経済学部の「営業活動実務」の授業において合同会社Konnect代表の内田圭様に「キミはキミのままでいい」というタイトルで授業をしていただきました。

経済学部では、学部の「特色ある教育」を更に充実させるため、社会(人)・企業との接点を学生に提供する授業の一環として、2024年度も「営業活動実務」(経済学部非常勤講師 村田敏也先生ご担当)において村田先生の豊富な人脈を活用したゲスト講師による講義を実施しています。
2024年11月14日(月)、内田圭様をお招きし、「キミはキミのままでいい」というタイトルで授業をしていただきました。

以下、村田先生にその内容(要点のみ)をご報告いただきます。
  内田圭様について
 
鹿児島県鹿児島市生まれ。大学を卒業後、スポーツクラブ勤務を経て、個別指導塾教室長・代表を務め、現在は合同会社Konnectの代表。インフルエンサーのイベント企画、企業や個人の広報、動画の企画・編集、SNSの戦略立案などをしている。
 
 
 授業の内容
 
本講義では、講師が自身の経験を通して「オンリーワン」の価値を見つける大切さを伝えていただきました。このテーマは、学生たちの心に響き、多くの気づきを得る機会となりました。
 
 
 
 
 自己紹介:内田圭様
 
内田様は、学校卒業後、明確な目標がないまま派遣会社へ就職。その後、塾長への転職を経て、スマートフォンの登場によるオンラインサロンやインフルエンサーとの出会いをきっかけに、自らの可能性を大きく広げました。この経験から、新しい価値を発信する重要性に気づき、動画制作や配信活動を行う合同会社Konnectを設立。教育、イベント運営、クリエイティブ分野に至るまで多岐にわたる活動を展開し、柔軟なキャリア形成のモデルとして学生たちに深いインパクトを与えました。
 
 
 
 
 「NO.1」よりも「オンリーワン」へ
 
「競争するだけではなく、自分だけができる価値を見つけることが重要」と講師は語ります。普段何気なく行っている行動や特技が、他人から見れば特別な能力である場合もあります。自分の個性や強みを見つけて磨くことが、他人と比較しない「オンリーワン」の生き方へとつながるという考えは、多くの学生に希望を与えるメッセージとなりました。
 
 
 
 
 AI時代に求められる人間らしさ
 
AIが進化を続ける中で、人間固有の特性である「行動力」「ユーモア」「感情」「愛嬌」などの重要性が増しています。「AIにはない価値を創造し、AIを使いこなす能力を持つことがこれからの鍵になる」との言葉は、学生たちに大きな刺激を与えました。また、AIを正しく導くための「プロンプトを設計する力」を養う必要性にも触れ、新しい時代への準備を促しました。
 
 
 
 
 比較の時代から多様性の時代へ
 
これまでは偏差値や競争によって評価される時代が主流でしたが、今後は「比較しない」「多様性を尊重する」時代になると講師は指摘しました。学生たちは、自分だけが持つ価値観やスキルを大切にし、それを社会で活かす方法について考えるきっかけを得ました。
 
 
 
 
 コンフォートゾーンを超えて挑戦しよう
 
「安心できる環境から抜け出し、新たな挑戦をすることで、自分の可能性を広げていこう」との呼びかけが印象的でした。単色ではなく、グラデーションのように多様な個性や経験を持つ人になることで、自分らしさをさらに深められるというメッセージが学生たちに響きました。また、努力は「やらされるものではなく、自らやりたいと思うことから生まれる」という言葉は、挑戦を後押しする力強いメッセージとなりました。
 
 
 学生の感想から
 
講義後の学生からは、以下のようなコメントや感想が寄せられました。学生たちはこの講義を通じて、他人と比較せず自分の価値を見つけ、AI時代に求められる人間らしさを意識した多様性豊かな人生への第一歩を踏み出す決意を固めました。この講義が一人ひとりの新たな挑戦のきっかけになることを願っています
 
自分らしさとオンリーワンの価値
 ・他人と比較せず、自分自身の良さを見つけ、それを伸ばすことを大切にしたい。
 ・ナンバーワンを目指すより、オンリーワンであることの意義を学んだ。
好きなことややりたいことへの挑戦
 ・好きなことを原動力にして努力すれば、成長や成功につながるということに気づいた。
 ・挑戦を恐れず、失敗から学ぶ姿勢を持つことの重要性も感じた。
行動力の大切さ
 ・やりたいことが明確でなくても行動を起こすという考えに背中を押された。
 ・後悔しないために今すぐ動くべきだという意識が芽生えた。
多様性と柔軟性の重要性
 ・ひとつの分野に固執せず、さまざまな経験を積むことで、オンリーワンの価値や新しい可能性を見出すことができるという学びがあった。
 ・特に、偏差値や優等生像にとらわれない生き方をしてみたい。
AI時代における人間らしさの価値
 ・AIにはできない「人間らしさ」、つまり、ユーモア、愛嬌、感情、行動力など?を追求することの意義が知ることができた。
 ・これらの特徴を持つことが、これからの時代に求められるという気づきになった。
授業の内容をリアルタイムでグラフィックレコーディング

※文責・グラフィックレコーディング:村田 敏也(阪南大学 経済学部 非常勤講師)
※写真:龍宏和