2023年11月に三重県で開催された全国規模のソフトウェア工学の学会にて、本学大学院の浅野龍太郎さんが「操作ログの解析によるオンラインゲームチート行為自動検出手法に関する研究」のタイトルで発表し、全国の専門の研究者から高い評価を受けてポスター・デモ賞を受賞しました。

発表した学会はソフトウェア科学会主催の第30回ソフトウェア工学の基礎ワークショップのポスターセッションです。本学会はソフトウェア工学の専門分野では非常にレベルの高い学会で、論文採択率が20%以下の厳しい学会です。その学会のポスターセッションは学生や若い研究者が多くの研究を発表する場として提供されています。今年は国公立の若手研究者や博士課程の研究者が70名発表しました。

本学大学院生の浅野龍太郎さんは、「操作ログの解析によるオンラインゲームチート行為自動検出手法に関する研究」のタイトルにてポスター発表を行いました。多くの研究者から注目されて常に聴衆者が集まっている状況で評判の良い発表となりました。

ポスター・デモセッションの70名の発表者のうち、上位3名を選び「ポスター・デモ賞」が研究者たちの投票で選ばれます。その一人に本学大学院生の浅野龍太郎さんが選ばれまして受賞しました。国公立の博士課程の学生たちに交じって優れた発表をし、さらにその博士課程の学生や若手研究者よりも高く評価されました。

浅野龍太郎さんは「思いがけない受賞に大変驚いております。多くの人に研究内容を聞いてもらい、またその内容を高く評価されたことを大変うれしく思います。まだまだ研究途中ですので、この研究をしっかりとすすめて、来年は論文投稿にチャレンジしたいと思います」とコメントしておりました。

研究内容はオンラインゲームにおけるチート行為発見のための研究です。特徴は現在のオンラインゲームのチート対策はクライアント側に対策ソフトをインストールする(クライアントゲームソフトと同時にインストールされる)ことに対して、サーバ側の最小限のログ解析だけでチート行為を発見するという点です。クライアント側にインストールする対策ソフトはクライアント側のファイルアクセスフルコントロールを要求するなど多くの問題があり、それらを解決するための研究です。