経済学部一回生が学習成果報告会を開催しました!

 経済学部の大学入門演習では、初年度教育の一環として、1回生を対象に学習成果報告会を毎年12月下旬に開催してきました。今年も、12月22日(火)に報告会が開催され、16の演習クラスを二つに分けて、8クラスが1位から3位までの順位を競いますので、クラス間の競争意識が高まり、今年もおおいに盛り上がりました。
 この報告会の特徴はクラスごとに、学生が主体的に習得した知識や知見をもとにテーマを選択し、その内容を6分間でパワーポイントにまとめてプレゼンテーションすることにあります。6分を超えた場合は減点の対象となります。なぜなら、たとえ良い報告内容であっても、決められた時間内に報告をおさめなければならず、時間の管理や内容の選定、チームワークが要求されます。このため、各チームは報告まえに何度も予行演習をおこなう必要があります。今年は、制限時間ぎりぎり使い切って、自分たちの主張を全面に押し出す報告が数多く見られました。
 また、発表内容の評価は、3名の経済学部の教員だけでなく、参加したすべての学生によってなされます。このため、優勝を目指すには、他クラスの学生の関心を引くテーマを設定するとともに、教員票を得るにはプレゼンテーションの完成度も要求されるため、独創性と緻密さを兼ね備えた報告が多く出されました。各クラスでは、現地調査や確かな情報源を見極め、表作成やスライドのレイアウト、話し方など、一回生から高いレベルの成果報告を課されることになります。
 今年は、各クラスともスライドの完成度が高く、読み上げ原稿を確認しながらの報告ではなく、会場の聴衆を意識したプレゼンテーションが目立ちました。また、企業訪問や現地調査をおこなったクラスもあり白熱した報告会となりました。クラスによって様々な角度からテーマを設定し、多彩なテーマ設定が見られた点も今回の成果報告会の特徴でした。このため、本年度の成果報告会の特徴は、非常によくまとまったレベルの高い報告で、なおかつ聴衆をひきつける内容が多く見受けられた点にありました。
 具体的には、「ファストファッションやテーマパークの経営戦略」、「U-Tuberの戦略」といった今、話題のテーマを取り上げるクラスがあれば、「大学生の生活意識調査」、「あべのハルカスの外国人向けサービス調査」、「就職ないしキャリアへの意識調査」など、実際に現地調査を行い、図やグラフを提示して、自分たちの主張を緻密に展開するクラスもありました。これ以外にも、「宇宙旅行の実現可能性」や「きのこVSたけのこ論争」といった独創的な視点から、プレゼンテーションを展開したクラスも見られました。
 今回の学習成果報告会では、壇上で発表し順位を競った学生だけでなく、会場で他のクラスの報告を審査した学生も、報告会から多くの刺激を得ることができました。今後、このような報告会が1回生だけでなく、2回生や3回生の学習成果を競う場として拡がりもっていけば、学生の学習意欲を高め、対話力や独創性、プレゼンテーション能力をさらに向上させることができると期待しています。

※この活動は、学部教育研究活動助成制度(阪南大学学会)の補助を受けています。