講演概要は以下のとおりです。
2021年度マーケット&テクノロジー研究会(略称MATE研究会)
第1回定例研究会の開催について
一般財団法人 大阪科学技術センター
マーケット&テクノロジー研究会
砂川秀樹 代表幹事
◆日 時: 7月27日(火)15時00分~17時00分
◆形 式: オンライン(Zoom)
◆内 容:
講演「ブランド価値基盤の転換とプラットフォームの重要性」
講師 平山 弘 氏 阪南大学大学院企業情報研究科 研究科長/流通学部教授
<概要>日本においては1995年の阪神淡路大震災以降、自然災害が多発しており、そうした状況
下においてはそれまで可とされてきたそのブランド(製品)がよって立つところの価値基
盤が侵食され、崩壊に至る危機に陥ることになる。ここではさまざまな危機の発生によ
りもたらされる、負の資産や負の負債、負の資本の存在を指摘することでブランド価値
基盤の本質に迫ることになる。あわせて比較的狭いローカル同士のネットワーク化によ
って達成されるプラットフォームの重要性について明らかにしたい。
2021年度マーケット&テクノロジー研究会(略称MATE研究会)
第1回定例研究会の開催について
一般財団法人 大阪科学技術センター
マーケット&テクノロジー研究会
砂川秀樹 代表幹事
◆日 時: 7月27日(火)15時00分~17時00分
◆形 式: オンライン(Zoom)
◆内 容:
講演「ブランド価値基盤の転換とプラットフォームの重要性」
講師 平山 弘 氏 阪南大学大学院企業情報研究科 研究科長/流通学部教授
<概要>日本においては1995年の阪神淡路大震災以降、自然災害が多発しており、そうした状況
下においてはそれまで可とされてきたそのブランド(製品)がよって立つところの価値基
盤が侵食され、崩壊に至る危機に陥ることになる。ここではさまざまな危機の発生によ
りもたらされる、負の資産や負の負債、負の資本の存在を指摘することでブランド価値
基盤の本質に迫ることになる。あわせて比較的狭いローカル同士のネットワーク化によ
って達成されるプラットフォームの重要性について明らかにしたい。
今般マーケット&テクノロジー研究会第1回定例研究会が開催され、平山弘研究科長は招待講演として、「ブランド価値基盤の転換とプラットフォームの重要性」について日頃の研究成果を発表しました。
報告内容のポイント:オープン・イノベーションの果たす役割としては(1)内外の知識の移転の背景にある「価値の見極め(目利き)」と(2)市場拡大に見られる新たなマーケティング戦略のあり方(ありよう)であるということ、続くプラットフォームにおいてはつくり手と買い手の価値交換をスムーズに進めるための「場」づくりの創造の重要性を指摘。それゆえ、中小・零細企業においては自社製品や自社部品のブランド化を構築するためには、自社を取り巻く生態系において脱コモディティ化を企図した上での徹底したニッチ戦略の推進により、相手先企業に自社製品や自社部品を取り込むことでもたらされる経済的価値に加え、信頼価値の醸成によるブランド価値の形成にもつながる社会的価値を創造することがプラットフォームにおけるビジネスモデルの矜持であるとの考えを示しました。さらには自社が拠って立つところの価値基盤がさまざまな災害や社会環境、競争環境の変質により転換した場合に備えることの大切さ、そのためにはブランド価値基盤の強化や強度に勤しむことが決め手になると結びました。
大学院企業情報研究科としては、現在のMATE研究会会員企業様からの講演者に対する質疑応答を通じて、中小企業の経営者の立場や経営者としての問題意識に触れることができたということで、参加した平山ゼミ大学院生の学生3名にとっては、今後の研究の進め方や修士論文作成においてプラスに働くことになったと思われます。事実彼らの感想においても、さまざまな考え方に接することで研究上の示唆につながり、非常にプラスになり、勉強になったとの回答を得ています。
最後になりましたが、今回の定例研究会において発表の場を与えてくださったMATE研究会代表幹事砂川秀樹様始め、会員のみなさま、事務局の一般財団法人大阪科学技術センター技術振興部 東朋子様、米田祥子様に衷心から感謝申し上げます。
報告内容のポイント:オープン・イノベーションの果たす役割としては(1)内外の知識の移転の背景にある「価値の見極め(目利き)」と(2)市場拡大に見られる新たなマーケティング戦略のあり方(ありよう)であるということ、続くプラットフォームにおいてはつくり手と買い手の価値交換をスムーズに進めるための「場」づくりの創造の重要性を指摘。それゆえ、中小・零細企業においては自社製品や自社部品のブランド化を構築するためには、自社を取り巻く生態系において脱コモディティ化を企図した上での徹底したニッチ戦略の推進により、相手先企業に自社製品や自社部品を取り込むことでもたらされる経済的価値に加え、信頼価値の醸成によるブランド価値の形成にもつながる社会的価値を創造することがプラットフォームにおけるビジネスモデルの矜持であるとの考えを示しました。さらには自社が拠って立つところの価値基盤がさまざまな災害や社会環境、競争環境の変質により転換した場合に備えることの大切さ、そのためにはブランド価値基盤の強化や強度に勤しむことが決め手になると結びました。
大学院企業情報研究科としては、現在のMATE研究会会員企業様からの講演者に対する質疑応答を通じて、中小企業の経営者の立場や経営者としての問題意識に触れることができたということで、参加した平山ゼミ大学院生の学生3名にとっては、今後の研究の進め方や修士論文作成においてプラスに働くことになったと思われます。事実彼らの感想においても、さまざまな考え方に接することで研究上の示唆につながり、非常にプラスになり、勉強になったとの回答を得ています。
最後になりましたが、今回の定例研究会において発表の場を与えてくださったMATE研究会代表幹事砂川秀樹様始め、会員のみなさま、事務局の一般財団法人大阪科学技術センター技術振興部 東朋子様、米田祥子様に衷心から感謝申し上げます。