経済学部では、1年次生必修の基礎教育科目として「大学入門演習」を開講しています。大学生活に必要なスタディ・スキルズを身に付け、それらを使いながらクラスメイトと共同研究を行うことがこの演習の主目的です。4月当初は全クラス対面形式で授業が始まりましたが、前期の授業形態については昨年度と同様コロナに振り回されました。後期はコロナが以前よりも落ち着いたこともあり、全クラス対面形式での授業となりました。
 毎年、後期の12月第3週授業時間に開催する「課題成果報告会」は、クラス対抗のプレゼンテーション大会であり、各クラスから選抜されたグループによる報告が行われます。昨年度はコロナ禍により遠隔ライブ形式での実施を余儀なくされましたが、今年度はコロナ以前と同じく、50周年記念館4F大ホールにて対面形式で行うことができました。
 今年度も昨年度と同様、1・2限目ともに授業担当教員各8名と学生による投票で各クラスの報告の評価を行い、上位3位までを表彰しています。入賞クラスのテーマは以下の通りでした。

表彰報告のテーマ

1限目

1位 ヲタクは本当に経済を回すのか
2位 肩車型社会の回避に向けた高齢者雇用のあり方について
3位 大学に通うということ

2限目

1位 Uber Eatsと出前館の比較
2位 肩車型社会回避に向けた女性の就業の現状と、新たな選択肢
3位 外来語について
 昨年度の報告は全般的にコロナが経済や生活に与えた影響を扱ったものが多かったのですが、今年度は学生にもwithコロナの生活が浸透したためか、多くがコロナと関連のないテーマを扱った報告でした。また、どのクラスの報告もさまざまな面で工夫が凝らされた上質なものとなっており、また、調べてまとめた内容をしっかりアピールしたいという熱意が伝わるものばかりでした。
 2年生となってからもしばらくコロナに振り回されることになるかもしれませんが、不透明な環境に負けずに大学生活を充実させていってくれることを願っています。

※本事業は、阪南大学学会2021年度学部教育研究活動助成事業補助を受けて実施しました。ご支援いただいたことを感謝いたします。