塩路ゼミ3年生が千里ニュータウンを2回目フットパス

2021年7月11日に、国際観光学部 塩路研究室3年生が吹田市と豊中市にまたがる千里ニュータウンで2度目のまち歩きを実施しました。今回は、その様子と感想を報告します。

緑豊かな千里ニュータウン

3年生 白崎 葵

 私たち塩路ゼミは2チームに分かれて、吹田市でフィールドワークを行いました。私が担当したチームでは、「千里ニュータウン」をフットパスしました。
 一回目は6月に行い、その際には吹田まち案内人の佐藤さんに案内してもらいながら、まち歩きをしました。千里ニュータウンの12住区のうち、吹田市側の2住区の青山台・古江台と、豊中市側2住区の新千里東町・新千里西町の4つの住区を歩きました。同じニュータウンの中でも、豊中市と吹田市で、様々な違いが見られます。例えば、住区名・町名の部分で、豊中市では「新千里東町」など東西南北が町名に入っているのに対し、吹田市では「桃山台」など字名・土地に所縁のある名前が使われています。これらは、小学校や中学校の名前でも同じです。このように違いを比較しながらフットパスを行うことで、より千里ニュータウンの成り立ちについて、理解を深めることができました。
 一回目での経験を糧に、今度は自分たちのみで、二回目のフィールドワークを行いました。実際に二回目のフィールドワークを行う前に、チームのみんなで、次はどこのルートを歩くのか試行錯誤しながら取り組みました。私たちが歩くルートは、南千里駅から桃山台、桃山台駅、新千里南町の順に通り千里中央駅を目指すルートに決めました。
 当日は、まず南千里駅を降車した後、千里市民センターに行き、千里ニュータウンに関する資料や展示を見ながら、千里ニュータウンについて知識を深め、その後、桃山台に向かいました。桃山台は、タケノコと並ぶ千里丘陵のかつての名産である桃にちなんで名づけられました。千里ニュータウンの12住区の中で唯一、住区の名前がついた鉄道の駅であり、千里ニュータウンの中でも最も速く大阪市内にアクセスできる一角です。桃山台の団地の近くには、桃山公園という大きな公園があり、緑も多く心安らぎ、居心地が良い空間でした。桃山台団地と桃山公園を通り過ぎ、桃山台駅を抜けると、次に新千里南町が見えてきます。新千里南町は、千里ニュータウンの開発をするにあたって、最後に開発されました。新御堂筋の西に沿って南北に細長い形をしています。新御堂筋は千里ニュータウンと万博会場へのメインラインとして建設され、御堂筋のイメージを引き継いで、街路樹はイチョウになっています。そのため、秋になると一面イチョウの黄色に包まれ、幻想的な景色が見られるそうです。最後に新千里南町の団地沿いに歩き、千里中央駅に着きました。
 今回、二回目のフィールドワークを行い、一回目とはまた違った千里ニュータウンを知ることができました。二回のフィールドワークを行った感想として、千里ニュータウンは、学校や病院、公園など生活に必要な施設が住区ごとに揃っているので、暮らしやすい街だと感じました。団地から歩ける範囲で小中学校や公園があるので、特にファミリー層に人気のある街です。また、千里ニュータウンは緑地帯で囲まれており、住区内にも緑が多く、自然を身近に感じることができる点は、とても魅力的でした。私も将来、千里ニュータウンのような生活に便利で緑の多い街で暮らしてみたいです。今度はまた違ったルートを歩き、千里ニュータウンについてさらに詳しく知りたいと思いました。

人が住みやすい街千里ニュータウン

3年生 里田 裕理

 6月27日、私たちは吹田まち案内人の佐藤さんに千里ニュータウンを案内してもらいました。それを踏まえ、別日の7月11日に、6月に通らなかった道をフットパスしました。
 南千里駅から桃山台駅を通り、千里中央駅まで歩きました。その道中、車道と歩道がしっかり分かれていて安心して歩くことができました。桃山台駅では歩道橋を歩くために階段だけでなく、エレベーターが設置されていたので、足が不自由な方や車椅子の方でも通ることができるような工夫もされていてとても住みやすい所だと感じました。
 その中で、最も印象に残っているのは桃山台駅の傍にあり、大きな池がある桃山公園です。梅雨の時期だということもあり多少ぬかるんでいる道がありましたが、自然があふれていて、とても良い散歩コースだと感じました。ジョギングしている人や犬の散歩をしている人、虫取りをしている人もいました。歩いている道中にたくさんの竹林があったり、池の上に小さな浮島があり、そこにアヒルが住んでいたりなど、歩いて行くにつれて景色が変化していくので、ウォーキングやジョギングの際に飽きない要素が多く、とても印象に残っています。
 歩いて行った先には、ジョギングなどの後にぴったりな健康歩道がありました。靴を脱いで足つぼを刺激することが出来ます。横に足つぼ図が書いてある説明板があり、痛いところによって体のどの部分があまり良くないのかが分かりました。私は痛くて半分も歩くことが出来ませんでしたが、最後まで歩いて戻ってくることを目標にして毎日ジョギングするのも楽しそうだと感じました。健康歩道が設置されている公園は初めて見たのでとても新鮮でした。しかし、屋根のない場所に設置されていたので、定期的に掃除しないと足が汚れてしまうので管理が大変そうだと感じました。
1回目に佐藤さんに案内してもらいながら歩いた時も、2回目に違うコースを歩いた時も、幼稚園や小学校、公園が多い印象を受けました。吹田は自分が住んでいる奈良県に比べてとても都会なところだと思っていました。しかし、自分が住んでいる町とは比にならないくらい緑が多く自然豊かな街で、想像と正反対でした。吹田には病院や電気屋などもあり住区を出なくても生活に必要なものが揃うと佐藤さんがおっしゃっていました。そのように、施設もそろっていて、幼稚園や小学校も充実していて、本当に住みやすい街だと感じました。普段、吹田の街をじっくり見て歩くという機会がないため、ゼミ活動を通して実際に歩き、吹田の歴史も同時に学ぶことが出来てとても良い経験になりました。

2回目のまち歩きで気づいた千里ニュータウンの魅力

3年生 西井 咲優香

 私たちは、7月11日に千里ニュータウンで、2回目のまち歩きを行いました。千里ニュータウンは、大阪府豊中市・吹田市の千里丘陵にあり、1960年に開発がスタートし、1970年に完成した日本初の大規模ニュータウンです。1回目は、阪急北千里駅から千里中央駅までのコースを歩き、2回目となる今回は、南千里駅から桃山台駅を通り、千里中央駅までのコースを歩きました。その日は、大雨予報だったにも関わらず、30度を超える猛暑日となり、太陽の照り付ける中、汗をかきながら歩きました。
 まず、南千里駅を出て、千里さくら通りを歩きました。さくら通りの道沿いには、桜の木々が立ち並び、緑の多い綺麗な通りでした。今回は夏だったので桜は見られませんでしたが、春にはピンクの桜が続く美しい通りです。
 さくら通りの一つ目の信号を曲がり、住宅街に入りました。1回目にも感じたのですが、ニュータウンの住宅街は、洋風な家から和風の家までさまざまなデザインの家が立ち並び、ニュータウンということもあって新築のような綺麗な家が多かったです。住宅街を進むと、裏道のような細い道を発見し、通ってみることにしました。途中まで気づきませんでしたが、この細道の下に車道がありました。車道には歩行者用の線がなく、途中、もものき橋という、車道の反対側に渡れる橋があったので、歩行者用の道として使われているのかもしれません。
 細道を進むと桃山公園が見えてきました。桃山公園は、1971年に開設された6ヘクタールの大きな公園です。公園といっても子どもの遊べるような遊具はなく、真ん中にある春日大池を囲むような形をしています。池の周りには、周遊歩道があり、ジョギングする人やウォーキングする人を見かけました。また、玉石を敷き詰めた約22メートルの健康歩道がありました。靴を脱いで歩いてみましたが、足つぼに効いて、健康になれそうな感じがしました。私が驚いたのは、公園内に竹林があったことです。千里丘陵はかつてたけのこが名産で、竹林の豊かな地域でした。この竹林は、平成元年に大阪府が選定した大阪みどりの百選に「千里の竹林」として選ばれており、ボランティアグループと吹田市の協定で、管理されています。
桃山公園を出て、桃山台駅を通り、二ノ切池公園に向かいました。二ノ切池公園は、豊中市にある公園で、球場や温水プールなどがあります。その日暑かったこともあり、温水プールの前には行列ができていました。その後、二ノ切池公園を出て、千里中央駅に向かいました。
 千里ニュータウンを2回歩いて見て、気づいたことが二つあります。一つは、緑豊かで自然が多いことです。町のいたるところに公園や緑地帯があり、今回歩いた千里さくら通りだけでなく、いちょう並木の続く千里ぎんなん通りなど、道路に木々が並び、どこを歩いても自然に囲まれています。二つ目は、家族が住みやすい町であることです。まず、先ほど述べた通り、公園が多く、子どもたちが遊べる場所がたくさんあります。次に、道路が広く、歩道と車道が分かれているため、子どもと安心して歩ける点です。また、ニュータウンは団地が多く、団地の中でもコミュニケーションが取れやすい工夫がされていており、素敵な町だと感じました。