阪南大学経済学部では、「キャリアアップ」枠並びに「リーダーシップ」枠という学部独自の給付制奨学金制度(2・3・4年次生各5名、1名につき年間給付額40万円)を用意して、学生の成長をサポートしています。
 「キャリアアップ」枠は、公務・金融・国際という三つのキャリア分野を設け、学業成績が優良で主体的に進路目標の実現をめざして資格取得等に励んでいる学生に給付される奨学金です。
 「リーダーシップ」枠は、学業成績が優良で経済学部や大学が主催する行事等の企画・運営で中心的な役割を果たした学生に給付される奨学金です。
 今回は、2020年度「キャリアアップ」枠・公務分野奨学生山本龍平さん(3年生)&国際分野奨学生土井瑞奈さん(3年生)の活動成果を紹介します。

経済学部3年生 山本龍平さん

 経済学部3回生の山本龍平と申します。私は、今年度、経済学部奨学金の給付を受けたことにより、これまでアルバイトに使っていた時間を公務員試験に向けた勉強や地域活動に充てることができました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。ついては、私がこの一年間で主に取り組んだ2つの活動について、ご報告申し上げます。
 私は公務員を目指しているため、大学で行われている公務員講座を受講して試験に向けての勉強に取り組んでいます。最初はわからない問題も多かったのですが毎日勉強を続けることにより徐々に力をつけることができました。また外部講師の方も基礎から丁寧に教えてくださり、わからないところがあればわかるようになるまできっちり教えていただきました。大学の公務員資格カウンターの職員の方にも相談に乗っていただき、合格した先輩はこの時期このようなことをしていたなど具体的なアドバイスをいただくことで効率的に勉強を進めることができました。これからもこれまで以上に勉強を続け、今年行われる採用試験で合格できるように頑張りたいと思います。
 次に2つ目の活動はゼミの活動で行った「商店街活性化計画」です。この活動は大学近くにある河内天美商店街を盛り上げようと中原ゼミで企画したイベントです。コロナの影響が大きい飲食店の力になれる企画がよいのではないかという話し合いの結果、今回は飲食店を対象に行いました。活動内容は、お店のおすすめメニューなどを宣伝するパンフレットを作成しそれを駅前や大学で配布しました。そしてお店に投票用紙を置いていただき、どこの店舗が一番票を集めたのかを競うイベントです。中原ゼミでもこのイベントを盛り上げようとイベント期間中は商店街の空き店舗に駄菓子屋を出店させていただきました。近くに住んでいる小学生や商店街の方々にも足を運んでいただき大変嬉しかったです。このイベントを通して普段はなかなか触れ合う機会のない商店街の方々とも交流することができ、非常に良い経験ができました。このコロナ禍という大変な時期にもかかわらず協力していただいた商店街の方々には心から感謝しています。
 この活動を通して自分たちで企画、実行するためには何が必要なのか学ぶことができ、自分に足りない部分を知ることができました。また地域の人の役に立つにはどのようなことが必要なのかを深く考えるきっかけにもなりました。公務員という職業は地域の人のために働くことであると思うのでこの経験をこれからも活かしていきたいと思います。
 経済学部奨学金をいただけたことにより多くの勉強時間を確保でき、様々な活動をすることができました。この経験を活かし最後の一年間も精一杯努力していきたいと思います。

経済学部3年生 土井瑞奈さん

 このたびは経済学部奨学生に選んでいただき、誠にありがとうございました。新型コロナウイルスの影響により、アルバイトの収入が減り、経済的にかなり厳しく、学費を賄うことが難しい状況でした。経済学部奨学生に選んでいただいた教職員の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。温かいご支援をいただき、この1年様々な活動をすることができました。
 まず1つ目は、将来の夢のために必要である語学力の勉強に時間を費やすことができました。スタディサプリを利用して、TOEICの対策に時間を費やしました。新型コロナウイルスの影響により、試験を受けることはできませんでしたが、毎日少しずつ勉強することで、昨年よりも語彙力が身につき、苦手だった長文問題の正答率を上げることができました。
 2つ目は、就職活動に向けて、資格取得の勉強に専念することができました。社会常識と社会性を身につけたいと思い、秘書技能検定の勉強に力を入れました。秘書検定資格講座を受講し、ビジネスマナーを学び、過去問題を繰り返し学習しました。その結果、秘書技能検定 2 級を取得することができました。
 3つ目は、経済学部学生企画委員会の活動に力を入れることができました。新型コロナウイルスの影響により、入学後、学生同士の交流がなく、慣れない環境で大学生活を送らざるを得なかった新入生のために、オンラインで新入生オリエンテーションを行いました。グループで課題を行うことで、学生同士が話すきっかけを作ることができました。また、学生生活に不安を感じている新入生のために質疑応答を行いました。これらの活動を通して、新入生に自分の学生生活を伝えることで、改めて大学生活のありかたを見つけることができました。
 このように、ご支援いただいた奨学金は、大学の授業料や教材費、資格取得のための教材費や受験料に充てさせていただきました。次年度は、学業のほか、就職活動に力を入れ、有意義な学生生活を送り、大学卒業後、社会に貢献できるよう精進してまいります。