大学院企業情報研究科では,企業経営の現場での学びを重視し,その一環として企業見学を毎年行っています.今年度は,9月21日に国内トップシェアを誇るTOTOグループの便器(衛生陶器)製造を担うTOTOサニテクノ株式会社滋賀工場を見学してきました.
 この工場は,節水性・清潔性に優れた最新モデルの製造を行っています.また,生産効率向上のため一部工程にロボットを用いるなど,最新の製造設備や技術が導入された「モデル工場」と位置付けられ, ここで培われた技術が海外工場へも移植されているということでした.
 陶器は,天然の岩石等を原料とし,乾燥・焼成工程で大きく収縮するので,一定の品質の製品を大量に製造することは非常に難しいものと思われます.その中で,高品質を維持するために,人手による手間をかけた製品検査を行っていることがとくに印象に残りました.案内していただいた職員の方のお話からも,TOTOという会社の品質へのこだわりが強く感じられました.
 この工場見学を通じて,高性能・高品質の追究という企業の戦略が,製造現場での取り組みとどのように結びついているかを,実感を持って学ぶことができました.