清水ゼミ「NPO観光力推進ネットワーク関西・学生連絡協議会第1回学生研究発表会で受賞!」

 2月12日に阪南大学ハルカスキャンパスで、日本観光研究学会関西支部活動のひとつである、NPO観光力推進ネットワーク関西の学生連絡協議会主催の学生発表会が開催されました。NPOの会員である神戸夙川学院大学、大阪成蹊短期大学、神戸国際大学、阪南大学国際観光学部の学生たち全10チームが、研究の成果を発表しました。上位4チームが表彰される中、清水ゼミからは2チームが参加し、両チームそれぞれが「審査委員特別賞」、「学生連絡協議会賞」を受賞することができました。以下、受賞した学生の報告です。

「観光力NPO学生連絡協議会に出場して」 3年生 鈴木成美

 2月12日木曜日、私たちは阪南大学あべのハルカスキャンパスにて行われた、NPO法人観光力推進ネットワーク・関西が主催する観光力NPO学生連絡協議会に参加しました。観光力推進ネットワーク・関西とは、観光振興と観光力増進・人材育成を目的とする団体です。私たち清水ゼミでは、前期の研究テーマが旅行会社に関する研究であり、3チーム構成された中の2チームがこの発表会に参加できることになりました。私のチームは、近畿日本ツーリストとの共同研究で大学生の旅行の現状をテーマとした研究です。
 この研究の背景には、近畿日本ツーリストから今の大学生の旅行に関する考え方や、旅行会社の店舗利用について知りたいという意向がありました。また、観光庁でも近年、若者の旅行離れに対する様々な指摘があります。そこで、大学生の旅行の現状を知り、近畿日本ツーリストに提案をすることを研究の目的にしました。研究の方法は、文献調査、アンケート調査、パンフレット調査、ヒアリング調査です。アンケート調査では自分たちで研究に必要な質問をいくつも考え、回答欄を答えやすいように工夫し力を合わせ励みました。国際観光学部1年生から4年生を対象にアンケートを行い196名集めることができました。このアンケートにより、支持が高い旅行会社はHIS、JTBとなりました。次に会社名を伏せてのパンフレット調査では、アンケート調査にて支持が低かった近畿日本ツーリスト、日本旅行のパンフレットが高く支持されました。おもしろい結果になったなと思いました。私達は、HIS、JTBより支持の高い近畿日本ツーリストのパンフレットをアピールすることで、認知度をあげることに繋がると考えました。そのために、パンフレットをもっと手にとってもらうためのポップ作りを提案しました。実際に作成し、近畿日本ツーリスト天王寺MIOプラザ館にて私達のチームメイトが作成した、手作りポップを飾っていただいています。

 今回の協議会に参加するまでに発表する場を3回設けていただいており、昨年の9月に行われたタイでのゼミ合宿と、12月に行われた日本観光研究学会全国大会学生ポスターセッション、国際観光学部内でのゼミ報告会で発表しました。4回目となるこの発表で最終段階のポップを飾っていただいたことを、発表でき嬉しくなりました。3回生になり、人前での発表や意見を述べる機会が多くなりました。人前へ出たりすることが苦手だった私は、4度目となる発表に堂々と挑むことができました。ゼミ内でも積極的に発言することを練習しています。この観光力NPO学生連絡協議会では、10組の発表チームがありました。清水ゼミは2チーム参加しましたが、そのなかで4つの賞があり、審査員特別賞と学生連絡協議会賞という賞を2ついただきました。両チーム賞をいただけたことは、非常に光栄であり日々の努力が成果となり、力を発揮できたのかなと思います。私たちのために日々ご指導いただいている清水先生、ならびに、研究にご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

「観光力NPO学生連絡協議会で審査員特別賞をいただいて」  3年生 山本歩

 去る2月12日(木)、阪南大学あべのハルカスキャンパスで行われたNPO法人「観光力推進ネットワーク・関西」が主催する観光力NPO学生連絡協議会に参加しました。参加した目的として、清水ゼミで前期期間中に研究した「旅行会社におけるスポーツツーリズムの現状と課題」をテーマに、チームメイト5人でプレゼンテーションを行うためです。同様のテーマで発表の場に立つのは、昨年9月に行ったゼミ合宿、12月に行われた日本観光研究学会全国大会学生ポスターセッションを含み三度目になります。以前、二度発表を行い、関係者からアドバイスをいただきさらにブラッシュアップした内容でプレゼンテーションをすることができました。
 今回、発表させていただいた研究内容は約半年間チームメイトと協力し完成したものです。研究開始当初、ゼミ内で旅行会社との共同研究を予め設定されている他の2チームとは違い、旅行会社の研究を行うということだけが決まっていて、その後は自分たちで決めねばならない状況でした。テーマを設定するにあたって、自分自身を含めチームメイトがかつてスポーツをしていたこと、本校のサッカー部のマネージャーをしている学生がいることから、旅行会社とスポーツに焦点を当て研究を進めていきました。

 まず、観光庁が従来の物見遊山型の観光に対し、スポーツは体験型のニューツーリズムであると設定しています。今後は平成23年に取りまとめられたスポーツ推進基本方針を基に、スポーツツーリズムが認知されていくということです。実際に旅行会社にヒアリング調査を行い、スポーツツーリズムを意識し旅行商品を販売しているのかを聞いたところ、販売者側には観光庁の方針が浸透していませんでした。また旅行商品の企画や造成を行う企業にも調査を行いましたが、こちらも方針は浸透していませんでした。両社は大手旅行会社と中小旅行会社としてスポーツ観光商品を販売していることから、そのきっかけや現在の人気、問い合わせ数など合計10項目の質問を行いました。調査から、依然スポーツツーリズムの認知度は低く、今後広まる可能性を持っていると分かりました。旅行会社とツアーの参加者と訪問地である地域の三者の協力により、スポーツツーリズムをもっと広く知ってもらうことができると思います。
 ゼミ活動の時間内に話し合いが終わらず、放課後や夏季休暇を含め、9ヶ月にわたって研究を進めてきました。ときには方向性を見失うこともあり、研究が滞ることもありました。しかし、研究内容をご指導していただいた清水先生のおかげで、無事に研究内容を完成させることができました。結果として、10チームの中から審査員特別賞をいただくことができ、とても嬉しかったです。そして、プレゼンテーションを完成させるにあたって調査にご協力していただいた、皆様にも感謝申し上げます。