2024年7月11日(木)、銀行ビジネスの授業では、消費生活相談員の澤村美賀様をお招きして、「消費者金融講座:18歳若者を大人として社会に迎えるために知っておくこと」を開催しました。

2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。それに伴って、成年に達したみなさんは、親の同意なしに、自分の意思でさまざまな契約が結べるようになりました。
どのような契約が結べるようになったのかというと、たとえば、クレジットカードを作ったり、携帯電話を契約したり、高額な商品を購入する際にローンを組んだりといった契約です。これは、みなさんの自由が大きく広がったようにも見えますが、それだけみなさんの責任も重くなったということでもあります。そして、まだ社会経験の少ないみなさんは、悪い人たちの恰好のターゲットにもなりやすくなっています。

そこで、今回、銀行ビジネスを履修している学生たちは、契約や資金決済方法(お金の支払い方)、そして最近流行っている詐欺について、さまざまな事
例を見ながら学びました。さらに、万が一トラブルに巻き込まれたときにどのような行動を取れば良いかも学びました。

学生のコメント

今回の講座について学生の方々に感想を伺いました。
《経営情報学部4年 石田千晶さん》
 今回の講義が、契約やキャッシュレス決済に潜む恐ろしさについて改めて考える契機になりました。以前にも家庭科の授業等で同様の内容を学んだことはありましたが、当時は自分で契約を結ぶこともキャッシュレス決済を利用することも無かったため、どこか他人事のような感覚で聞いてしまっていました。そのため、それらを利用するようになった現在に改めて消費者教育を受けられて、非常に良かったと感じます。
特にクレジットカードは今後より支払い金額が大きくなると考えられるため、自分の身の丈以上の支払いをしないように気をつけようと思いました。
 
《流通学部4年 瀧澤架歩さん》
 以前ネットショッピングした際、欲しかった時計が値引きされていたので買ったところ詐欺に遭いました。事業者の住所の記載の有無や、記載があってもそれが虚偽でないか等を確認せず購入したため残念な結果となってしまいました。今回は時計代だけで済んでよかったのですが、クレジットカード等の不正利用など、二次被害が起きなくてよかったとお話を聞きながら思いました。クレジットカードやスマホ決済など自分は関係ないと思わずに、もしかしたら自分も被害に遭ってるかもしれないと意識したいと思います。またクレジットカードやスマホ決済の危険性について友人や家族に教えたいと思いました。
 
《流通学部3年 榎並峻さん》
 今回の講義を受ける前からクーリングオフという制度自体は知っていました。しかし、今回は新たに、取引の種類によってクーリングオフできる期限が異なることや実際の詐欺サイトがどういったものなのか、どのような詐欺が行われているのか、そしてその対策について知ることができました。
 講義で勉強していることもあり、現在はある程度の知識がありそうそう騙されることはない(よう願います)が、カードの不正利用などの存在を知っていても自分が行動を起こすまで気づくことのできない詐欺も存在します。そのため、今後騙されないようにするためにカードの利用明細の定期的な確認とどんな詐欺が行われているのかについての最新の情報を常に手に入れられるようにしなければならないという危機感を持ちました。