ゼミ生が世界遺産「高野山」を視察
2014年7月5日(土)に、塩路研究室の4年生と3年生が、世界遺産の高野山を訪れました。高野山までの道のり、世界遺産となった寺院やまちの景観、食のあり方、人々とのやりとりなど、多様な観点から高野山について見聞きし、世界遺産の現状について学ぶことができました。
高野山の風景、町並み、食
国際観光学部 3年生 赤坂貴之
私達、塩路ゼミの三、四年生は課外活動として7月5日に高野山へ行きました。私は最寄りの南海線の沢ノ町からおよそ一時間半かけて極楽橋まで行き、そこからおよそ五分、ケーブルカーを利用して高野山駅へ到着しました。ケーブルカーを利用して極楽橋駅から高野山駅まで一気に山を上がっていくところに先ず面白みを感じました。徐々に山深い自然の中へ近づいていき、気圧の変化なども直に体感することができました。おそらく高野山へ行くまでにケーブルカーを利用しない人は徒歩で登って行くことで登山を楽しむことでしょう。
ケーブルカーを降りるとすぐに高野山の各目的地へ行けるようにバス停がありました。目的地によってバスに乗車している長さも違うので料金にも差がありました。私達はバスで高野山駅前から千手院橋まで290円かけて行きました。高野山駅前から最も近い場所で運賃が220円、最も遠い所で470円なのであまりリーズナブルとはいえませんが、険しい山を登山者以外が時間をかけて登る事を思えば安いと考えられるかもしれません。
ケーブルカーを降りるとすぐに高野山の各目的地へ行けるようにバス停がありました。目的地によってバスに乗車している長さも違うので料金にも差がありました。私達はバスで高野山駅前から千手院橋まで290円かけて行きました。高野山駅前から最も近い場所で運賃が220円、最も遠い所で470円なのであまりリーズナブルとはいえませんが、険しい山を登山者以外が時間をかけて登る事を思えば安いと考えられるかもしれません。
バスを降りると先ほどの高野山駅前やケーブルカーに乗っている時の風景とは一変して、観光地としての高野山の風景がありました。自然に包まれた町並みです。
道沿いの建築物は、やはり観光客向けの土産屋や高野山名物の食べ物屋がほとんどでした。また、道を歩いていると気付いたのは、意外と外国人観光客が多かった事です。観光バスから外国人観光客の団体が降りてくるところも目にしました。
ここで一つ紹介したいのが、金剛三昧院多宝塔と呼ばれる高野山に現存する最古の木造建築物であり、鎌倉様式を残す数少ない見物のひとつです。 この多宝塔は西暦1952年(昭和27年)4月に国宝に指定され、また西暦2004年(平成16年)7月には世界文化遺産に登録された塔です。ほかの建造物と比べると見た目も古くて、観光客向けに改装されていないところがかえって良い点だと思いました。
高野山といえば高野豆腐のイメージがありますが、高野山の胡麻豆腐といえばこの店と紹介される有名店である「濱田屋」へ行ってみました。食べログにも紹介されている店であり、休日に高野山へ観光に行く人で行列ができるほどの店です。胡麻豆腐の味付けには二種類あり、わさびを上にのせたものと、和三盆を上にのせたものがありました。どちらの味も胡麻豆腐に合っていて、美味しく頂くことができました。また、胡麻豆腐と一緒に出されたお茶も独特なもので、上勝阿波番茶と呼ばれる愛媛県のお茶で、薬膳茶の一種でもあるのですが、どうも人によって美味しく感じる人とそうでない人がいるようでした。
今回私は初めて高野山に行きましたが、高野山の自然や町並み、また食に関しても楽しむことができました。高野山には世界遺産ということもあり、外国人旅行者も多かったことから、和歌山の観光地として多いに活性化している場所だと実感することができました。
天空、信仰、高野山
国際観光学部 3年生 陳 劭桓
ゼミの先輩の企画で高野山を訪ねました。私は電車好きなので、電車で行くことに決めました。旅行する時には大体、電車で移動するので、関西の鉄道会社ではJR、阪急電鉄、京阪鉄道、近畿日本鉄道を利用したことがあります。しかし、南海電鉄だけ利用したことはありませんでした。今回の高野山をきっかけに南海電鉄について少し調べようと思いました。
南海電鉄の高野線に橋本駅から極楽橋駅の区間に、「天空」と言う観光列車が運行しています。車内の内装は全て木造であり、一部の座席は畳であり、非常に日本の風情を感じられます。まだ、「天空」の一つの車両の出入り口が開放的な空間で展望室に改装して、森林の空気が吹き抜ける展望デッキです。ゼミの集合時間は朝11時にもかかわらず、「天空」に乗るために朝7時24分になんば南海駅から出発し、9時19分に高野山駅に着くダイヤで高野山へ行くことになりました。「天空」の運行区間は高低差が激しいので、急勾配、急曲線の険しい山の鉄道路線で走っていました。車輪の激しい音と高山景色と外から車内に来る風を楽しんで、目的地の高野山に着く前にすでにとても満足しました。
山の上の高野山は、思っていたより広く、バス停や学校や郵便局もあり、まるで南海電車の高野線のポスターに書いている空中都市のような映画や昔話の中の町でした。自然に囲まれてまるで昔の日本のようだと思いました。高野山がわたしに驚きを与えたのは景観のみではなく、ここの住民が観光に来た私たちを観光客扱いするようには感じなかった点です。写真を撮る時にも、景色を見る時も、高野山の住民が私たちの行動に反応せず、邪魔せず、冷たさもを感じさせず、非常に自然な態度で接してくれて、私たちも同じ高野山に住んでいるように感じる事が出来ました。
南海電鉄の高野線に橋本駅から極楽橋駅の区間に、「天空」と言う観光列車が運行しています。車内の内装は全て木造であり、一部の座席は畳であり、非常に日本の風情を感じられます。まだ、「天空」の一つの車両の出入り口が開放的な空間で展望室に改装して、森林の空気が吹き抜ける展望デッキです。ゼミの集合時間は朝11時にもかかわらず、「天空」に乗るために朝7時24分になんば南海駅から出発し、9時19分に高野山駅に着くダイヤで高野山へ行くことになりました。「天空」の運行区間は高低差が激しいので、急勾配、急曲線の険しい山の鉄道路線で走っていました。車輪の激しい音と高山景色と外から車内に来る風を楽しんで、目的地の高野山に着く前にすでにとても満足しました。
山の上の高野山は、思っていたより広く、バス停や学校や郵便局もあり、まるで南海電車の高野線のポスターに書いている空中都市のような映画や昔話の中の町でした。自然に囲まれてまるで昔の日本のようだと思いました。高野山がわたしに驚きを与えたのは景観のみではなく、ここの住民が観光に来た私たちを観光客扱いするようには感じなかった点です。写真を撮る時にも、景色を見る時も、高野山の住民が私たちの行動に反応せず、邪魔せず、冷たさもを感じさせず、非常に自然な態度で接してくれて、私たちも同じ高野山に住んでいるように感じる事が出来ました。
高野山は、京都や奈良とは全く違う雰囲気でありながら、同じく長い歴史がある町です。今回訪ねた場所は金峰山寺地域が主でしたが、金剛峯寺の伽藍には僧侶と町民の生活に信仰精神を感じることができました。今回の訪問を通して、私は高野山が昔の日本のように感じました。高野山は、信仰心の溢れる、静かな天空都市でした。