしている中で、それらの風景や場所について「自分の国には無い」と答えている人が多かったです。
 渡月橋から天龍寺までの大きな道では、多くのカフェや土産屋が並んでいて、食べ歩きしている観光客も多く見られました。湯豆腐や豆腐の料理や抹茶などの店が多くありました。今回、実際に私たちが昼食を食べた店は「嵐山おぶう」という店で、湯葉や豆腐を利用した店でした。店からは、渡月橋を見ることが出来て、とても良い眺めでした。そこは、この店を含め多くの店や商業施設が並んでいる道路にあり、とても賑やかなメインストリートだと思いました。 
 コンビニや観光案内図には、英語だけでなく韓国語や中国語も表記されていました。外国人観光客に優しい観光地であると分かりました。観光客が休憩できる施設があり、人力車に乗って、嵐山を楽しんでいる姿もあることに気づきました。様々な所で、観光客が利用しやすい環境を作っている事も分かりました。嵐山では、国内外から多くの観光客が来ていましたが、道端に落ちているゴミがとても少ないと感じました。
 実際に嵐山に行って、嵐山に行くには車は向いていないと感じました。嵐山に行くのに最適な交通は、電車かバスだと思います。その理由は、嵐山の近くには阪急やJRを含め3つの駅があるからです。さらに、嵐山でフィールドワークを行っている時でも、多くのバスが走っていました。そのため、観光客の立場になると、電車やバスを利用することで、スムーズに観光できると感じました。
 今回は、2回目のフィールドワークでしたが、英語で質問を上手く言うことが出来ないときもあり、苦戦したフィールドワークでした。しかし、外国と話す難しさや観光地の現状など多くの事を学べたので今後のフィールドワークにつなげられると思いました。

嵐山・フィールドワークを通じて
 1年生 小野田 伊吹

 12月9日に入門ゼミのフィールドワークで京都の嵐山を訪れました。前期と同様に外国人観光客にアンケート調査を行いました。外国人観光客に人気の3つの観光地へ足を運びました。
 まず渡月橋で調査を行いました。当日の嵐山の気温は5度前後と非常に低く、ペンを握るのもままならない状況でしたが、渡月橋には様々な国籍の観光客がいて、調査を行うには十分でした。しかし、1つ問題としてあがったのは、橋の上を立ち止まる人は少なく、歩いている人にアンケートを頼むのは難しいということでした。実際に声をかけても断られるという状況が続き、一向に調査は進みませんでした。そこで、一度も断られなかった前回のフィールドワークとの違いを考えてみました。前回は大阪暮らしの今昔館と大阪城で、どちらも施設内で急いでどこかへ向かうという人が少なかったためアンケートに応じてくれる人が多かったのではないかと考えました。今回のように屋外だと次の目的地へ向かう人ばかりでなかなか立ち止まってくれません。私たちは、歩いている人を避け、座って休んでいる人に声をかけることにしました。すると応じてくれる人が現れ、なんとか調査を行うことができました。

 しばらくすると、渡月橋での調査を切り上げ、昼食をとることになりました。2階から渡月橋を一望できる和食屋で、メニューなど文字が書かれているところには必ず英語も一緒に表記されていることから、外国人がたくさん来店するのだとわかりました。料理も京都を感じられるもので、外国人のみならず日本人も満足できる店でした。
 その後、天龍寺へ向かったのですが、その道中でたくさんの店を見かけました。京都ならではの食材を使用した食べ物や日本らしいデザインの雑貨を扱う店が数多く並んでいました。外国人観光客は立ち止まり、興味深そうに指をさして会話を弾ませていました。天龍寺では庭園に入場し、アンケートを再開しました。
 若干の雨に見舞われたものの、順調に調査は進み、最後の調査場所である竹林へと向かいました。竹林では話しかけることに慣れていました。しかし、イタリア人女性にここからどこに行けばよいかと尋ねられ、嵐山の土地勘も語学力もない私は何も答えることができず、悔しい気持ちでいっぱいになりました。
 4月に阪南大学に入学し、観光や英語を学んできましたが、今回のフィールドワークで自分の勉強不足をまざまざと思い知らされました。しかし、悔しい思いをしたことで、今まで以上に英語を学ぶことの大切さを感じることができました。入門ゼミでのフィールドワークはこれで最後ですが、またこのような機会があった時には悔しい思いをしないようにしっかりと語学を学んでいきたいです。

フィールドワーク in 嵐山
 1年生 佐藤 いつき

 12月9日日曜日、ゼミのフィールドワークで嵐山に行きました。私たちが事前に決めた行き先は、渡月橋、天龍寺、竹林の小径の3か所です。渡月橋は1934年に作られた桂川と中ノ島公園の間に架かる橋で、橋長155m、幅11mあります。天龍寺は、京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町にある臨済宗天龍寺派大本山の寺院です。足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として京都五山の第1位とされてきて、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。竹林の小径は京都の代表的な観光地で、渡月橋と並んで嵐山のシンボルで、大河内山荘庭園まで約400mにわたって空を覆うほど高く伸びた竹の林が続いています。このように、嵐山ではどの場所も古くから歴史があります。
 阪急嵐山駅に11時に集合でしたが、私は同じゼミのメンバーと二人で2時間前に行き、着物をレンタルしてフィールドワークに参加しました。嵐山駅付近を歩いていると、アジア系の外国人観光客に声をかけられて一緒に写真を撮りました。着物を着て歩いているとたくさんの外国人にカメラを向けられました。
 私たちは今回のフィールドワークで外国人観光客にアンケートをしました。アンケートには、どのくらい日本に滞在するのか、ほかに訪れたところ、京都で最も印象に残ったものなどたくさんの質問をしました。「京都の人はどうですか?」という質問をしたときに多くの人が、「温かい、優しい」と答えてくれたことが同じ日本人として誇りに思いました。確かに、私たちもフィールドワークが終わってから食べ歩きや散策をしましたが、気軽に話しかけてくれたり、とても優しいと感じました。私は京都府民ではありませんが、同じ日本人としてとてもうれしかったです。

 外国人観光客にいきなり話しかけてアンケートすることは簡単ではなく、はじめは「恥ずかしい」、「断られたらどうしよう」などいろいろ考えてしまって声をかけることができなかったです。しかし、声をかけた外国人観光客のみなさんがとても優しく質問に答えてくれて、アンケートが終わった後も、京都についてや年齢など話すことができ、違う国の人と話す楽しさを知りました。私は英語をまだ流暢に話すことができないので、もっと勉強して外国の人とコミュニケーションをとれるようになりたいと思いました。
 今回のフィールドワークで同じゼミのメンバーと前よりもっと仲良くなれて、とても楽しく、たくさんの発見、経験ができました。

外国人観光客へのアンケートを通して感じたこと
 1年生 松川 拓真

 今回京都の嵐山に行き、外国人の方にアンケートをとって気づいたことは、外国人観光客がとても気さくであり、話しかけやすかったということです。一般的に日本人は親切で礼儀正しく、とても優しい人たちである、と聞いたことがあります。しかし、もし見知らぬ若者が「アンケートをとらせてください」と聞いて、笑顔で「いいですよ」と答えてくれる日本人はあまりいないと思います。「時間がない」や「すみません」という人もいるでしょうが、他にも首を横に振ったり、手で拒否をするしぐさをする人も少なくないでしょう。今回アンケートをとった外国人の方たちは、ほとんどの方が笑顔で、世間話をはさみながらアンケートにしっかりと答えてくれました。最後にも「Good luck」や日本語で「ありがとう」と声をかけてくれる人が多かったです。どの方も親切でフレンドリーな人たちでした。
 アンケートの内容について気づいたことは、京都でアンケートをとったということもありますが、寺の構造や食べ物に興味や関心を持つと答えてくれた人が多かった点です。外国人観光客はカメラを持っている人が多く、アンケートの中でも「京都で楽しかったことは何ですか」という質問に「美しい写真を撮ること」と答える人も何人かいました。何日かかけて滞在していた人に尋ねた「宿泊施設はどういった種類ですか」という質問に対して、私は旅館に泊まっていると答える人は少なくないだろうと思ってアンケートをとっていました。しかし、たまたま聞いた人にいなかっただけなのかもしれませんが、聞いた人のなかには旅館に泊まっていると答える人はいませんでした。その理由を私は旅費の節約なのだろうかと思いました。
 私は、普段たまに外国人の方に質問され、知っている範囲の英語で答えても伝わらないことが多かったので、今回のアンケートではゆっくりと、それでいてはっきり話そうと意識して話しました。すると、外国人の方にうまく伝わることができてうれしかったです。言葉が伝わることで、コミュニケーションをとることができ、外国人の方もストレスなく楽しくアンケートできたことが、親切にアンケートに答えてくれたことにつながっていたのかもしれません。このことから、もっとスピーディーに英語を話せるように練習しようと思いました。そして、スムーズに英語を話せるようになれば、もっと外国人の方と楽しくコミュニケーションをとることができると思いました。
 私は嵐山を訪れて気づいたことは、季節ごとに風景が変わるため、訪れる時期が違えばその場所の感じ方も変わるということです。今回行ったときには、少しだけ紅葉が残っていました。春には桜、秋には紅葉が綺麗に咲いていて、嵐山は何度行っても楽しめるところが魅力だと思いました。

関連サイト