「都市文化史論2017」第5回授業内シンポジウム(西安・京都)・学生感想
はじめに
大学で開講する授業は、基本的に個々の担当者の研究業績に基づいて科目担当を割り振るのが通常です。そのことからすれば、「都市文化史論(イタリア・中国・日本)」の各担当者は、専門分野も違えば、研究手法も異なります。2017年度は国内研究のため不在の松本教授はヨーロッパの美術や文化史を専門としている。陳教授は考古学、そして私、神尾は文学がそれぞれの専門分野となります。
専門分野の異なる3人が集まるからこそ、意外な質問が互いに投げられていくという90分間になるわけです。今年度も、それは変わりません。陳教授と神尾という2人きりでのシンポジウム、なのか掛け合い漫才なのかそれは分かりませんが、実施いたしました。
国際コミュニケーション学部の学科科目ですが、他学部からの受講者もちらほら見える授業内でのシンポジウム。学生諸君の率直な感想をご覧ください。併せて、近未来的にはこのホームページをご覧くださいました皆様が、科目等履修生や聴講生で教室にお越し下さることも大歓迎です。では、どうぞ。
専門分野の異なる3人が集まるからこそ、意外な質問が互いに投げられていくという90分間になるわけです。今年度も、それは変わりません。陳教授と神尾という2人きりでのシンポジウム、なのか掛け合い漫才なのかそれは分かりませんが、実施いたしました。
国際コミュニケーション学部の学科科目ですが、他学部からの受講者もちらほら見える授業内でのシンポジウム。学生諸君の率直な感想をご覧ください。併せて、近未来的にはこのホームページをご覧くださいました皆様が、科目等履修生や聴講生で教室にお越し下さることも大歓迎です。では、どうぞ。
文責:神尾 登喜子
亀崎 一真
西安と京都の二つの都市の違いを比べて「見た目は同じだが、中身は異なっている」ということを知りました。そして「治水」・「治山」など、初めて聞く言葉もあり、新しい知識が知ることができてよかったです。神尾先生がおっしゃった「日本の都とはとこか」の質問に私は東京だと思っていました。しかし、「遷都の詔勅」が出されておらずに東京へと都を移した。このことから、日本の都は京都になる、というのはとても興味深いものでした。
そして陳先生の「九」という数字が大事な数字と話していたのも、びっくりしました。
シンポジウムはとても面白い話が多く、陳先生の話も、神尾先生の話もとっても面白かったです。ぜひもう一度シンポジウムをやってほしいと思いました。
そして陳先生の「九」という数字が大事な数字と話していたのも、びっくりしました。
シンポジウムはとても面白い話が多く、陳先生の話も、神尾先生の話もとっても面白かったです。ぜひもう一度シンポジウムをやってほしいと思いました。
田中 道臣
今回、陳先生と神尾先生によるシンポジウムを受講して、都市の歴史はその場所ごとで異なり、また共通点もかなりあるなどのことを学びました。驚いたことが数字の考え方です。中国では1から9の順番に位が高くなるとされているので、「九条」と相当するところに皇帝の住まいを構えていましたが、京都では「一条」と相当するところに天皇のエリアになっています。
二つの都市は似ていますが、これを聞いて順番だけで、それぞれの意味が異なってくることを知りました。以前は考えたことがなかったので驚きました。来年度以後は日本とヨーロッパの都市文化について勉強したいです。
二つの都市は似ていますが、これを聞いて順番だけで、それぞれの意味が異なってくることを知りました。以前は考えたことがなかったので驚きました。来年度以後は日本とヨーロッパの都市文化について勉強したいです。
尾中 ひな
西安(中国)と京都(日本)の相違点について考えたことはなかったのですが、本日のシンポジウムで日本の都は中国の都をもとにしてつくられたところもあることをしりました。しかし、大きな違いもあり、私がイメージしていた中国の都だった部分もありました。
映画やマンガであったような中国の都は城壁で固められて、今回はその全貌が見えてより理解できるようになりました。西安や京都において、よく疫病があったと聞いて、昔の都市井生活をより詳しく知りたくなってきました。また、都市は財力や政治力、皇帝にとって都合の良いところで作られてきました。昔の都市の形成は現在の都市と大きく関連することを知りました。このような都市の古代から現代への移り変わりはすごいとおもいました。また、現在でも日本の都は京都だと考えていましたが、理屈を知りませんでした、今回は遷都の詔の話を聞いて納得しました。
2020年に東京オリンピックがあります、都市にも何か影響をもたらすと考えます。現在の都市には経済力や多くの外国人が訪れやすい立地など、幾つかの必要不可欠の要素があると考えました。本日のシンポジウムは都市についてもっと深く考えるいい機会になりました。
映画やマンガであったような中国の都は城壁で固められて、今回はその全貌が見えてより理解できるようになりました。西安や京都において、よく疫病があったと聞いて、昔の都市井生活をより詳しく知りたくなってきました。また、都市は財力や政治力、皇帝にとって都合の良いところで作られてきました。昔の都市の形成は現在の都市と大きく関連することを知りました。このような都市の古代から現代への移り変わりはすごいとおもいました。また、現在でも日本の都は京都だと考えていましたが、理屈を知りませんでした、今回は遷都の詔の話を聞いて納得しました。
2020年に東京オリンピックがあります、都市にも何か影響をもたらすと考えます。現在の都市には経済力や多くの外国人が訪れやすい立地など、幾つかの必要不可欠の要素があると考えました。本日のシンポジウムは都市についてもっと深く考えるいい機会になりました。
有馬 理貴
今回のような授業の方法を初めて体験し、新鮮でした。他の授業ではこのような合同で受講することはないから、というのが理由です。シンポジウムという形で中国と日本の歴史や文化を交互に解説することで、受講学生のみならず、担当の先生方もやりやすそうに見えたのは、私の関知街ではないと思う。
何よりも、「都市文化史論(日本)」を受講しながら、中国の長安が学べる。これほどユーティリティーの高い授業方法はない、と断言します。先生の間で互いに質問しあいながら話題を深めていく方法は、私たち学生同士が行うディスカッションでも使えそうだと感じたのは、大きな収穫でした。
何よりも、「都市文化史論(日本)」を受講しながら、中国の長安が学べる。これほどユーティリティーの高い授業方法はない、と断言します。先生の間で互いに質問しあいながら話題を深めていく方法は、私たち学生同士が行うディスカッションでも使えそうだと感じたのは、大きな収穫でした。
竹内 沙綺
国は違えど西安(長安)と京都の両都市の軌跡や外見は似ていました。日本と中国。遠く離れた場所で地理的環境が近似値であったことは驚きでした。Amazing Discovery!驚き発見、というのが私の率直な感想です。また、この2つの都市が立体的につながっていないことはもどかしい限りですが、これからの授業で、どのように変化するのか好奇心があります。
森山 将樹
共通点や違いを図を使って丁寧に説明してくれたことシンポジウムであったことが、理解を深めるのに大きな手助けをしてくれたと思います。少しづつの知識の断片がジグソーパズルのピースのように、一つ一つはめ込まれていくのを実感します。
今年は、松本先生が不在のため、陳先生・神尾先生のお二人だけでのシンポジウムでしたが、来年度は、松本先生が入ることで、さらにパワーアップしたシンポジウムになるのだろうと予測します。次年度に向かって、さらに知識を身に付け、深めていきたいと考えています。お疲れさまでした。
今年は、松本先生が不在のため、陳先生・神尾先生のお二人だけでのシンポジウムでしたが、来年度は、松本先生が入ることで、さらにパワーアップしたシンポジウムになるのだろうと予測します。次年度に向かって、さらに知識を身に付け、深めていきたいと考えています。お疲れさまでした。
教員コメント
陳 力
このシンポジウムは2010年度から始まり今年で8年目になります。毎年必ず受講者に提供するネタもあれば、新しい話題も提供しています。今年は「遷都の詔」や「九」という数字の意味など、担当教員はそれを議論するなか、受講者の都市に対する関心が高くなったとおもいます。
また、学生のコメントをみると、古代における日本と中国の都市異動とそれと現代都市との繋がりについて、非常に関心をもっています。これからの授業でこのような話題も入れて展開したいです。「学生がわかりやすい」ことにもっと力を入れ、異文化の都市に対する理解度を高めていきたいとおもいます。
また、学生のコメントをみると、古代における日本と中国の都市異動とそれと現代都市との繋がりについて、非常に関心をもっています。これからの授業でこのような話題も入れて展開したいです。「学生がわかりやすい」ことにもっと力を入れ、異文化の都市に対する理解度を高めていきたいとおもいます。
神尾 登喜子
ひょんなことから始まったこのシンポジウム形式の「都市文化史論」も今年で8回目となります。2017年度、松本先生は国内研究中のため授業が開講されておりません。当初、陳先生と「さて、どうしたものか?」と二人で思案しました。でも、しばらく考えることもなく「やろうよ!二人で」という結論に。
互いに、「刺激を受けたい」という研究への渇望感と共に、履修学生諸君に何かを伝えたい、というミッションが二人の胸中を席巻したのだと思います。毎日顔を合わせているわけではないにもかかわらず、どうやら、学生諸君の前で自己主張したい、という欲求は二人に共通しているだけではなく、どうしてもこの時期になると収まらないようです。第2回目がどうなるか。それは私たちにも分かりません。でもお楽しみに・・・。
互いに、「刺激を受けたい」という研究への渇望感と共に、履修学生諸君に何かを伝えたい、というミッションが二人の胸中を席巻したのだと思います。毎日顔を合わせているわけではないにもかかわらず、どうやら、学生諸君の前で自己主張したい、という欲求は二人に共通しているだけではなく、どうしてもこの時期になると収まらないようです。第2回目がどうなるか。それは私たちにも分かりません。でもお楽しみに・・・。