国際観光学部 清水ゼミ「サービス接遇検定1級合格レポート」

 清水ゼミでは、1年生の前期のゼミ活動の一部で、公益財団法人である実務技能検定協会が実施する、サービス接遇検定2級を取得するための勉強をしています。2級を取得して、さらに上位級の資格を目指す学生も多くいます。今回1級に合格した谷川さんもそのひとりで、独学を続け、1回目の挑戦でみごとその資格を手に入れました。今回のサービス接遇検定1級の合格率は26.1%で、ホテルなどのサービス産業に従事する社会人受験者が多い中で大変健闘しました。

「サービス接遇検定1級合格」 3年生 谷川楓

私は2014年12サービス接遇検定試験の1級に合格しました。その道のりを報告したいと思います。
 初めて私がサービス接遇検定を受験したのは1年生の時で、大学に入学するまではサービス接遇検定の存在を知りませんでした。ゼミ活動の中で受験することになり、勉強を始めましたが、当時アルバイト経験もなかったので、接客に対する知識など全くありませんでした。しかし元々接客業に興味があったので、問題を解いていくうちに知識が身に付き、理解も深まっているように感じました。そして1年生の前期に2級に合格することができました。
 2級は筆記試験だけなので、接客の知識については深く学ぶことができましたが、実際に接客をする時の所作に関しての自信はありませんでした。そこでその所作も身に付けたいと考え、試験内容が面接試験である準1級を受験することを決めました。2級取得に関しては、とにかく多くの過去問題を解き、試験の傾向に慣れていくことが求められましたが、準1級に関しては筆記試験がなく、面接試験だけです。1人で問題を解く筆記試験と異なり、面接試験は面接官との間の会話のやりとりやサービスの仕方が問われます。私は以前から緊張しやすい性格であり、対人しての会話では頭が真っ白になるほど緊張してしまうため、面接試験はとても苦手でした。
 1人でいくら練習をしていても、試験当日に面接官の前に立つと緊張していまい、練習していたことが出せなくなるのではと心配をしていました。そこで先生に相談したところ、誰かを面接官だと思って練習したほうが良いとアドバイスをしていただいたので、友人とお互いに練習することにしました。表情や話すスピード、動作など、自分ではできているつもりでも、実際にはあまりできていないことをお互い確認し合うことで、注意すべきポイントが明らかになります。改善すべきところを指摘し合ったり、相手の良い部分を参考にしたりすることで、練習を始める前と比べてお互いに自然にできるようになっていきました。
 面接試験の当日がやってきました。面接試験部屋に案内され、実際に面接官の前に立つと、たくさん練習をしたにもかかわらず、かなり緊張しました。しかし、友人と本番を想定して何度も練習を繰り返したことで、自信を持って受験することができ、その結果準1級に合格することができました。これは自分を客観視して練習した結果だと感じます。
 そして私は1級も受験することを決めました。1級は筆記試験と面接試験の両方を受験しなければなりません。そのためまずは筆記試験の勉強を始めました。問題にたいする解答は選択肢から選ぶのではなく、すべて記述せねばならないので、なかなか模範解答と自分の答えが合わず苦労しましたが、何度も問題を解いているうちに問題に慣れ、徐々に理解できるようになっていきました。次に面接試験の練習も始めましたが、今回もまずは自分で練習をし、その次に家族や友人を面接官に見立てて役割練習をして、どのように感じたかなどのアドバイスをもらいました。さすがに1級ともなれば、筆記試験、面接試験ともに決して容易なものではなく、断念しそうになったことも何度かありましたが、諦めず挑んだ結果難関を突破し、1級に合格することができました。
 サービス接遇検定の2級、準1級、そして1級まで、苦しみながらも尽力したことは、私にとって大きな自信となりました。最後まで諦めずに取得して良かったと改めて感じています。将来は接客業に就きたいと考えているので、この経験と努力を忘れずこれからも精進したいと思います。