ゼミ生がイギリスとオーストラリアに調査旅行

 9月に国際観光学部 塩路研究室の3年生が、イギリスとオーストラリアに行きました。イギリスでは、ロンドンだけでなく、コッツウォルズ地域や湖水地方などのカントリーサイドも訪れ、都会における観光との違いを経験しました。オーストラリアでは、ケアンズを中心に、文化と環境というテーマで調査、体験しました。海外に調査旅行に出かけた学生たちは、いずれも異文化に触れることで、自文化を知り、自らの今後の課題を発見したようです。

カントリーサイドを歩く
3年生 元塚 友美

 9月1日から15日までの2週間、イギリスへ調査旅行に行ってきました。ロンドン、コッツウォルズ、湖水地方の3地域へと足を運びました。私は、イギリスの文化の中で大切にされている「フットパス」と呼ばれる散歩道について調査をしました。また、この2週間で海外の異文化に驚くとともに日本の良さにも気付くことができました。
 全体的に、都会とくらべカントリーサイドの人の方が親切でした。カントリーサイドでは、すれ違う人々が挨拶をしてくれました。観光客が多く、慣れているためか、店の人やバスの運転手さんも、私達が降りる場所やお勧めの観光スポットなどを教えてくださったり、とても親切にしていただきました。全体的にのんびりしていて日本人観光客も多く、とても過ごしやすいと思いました。 
 カントリーサイドの人が親切だなと思った最大の理由は、コッツウォルズの移動の経験からです。その日は南のコッツウォルズから北の湖水地方への移動する日だったのですが、日曜日のためにバスが走っておらず、歩いて駅へ向かっていました。その途中で犬の散歩をしている男性に出会い、「どこに行くの?」と話しかけてくれました。「駅です」というと驚いた顔をされ、「少し待っていてくれれば車で駅まで送るよ」と言ってくださり、本当に駅まで送ってくださいました。その男性は、見ず知らずの私達に話しかけてくれて重いスーツケースまで運んでくださいました。あの男性のおかげで、異国の地で人の暖かさにふれる事ができました。もっと英語が話せるようになったらもう一度会いに行き、お礼を言いたいと思います。

 次に、「フットパス」についてです。フットパスとは、イギリス人みんなの散歩道です。昔は誰でもどこへでも自由に歩いていました。しかし、だんだんと私有地が増加していき、歩ける所が限られてきました。昔はみんな歩くことができた所が歩けなくなるのはおかしいという市民の反対運動が起こり、この反対運動のおかげで私有地であっても、昔のように誰もが自由に歩く事ができるようになりました。これがフットパスの始まりとされています。主に、コッツウォルズや湖水地方などのカントリーサイドに多くみられ、ナショナル・トラストが管理している所もあります。私達は、コッツウォルズと湖水地方のフットパスを歩きました。どちらも景色の美しい気持ちの良い所だったのですが、それぞれ違った良さのある道でした。コッツウォルズはチッピング・カムデンという町のフットパスを歩いたのですが、そこは道というより草原で緑の絨毯がずっと遠くまで続いている道なき道のようで自由に歩くことができ、広々とした気持ちの良い場所でした。湖水地方はウィンダミアのフットパスを歩きました。そこは森の中の細い脇道を民家や湖を横に見ながら歩く道でした。湖水地方は、観光客や地元の方も多く、細い一本道なので、すれ違う時に譲り合ったり、挨拶をしあったりと人との交流が多くありました。この2か所のフットパスを歩いて、自然の豊かな場所でイギリス人の暮らしを垣間見る事ができ、また地元の人や他国の観光客の人達と交流ができて楽しい時間を過ごす事ができました。私は、イギリスに都会的なイメージを強くもっていたのですが、自然豊かで景色の美しい、全く知らない新たなイギリスの姿を見る事ができました。フットパスという散歩道は、観光客にとっては、ロンドンとは違う新しいイギリスの魅力を発見できるものであり、イギリス人にとっては、自分達の自由の象徴であり、なくてはならない生活の一部だと感じました。
 この調査旅行では、初めての事ばかりで戸惑う事が多く2週間が一瞬の出来事のように過ぎ去っていきました。言葉も人種も文化も違う異国の地で過ごして、コミュニケーションの大切さや自分の身を守るための自己主張の重要さを実感しました。また、大阪という都会で暮らしていると忘れてしまっていた、人の優しさや暖かさを感じる事ができました。調査旅行に行く前は、ホスト側つまり、現地の事しか考えていませんでしたが、調査旅行を終え、自分が観光客として他国に行く事で、ホスト側とゲスト側両方の視点から観光を考える事ができるようになったと思います。また、日本の良さも改めて確認する事ができました。日本では、どこを歩いても安全で、どの人も親切な人ばかりで本当に快適で恵まれた国だと再確認できました。その一方で、最近海外旅行へ行く日本人の若者が少ない原因もこの日本の快適さにあるのではないかと思いました。他国に行く事で日本の良さと問題点を実感することも、観光を考えるうえでは大切な事だと感じました。

イギリス・フランス旅行記
3年生 室島 奈央

 9月1日から14日までの2週間、イギリスとフランスへ行きました。海外旅行は2度目でしたが、長距離の飛行機移動と自分たちだけでの旅行は初めてでした。ホテルや飛行機の予約、現地での移動手段や訪れる場所についての下調べも自分たちで行いました。
 旅行初日、関西国際空港を出発してイギリス、ロンドンに無事到着した時は、とても安心しました。イギリス2日目は、午前中にホテル付近のV&Aミュージアムに行き、館内を見学しました。イギリスの室内装飾の変遷の歴史に触れることができました。その後、ビックベンを見に行きました。パンフレットで見ていた風景を実際に見て感動しました。3日目は、ロンドン郊外のワットフォードにあるハリーポッタースタジオツアーを訪れました。実際の映画撮影時に使われていた洋服や小物、セットなどの展示、グッズ販売や映画に登場したバタービールや食べ物を食べたりできるイートインコーナーがありました。私自身がハリーポッターファンということもあり、実物を近くで見ることができたり、触れることができたりと「コンテンツツーリズム」を体験することができました。
 イギリス4日目は、ロンドンからコッツウォルズに向けて出発し、その日は宿泊したコテッジ周辺を散策しました。5日目はチッピングカムデンに行きました。フットパスは広々とした草原のなかや畑のなかにあり、そこをゆっくり歩いたのはとても気持ちがよかったです。昼食はコテージパイやデザートにケーキなどイギリス独特のものを食べたりと楽しい時間を過ごしました。
 6日目は、湖水地方に向けて出発しました。この日は日曜日でバスが運行していなくて駅まで歩いていたところ、地元の方が声をかけてくださり、駅まで送っていただきました。地元の方のやさしさを感じることができ、とても有難い体験でした。湖水地方へは電車を乗り継いで行きましたが、電車の遅延などでスムーズに行くことができず、約10時間かかりました。次の日は湖を一望できる山に登ったり、街歩きをしました。山の頂上は見晴らしがよく、美しい湖を一望することができました。8日目は、ロンドンに戻り、ビートルズで有名なアビーロードやシャーロックホームズの銅像などを見たり、次の日からのフランスに向けて準備をして過ごしました。

 9日目から4泊5日でフランスに行きました。ユーロスターに乗りフランスへ出発しました。フランス2日目は、シャルトル大聖堂とモンサンミッシェルを訪れるツアーに参加しました。シャルトル大聖堂内のステンドグラスがとても綺麗でした。モンサンミッシェルは私がとても行ってみたかった場所の一つで、テレビや雑誌で見ていたものと同じ風景を見ることができました。島内で有名なオムレツも昼食に食べることもでき、ふわふわした生地が薄味ではありましたが、とても美味しかったです。教会までの道のりには多くの土産屋や飲食店が立ち並んでおり、たくさんの観光客で賑わっていました。島の上のほうにある教会から見る景色は素敵でした。日帰りのツアーだったため、ゆっくりすることができなかったので、次はゆっくり滞在したいと思いました。パリへの帰り道、エッフェル塔がダイヤモンドフラッシュと呼ばれるキラキラ光る様子も見ることができました。3日目は、コンコルド広場やシャンゼリゼ大通り、凱旋門周辺を散策しました。4日目は、ベルサイユ宮殿と市場(マルシェ)、ルーブル美術館に行きました。ベルサイユ宮殿とマルシェはツアーに参加しました。ベルサイユ宮殿には、朝から多くの観光客が並んでいました。有名な鏡の間や美しい庭園を見ることができました。マルシェにはなんでも揃っていて、パンを買って食べました。ツアー終了後、歩いてルーブル美術館に行きました。ここもたくさんの観光客が並んでおり、入るまでに1時間ほどかかりました。有名なモナリザの前にはもちろん多くの人々が集まっていて、モナリザがどれだけ世界的に有名なものかということを実感することができました。ルーブル美術館を訪れて驚いたことは、人々が館内はもちろん展示品をスマホやカメラで撮影していたことです。日本の美術館は撮影禁止のところが多いので、その違いに驚きました。5日目は、イギリスに戻り、土産などを買ったりして過ごし、多少の遅れはありましたが、翌日、無事に帰国することができました。
 イギリス・フランスともに有名な観光地を訪れ、現地の食文化を堪能することができました。今回の調査旅行では、ホテルのチェックインの仕方や道の尋ね方、店での会話などを実際に経験でき、学ぶことが多かったです。しかし、せっかく現地の人々が話しかけてくれているのに、自分自身がうまく返事を返すことができなかったりして、もっと英語の勉強を頑張ろうと思いました。現地に着いてから、事前にもっと調べておけばよかったと思えることが多かった点も今後の課題です。

イギリスの食事について
3年生 道江 珠里

 9月1日から14日にかけてイギリスへ行きました。私は、イギリスの食事や食文化について本やテレビなどで紹介されている内容に興味をもち、イギリスの調査で食事について調べたいと思いました。
 イギリスでは、スーパーをよく利用しました。スーパーの中では、パンやサンドウィッチが多く並べられていました。日本と違い、サンドウィッチが多種類あり、多くの地元の人が購入しているところが見られました。また、ケーキやマフィンも充実していて、一つの袋に4つ入っているものが多かったです。
 レストランでの食事では、日本では食べ終わるとすぐに立ち上がる印象がありますが、イギリスでは食べ始める時間から食べ終わるまでの時間がとても長く、また食べ終わった後もゆっくりと過ごしている印象がありました。イギリスの人たちは食事の後にコーヒーや紅茶を飲むことや話をすることを楽しんでいました。私もレストランで食事を終えると店員の人に紅茶を勧められました。この光景があまり日本では見られないので、食事の後も紅茶などで楽しむことはイギリスの食文化の一つだと思いました。

 チッピング・カムデンでは、カフェに入りました。入口の前に多種類のケーキが並べられていました。メニューに書かれている料理を見て、じゃがいもを使用した料理が多いという印象を受けました。米を使用した料理もあり、日本の米と違って縦長で少し硬い米でした。イギリスでは野菜を生で食べる習慣があまり見られず、出された料理のほとんどが火が通されたものでした。私は、コテージパイなどを食べ、食後にチョコレートキュールというケーキを食べました。味は日本のケーキよりも甘く、大きさも一回り大きいものでした。このケーキの甘い味は、イギリスの紅茶と一緒に食べると合うようになっていると思いました。
 湖水地方のウィンダミアの中にある隠れ家のような店では、イギリスの食べ物で最も有名なフィッシュアンドチップスを食べました。イギリスに出発する前にフィッシュアンドチップスのことについて調べました。しかし、味が店によって違うことや日本人の味覚には合わないなど消極的なことが多く書かれていたので、味が全く想像できず、あまり挑戦しようと思わなかったのですが、実際食べてみると調べた時に見た感想とは違いました。日本では食べることがない味でしたが、魚も衣もおいしく、火加減も良かったのでとても食べやすかったです。
 イギリスの食事についてあまり良い印象を持っている人は少ないですが、実際にイギリスへ行き、食べてみると日本とは違った味を楽しむことができ、とてもおいしいものが多かったです。

オーストラリアの文化と環境
3年生 松村 梨那

 私たちは9月7日から14日にかけて、オーストラリアのケアンズへ行きました。事前準備として、オーストラリアの文化と環境について調べ、自分たちで航空券やゲストハウスを予約し、オーストラリアの大陸北東岸に面する港湾都市、ケアンズを訪れました。
 7日の21時に関西国際空港を出発し、約7時間の飛行で現地時刻の5時にケアンズ国際空港に到着しました。初日は荷物を置いてから、ケアンズ市街を散策しました。ケアンズは基盤の目状になっているので比較的分かりやすい町でした。実際、私たちも地図をみると数分で場所を把握することが出来ました。私たちが泊まったエスプラネード通りを南に出るとアボット通りやレイク通り、シェリダン通りがあり、ここには多くのレストラン、スーパーがあり、16時30分から営業するナイトマーケットもあります。ナイトマーケットで並んでいる店は土産物などが全体的にリーズナブルなので、ケアンズの観光スポットの一つにもなっていました。
 今回、ケアンズにおける環境と文化について調査しようと思ったので、ビルの中に動物園とアスレチックがあるケアンズズーム・ワイルドライフ、グレートバリアリーフの中にあるミコマスケイ、アボリジニについて学べるジャプカイ、さらに世界遺産のキュランダを訪れ、調査、体験しました。ケアンズズーム・ワイルドライフは、市内にあるため徒歩で行ける距離でした。中に入ると動物園と同様にコアラを初めオウムやインコ、4mもあるワニや絶滅危惧種のマホガニーグライダーが市内のビルでみることが出来ました。熱帯雨林を再現していて自然に近い状態で約60種類の動物が飼育されていて、鳥たちが放し飼いにされていたり、蛇に触れるショーやワニが餌を食べる迫力のあるショーもあるので、普通の動物園より近くで動物たちに触れあうこともできました。
 一方で、ミコマスケイは島なので、ツアーを申し込み、船で約2時間かかりました。ミコマスケイはサンゴ礁に囲まれた白い砂で出来ている島です。野鳥保護区に指定されていて、島にはカモメをはじめ、三万羽近い海鳥が生息しています。実際に到着すると、島が覆い尽くせるほど多くの海鳥を目にすることが出来ました。島には桟橋が無いので、船からヨットに乗り換えて上陸しました。上陸した私たちはミコマスケイでシュノーケリングをしました。日本とオーストラリアは季節が反対なので肌寒く、曇り空だった為に絶景とは言えませんでしたが、海に潜り少し泳げば、すぐそこにたくさんのサンゴや魚を見ることができました。色とりどりのサンゴや多様な魚が生息しており、手つかずの自然を体感できました。

 オーストラリアの先住民であるアボリジニはもともと700を超える部族から成り立っていましたが、ジャプカイ・アボリジニ・カルチャーパークは、その中の一つのケアンズ一帯に先住していたジャプカイ族の文化を紹介しているカルチャーパークです。ここにもケアンズにあるツアーに参加して行きました。ツアー受付の後に案内されたのは、たくさんの絵が飾られたブースです。アボリジニの人々は文字を持っていないので、アート(絵)を使ってたくさんのメッセージを残しており、絵一つ一つに意味があります。このブースでは多くのアボリジニの絵が展示されています。そこから楽器、狩り道具の紹介や歴史の紹介があり、次にダンスショーを鑑賞しました。これらのダンスにもそれぞれ意味があり、どれもが軽快なリズムで一緒に踊りたくなるダンスでした。次に、ブーメランと槍の体験をしました。ブーメランも槍も簡単に投げているようにみえますが、実際やってみると思ったより力がいり、遠くに投げるのはもちろん、思ったように投げることができませんでした。最後にブッシュフードや薬草の紹介がありました。ブッシュフードとは、カンガルーをはじめとする野生動物、天然ハーブ、野菜、魚介類を使ったアボリジニ特有の食文化です。ここでは知らなかった文化を知ることができ、異文化を多方面から理解することができました。
 キュランダへはバスで行き、スカイレールに乗って到着しました。オーストラリアは環境保護を推進しているので、スカイレールを作る際、熱帯雨林を壊さないように様々な工夫がされました。支柱は熱帯雨林の中の木々が少ない場所に打ち込んで、資材を運搬する道路は作らずヘリコプターで運搬する等、環境を壊さないように徹底していました。そして、キュランダでは動物園とアーミーダックに乗り、キュランダ村を散策しました。ここでも動物園では、カンガルーが放し飼いにされ、自由に触れ合い、写真を撮ることも可能でした。他にもコアラやワニ、トカゲが飼育されていました。
 水陸両用車(アーミーダック)で熱帯雨林を走っている時に「ユリシス」という見ると幸せになれるといわれる蝶を見ることができた時はとても嬉しかったです。熱帯雨林は多くの種類の木々があり、古い木では恐竜の時代から生えているものもありました。しかし、ほとんどの木には毒があるので、むやみやたらに触らない方がよいそうです。その後はキュランダ鉄道に乗り、ケアンズに戻りました。キュランダ鉄道は約10年間1,500人によって、つるはしとショベルだけの手作業で作られ、今もなお走り続け、世界遺産に登録されています。
 私は、ケアンズで多くの経験をし、ケアンズの文化と環境に触れることが出来ました。オーストラリアは広大でエアーズロックのような山ばかりをイメージしていましたが、実は砂漠が多く、山は約3割しかないそうです。オーストラリアでは環境保護を推進していますが、国土が広いため、環境について考えなければならない場所が多いように思いました。

キュランダ村の自然
3年生 宇根田 涼加

 私は、9月7日から9月14日にオーストラリアのケアンズに文化や自然を調査するために行ってきました。私は、すべて自分で手配して海外へ行くのは初めてだったので、今回のフィールドワークはとても良い経験となりました。
最も心に残っているのは、ケアンズでのキュランダへ行くために使ったキュランダ鉄道とスカイレールです。キュランダ村へ行くにはこの2つの交通機関が、使われていました。自家用車やレンタカーで行っている人もいました。キュランダ鉄道は、ケアンズ駅とキュランダ駅を1時間55分で結ぶ鉄道で、1日2便でています。普通席とゴールド席に分かれていて、中はとてもレトロなつくりでした。途中、バロン滝駅とフレッシュウォーター・コネクション駅で停車し、滝やケアンズの景色を眺めることができました。何回か通るトンネルは、自然保護のため手彫りでトンネルを堀ったそうです。周りの自然が壊されておらず、自然に囲まれた中から滝が見え、ケアンズの景色を一望することができます。
スカイレールでは、ケアンズの景色を360度一望することができました。このスカイレールは、自然保護のため、クレーンや車を使わずヘリを使用したそうです。そのため、車で物資を運ぶための道を作る必要がなかったため、自然が壊されることなく、ほぼそのままの状態で守られていました。このスカイレールは、ケアンズ郊外にあるカラボニカ駅とキュランダ駅を45分で結ぶ6人乗りのゴンドラです。114機のゴンドラで1時間に700人を運ぶことが可能です。7.5キロの道のりを36本の鉄塔で支えています。途中、レッド・ピーク駅とバロン駅の2か所にとまります。途中スカイレールに乗っていたときに、ユリシスと呼ばれる蝶を見ることができました。この蝶は、1回みると願いをかなえてくれ、2回みるとそれは抹消され、3回目見ると周りの人も幸せにするといわれています。飛ぶ速度も速いため見られるのは一瞬でしたが、3回も見ることができました。すばらしい自然に囲まれた中でみたユリシスは青い光沢がありとても美しかったです。

 ケアンズでは、たくさんの自然や動物、民族と触れ合ってきました。慣れない英語には、苦労しましたがだんだんと慣れてきて、話しかけることに躊躇しなくなった点が今回の成果でもあります。しかし、私の英語が通じない場面も多々あり悔しい思いもしたので、勉強していきたいと思いました。また、サンゴの中を泳いだり自然を一望したり、世界には美しいところも残っていてこれらを保護していきたい、保護する必要があるのだと実感しました。日本にも、美しい自然や野生の生き物たちがたくさんいます。私は、これらの自然をどう守りながら、町をどう活性化していくかについて、今後、研究をしていきたいと思います。英語の勉強も、継続していき、大学生活の中で自分の目でいろんな世界を見ていきたいと考えています。