塩路ゼミ3年生が吹田浜屋敷でフットパス交流会

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 本年度、国際観光学部 塩路研究室は、「フットパスと豊かな地域づくり」というテーマで主に吹田市を拠点としてキャリアゼミ活動を行っています。5月と6月には、連携先である吹田歴史文化まちづくり協会の皆さんにご協力をいただき、吹田市岸部エリアと千里山・関西大学エリアのまち歩きを無事に実施することができました。その成果報告として、7月9日に同協会の拠点である吹田市浜屋敷において、「吹田フットパス交流会」を開催しました。今回は、交流会での学生の発表や吹田まち案内人を中心とする市民の方々との意見交換などについて学生の感想を報告します。


交流によって学んだ新たな魅力

 3年生 奥野 陸希

 2023年7月9日、私たち塩路ゼミ3年生は、吹田市の阪急千里山近辺や関西大学への二回のフットパスを経て、吹田まち案内人の方々へ、私たちが発見したことや学びを伝えるために、吹田市にある浜屋敷で交流会を行いました。そこで私たちは吹田まち案内人の方に付き添っていただいた一回目と、私たち自身で学び先を考えて歩いた二回目の内容をもとに二枚の模造紙にまとめ、発表しました。その内容を主として、まち案内人の方々と交流したことで新しく得た知識について、ここでは述べていきます。
 これまで、私自身、千里山の街や関大など吹田市に来ることはありませんでした。しかし、吹田まち案内人の方に案内いただいた第一回目のまち歩きを終えた時に、千里山の街並みや関大の雰囲気に非常に興味を持ちました。英国ロンドンのレッチワースをモデルとした洋風な街の雰囲気があり、また、その雰囲気とは違った千里寺や千里山神社などの日本特有の建造物など、自分の生まれ育った大阪にもこのような街並みがあるのだと、興味を抱きました。他にも、関西大学において四季によって様々な草花が学内を彩ることや考古学的な学び、建築学の歴史などに触れることが出来ました。
 二回目のまち歩きを終えた時には、さらに千里山の街に興味を抱きました。一回目の時とは違った垂水神社や地元の小さなお店巡りを中心としたまち歩きによって、さらに千里山の街や風景などの魅力を探っていきました。垂水神社は豊喜入彦命を主祭神とし、1300年余りにわたって守り続けられてきた古社であり、広大な自然と大きなクスノキや竹に囲われていました。千里山の洋風な街並みとは違い、遠い田舎の森に来たかのような気持ちになりました。また、一回目では気づくことのなかった、地域の商店に行きました。クリームパンが有名なパン屋やめはり寿司の店、ユニークな動物の遊具がある公園など、まち歩きしないと気づくことの出来ないような店や街並みを知ることが出来ました。
 このようなことを、交流会の中で発表しましたが、交流をしたことで私たちが気づくことのなかった新しい千里山の魅力を知ることが出来ました。例えば、阪急千里線沿いに流れる川にはかつて小さな小道があったことや、踏切や電柱の名前を見ると、その土地の歴史を知ることができることなどです。そのほかにも、吹田市にあるポストはガンバ大阪のユニフォームをモチーフとして青色で作られていますが、一つだけゴールキーパーの柄である赤色のポストが存在することなど、新たな魅力を知ることが出来ました。
 交流会を行ったことで、これまで二回に及ぶまち歩きとはまた別の魅力や知識を得ることができ、これまで以上に千里山をはじめとする吹田市全体に興味を持つことが出来ました。

吹田フットパス交流会で学んだ新しい発見

 3年生 中野 慶華

 私たちは吹田市の「岸辺コース」「千里山・関大コース」の2つのチームに分かれて、吹田まち案内人の方々とまち歩きを行いました。そして、吹田市内にある浜屋敷に市民やまち案内人の方々に来ていただき「吹田フットパス交流会」を行いました。
 1回目のまち歩きでは吹田まち案内人の方々と一緒に吹田の町を歩き、普段歩くだけでは学ぶことの出来ない吹田の町の歴史や魅力を教えていただきながらまち歩きを行いました。2回目は前回教えていただいた所をもう一度訪れ、より詳しく調査しました。その後、まだ訪れたことのない道や公園を調査しました。
 吹田フットパス交流会では、今までまち歩きで学んできたそれぞれの場所の歴史や魅力を地図や写真などを使って、吹田まち案内人の方々に向けて発表しました。模造紙に地図を書き、自分達が歩いたところをピックアップして、チームによって写真を使ったり絵を書いたりしながら作業を進めました。交流会では自分達が見つけたポイントや知らなかったことを発表し、案内人の人から「こんなところもあるんだよ」と教えていただき、交流会で新しく知ることもたくさんありました。発表した時に、まち案内人の方が地図のこだわった所に気付いてくださった事が嬉しかったです。
「千里山・関大コース」の発表では、青と黒を基調としたポストが10ヵ所以上ありその中に1つだけ違うポストがあると教えていただきました。千里山駅にある「天使のクリームパン」が人気な「プティ・ラプティ」というパン屋があることをチームが発表していました。「千里山・関大コース」には、「岸辺コース」とは違う魅力的な場所があったのだと学ぶ事がたくさんありました。私たちはJR岸辺駅の地下道トンネルアートについて指摘しましたが、トンネルアートは一か所だけでなく他にも何か所かあることを教えていただき、他のトンネルアートも見てみたいと思いました。
 吹田フットパス交流会の後、みんなで浜屋敷近くのカフェ「ZUTTO GALLERY +COFFEE」に行きました。そこは、自分がまち歩きした岸部エリアにはない雰囲気の店だったので、同じ吹田市内でもこんなに雰囲気が変わるのだと思いました。
 今回、浜屋敷のフットパス交流会で、実際に住んでいる方から貴重なご意見やお話を聞くことができました。私達がまち歩きをして学んだことも沢山ありますが、そこに住まないと分からないこともたくさんあると思います。そのため、今回の交流会で学んだことや現地の方々から得た情報はこれからのまちづくりにも役立てることができ、地域で受け継いでいかなければならないものだと思いました。そして、受け継ぐだけでなく、再び吹田を活気溢れるまちにしていくにはどうするべきかを考えていく必要があると思いました。今回の交流会は私達にとって大変貴重な経験となりました。今回の経験を活かして今後もまち歩きを行おうと思います。

ゼミ仲間の絆の向上

 3年生 磯辺 佑介

 私たち塩路ゼミ3年生は、2023年7月9日に吹田市にある浜屋敷で私たちが行ったフィールドワークの成果を報告しました。浜屋敷は、吹田歴史文化まちづくりセンターともいい、「吹田の歴史と文化のまちづくりにかかわる市民相互の交流と連携の促進を図り、地域に息づく歴史、文化を保存し、地域社会の発展に寄与すること」を目的に設置されました。また、屋敷内はとても広く、立派な屋敷が建っていました。そのような綺麗な場所をお借りして、吹田歴史文化まちづくり協会の方々たちに発表を聞いていただきました。
 発表前には、それぞれのチームで資料作りを行いました。そこでは、みんなが協力し合い制限時間内に終わるよう、一生懸命に作業に取り組みました。大学に入ってからは、レポートや課題などの個人作業が主であり、このようにみんなで1つの作品を仕上げるということは、久しくしていなかったので、チームで仕上げたという達成感があり、話し合いながら作業をしたので、楽しい気持ちで取り組めました。1人では仕上げることの出来ないものも、チームですることで仲間同士の意見交換や指摘ができるのでクオリティの高い作品が出来上がると思いました。また、チームワークの大切さにも気づくことができました。
 そして、出来上がった資料を持って、部屋の前に立って千里山チーム、岸辺チームの順に発表をしました。実際に塩路ゼミの報告会を何年も聞いている協会の方々に向けて発表することは、前回よりもクオリティの高いものを発表しないといけないという不安から、とても緊張するものでした。その緊張から、どこを読むのかということや読めるはずの漢字さえ詰まってしまう、というハプニングが起こりました。しかし、そのようなハプニングが起きても優しい目で聞いてくださいました。発表後には、「資料が見やすかった」という点や「めはり寿司」をメインに30年以上も愛されている「文在ヱ門」という店、「プティ・ラプティ」というパン屋といった、「聞いたことのない場所の情報を得られてよかった」「写真を使っての発表ははじめてだ」という感想をいただき、褒めていただきました。この時に真剣に取り組んだ甲斐があったと改めて感じました。また、協会の方から、吹田市にはガンバ大阪とのコラボで青色のポストが20個あるが、そのうちの1つだけゴールキーパバージョンとなっており色が赤色になっているという情報をいただきました。また、その他と異なるポストは、協会の方々も見たことがないらしいので、先に見つけて報告したいと思いました。
 浜屋敷での報告会に入るまでに、調査から様々な作業を行ってきましたが、その過程の中で様々なことを学べたと思います。それは、吹田市の歴史や文化についてはもちろん、他にも計画性の重要さに気づくことができたり、行動力を養うことができたりという点です。浜屋敷での報告会は、自分を成長させるための糧になる機会であると感じました。

浜屋敷での交流会を終えて

 3年生 森田 甫也

 2023年7月9日、吹田市浜屋敷の吹田歴史文化まちづくり協会で私たち塩路ゼミ3年生と吹田まち案内人の方々による「吹田フットパス交流会」が行われました。
 吹田市でのまち歩きは岸部コース、千里山コースの2つのチームに分かれて行いました。私は岸部コースのチームでした。それぞれのコースの第1回目は、吹田まち案内人の方が案内してくださり、歩きながらまちの歴史や、案内人の方自身のエピソードなどを伺いました。
 そして、2回目のまち歩きでは第1回目では歩かなかったルートを主に歩き、岸部での新しい発見などがありました。それぞれのチームに分かれて歩いて良かった点、気づいた点を事前にまとめ、発表当日に模造紙に地図をかいて制作し発表を行いました。
 私たちの岸部チームは、まち歩きの際に写真をいくつも撮っていたのですが、プリントはしてきませんでした。そのため吹田まち案内人の方々に伝わりやすいように写真から絵を模造紙に描いて工夫しました。
 また、岸部でまち歩きをして発見した主要なスポットや道路、歩いたルートを地図上に色分けして描き、模造紙1枚全体に完成させました。釈迦ヶ池の水や吉志部神社の木の面積を見やすいように水色や緑色で塗りつぶしました。そして、もう1枚の模造紙には吉志部神社やトンネルアート、旧中西家と吹田市立博物館の絵を描き、最後にまとめを書いて完成させました。
 交流会が終わった後、浜屋敷から徒歩6分の位置にある「Zutto-coffee」というコーヒーショップ屋に立ち寄りました。私たちは飲み物やケーキなど様々なものを注文しました。私はメロンソーダにアイスクリームとさくらんぼがのった飲み物をいただきました。店の人や店内の雰囲気も良く、落ち着いたカフェだと思いました。また、店の奥には写真のようなおしゃれな雑貨屋さんがあり、まるでプライベートスペースのような気分を味わえると思いました。
 交流会は、私たちにとって貴重な経験となりました。発表物を制作している間も地図をみて場所に共感していただきました。また、地図上で見ると道が斜めになっていたため、模造紙に道を斜めに書くとまち案内人の方が質問の際によく気付いたと褒めてくださり嬉しかったです。まち案内人の方々からいただいた多くの質問や感想は、私たちにとってとても大きな気づきとなりました。今後の調査においても地元の方の視点を取り入れる重要性を学んだので、次の発表に繋げていきたいと思いました。