2024年度国際観光学科学生会主催 七夕祭り

国際観光学科学生会部長 3年 坂上 真悠

~はじめに~
 阪南大学国際学部国際観光学科では、2024年7月3日(水)に「七夕祭り」を開催しました。
 国際観光学科は、「学生が主役」の文化が深く根付いています。国際観光学科の学生により良いキャンパスライフを送ってもらうため、学生会が主体となり様々なイベントの企画や運営を行ってきました。今回は、国際観光学科の伝統的なイベント「七夕祭り」について紹介します。
 
~七夕祭りとは~
 七夕祭りは、「七夕」という日本文化を、浴衣を着て体験することだけでなく、着付けを学ぶ経験を通じて、「相手を尊重し、礼儀を重んじる」日本人の心に触れることを目的として行っています。浴衣の着付けは、1ヵ月ほど前から着物専門店のもりた屋さんにご指導いただきました。毎年、もりた屋さんがこの七夕祭りを支えて下さっています。七夕祭りは、2010年度から国際観光学科の学生や教員に愛される恒例行事として定着していて、学生や先生が浴衣を着用して授業を受けたり縁日を楽しんだり、という非日常的な体験を味わうことができます。また、昨年までは南キャンパスで国際観光学科のみでの開催でしたが、国際観光学科が今年度から本キャンパスに移動したため、本キャンパスで全学部全学生を対象に行われました。
 
~イベントの様子~
 七夕祭りの1週間前からは、新校舎である4号館のエントランスに笹を飾りました。全学部全学生対象のため、例年以上に多くの学生が笹の周りに集まっていました。短冊は七夕の象徴とも言えるもので、古くから織姫と彦星が年に一度天の川を渡って出会う夜に、願い事を書いて笹の葉に吊るすという風習があります。それぞれの願いを込めて、家族や友人、学業や恋愛についての思いを短冊に綴り、笹を鮮やかな色に染めていました。
 また、恋愛ソングの歌詞を使った恋みくじも設置しました。これは、通常の恋みくじとは一味違い、人気の恋愛ソングの歌詞に基づいてその人の恋愛運を占うという新しい試みです。学生会が自分たちの好きな曲や、共感する歌詞をもとに選曲を行い、そこからおみくじの内容を考察したことで、この恋みくじには学生たち自身の恋愛観や感情が強く反映されました。そのため、参加者にとっては単なる占い以上の意味を持ち、実際にその曲を聴きながら恋愛を思い返すなど、音楽と共に楽しめる新しい体験が生まれました。多くの人々が日常的に聴いている音楽を占いの要素に取り入れることで、参加者が親しみやすく、さらに楽しめるものとなりました。
 縁日のブースは、射的、わなげ、ボウリングの3種類で、学生会が心を込めて準備しました。射的は、割りばし鉄砲を的に向かって発射し点数を競う形式でした。的は紙コップをデコレーションして、デザインや設置方法にも学生たちの個性が表われており、シンプルながらも楽しさ満点でした。わなげとボウリングはペットボトルを利用したアクティビティで、参加者たちは協力し合って楽しさを体験しました。的を狙う緊張感や、狙いが外れた時の悔しさを共有しながら、祭りの雰囲気を楽しんでいました。
 浴衣の着付け体験も提供され、参加者は日本の伝統的な衣装を身にまとい、祭りの雰囲気をより一層楽しむことができました。浴衣で縁日を楽しむ人の姿は、会場全体に華やかさと和やかな雰囲気を与えていました。着付けはもりた屋さんにサポートしていただき、学生会が中心となって行いました。着付けが完了した後には嬉しそうな表情で、写真撮影や縁日を楽しむ学生が印象的でした。また、留学生も参加してくれました。日本文化に興味を持つ留学生にとって、浴衣は特別な意味を持つ日本の伝統的な衣装です。着付け体験は、留学生にとって初めての浴衣を着る機会となり、日本文化への理解を深める素晴らしい経験となったと思います。
  • わなげを楽しむ学生

  • 笹の前で集合写真を撮る学生たち

~おわりに~
 このように無事に七夕祭りを終え、多くの学生や先生方に楽しんでいただくことができました。参加してくださった方々、ありがとうございました。
 初めての本キャンパスでの開催で、どのようにすればこのイベントを知ってもらえるか、楽しんでもらえるかなど学生会の中でたくさん話し合いました。南キャンパスと違い、キャンパスの規模や学生の人数が違うので、告知がとても難しかったです。たくさんの方にご協力していただき、浴衣の着付けやイベントの告知、当日までの準備、開催などを行うことができました。全学部を対象に開催したことで、他学部の学生にもこのイベントを知ってもらうことができたことをとても嬉しく思います。しかし、それでもこのイベントを知らなかった人も多くいると思います。来年はもっとこのイベントを知ってもらい、もっと多くの人に楽しんでもらうことができたら嬉しいです。国際観光学科で代々続くこの伝統的な七夕祭りが、来年も再来年もその先も続くことを心から願っています。
 また、七夕祭りを開催するにあたりご協力していただきました皆様本当にありがとうございました。