経営情報学部学生広報誌「じぇむ」を創刊しました

創刊にあたって

経営情報学部学生広報委員会担当教員 濱道生

 経営情報学部学生広報誌「じぇむ」創刊号をお届けします。国際観光学部学生広報誌「ラ・れっとる」に続け、と経営情報学部生から学生広報委員を募集し,準備を進めてきました。学修や課外活動などで頑張る経営情報学部生の姿を、経営情報学部生自身によって紹介していく予定です。
 タイトルの「じぇむ」はフランス語のgemmeからとりました。芽や宝石という意味があります。学生達の可能性や輝きをイメージしました。「じぇむ」のシンボルカラーは経営情報学部のシンボルカラーを使っています。
 経営情報学部学生広報委員会は、学生の自主的学習活動の一環として運営されています。「自分も記事を書いてみたい」という学生がいらっしゃいましたら、担当教員または教務課経営情報係までご連絡ください。また、「こんな学生がいるよ。取材してみたら?」という情報もお待ちしています。
 国際観光学部学生広報委員会担当教員の来村先生からは何度も有益なアドバイスをいただきました。心から感謝申し上げます。
 創刊号は、留学経験者への取材記事をお送りします。留学=国際系学部というイメージがあるかもしれませんが、実は経営情報学部生も結構留学しています。

米泉玲奈さんのビクトリア大学留学体験記

文:上谷沙耶
 経営情報学部3回生の上谷沙耶です。
 初めての取材で、経営情報学部4回生の米泉玲奈さんにインタビューさせてもらいました。米泉さんは2014年9月から1年間、協定留学でカナダのビクトリア大学へ通っていました。今回は、準備から帰国後の就職活動までの体験を聞かせていただきました。

経営の勉強ができて留学もできるから阪南大学経営情報学部へ

——:留学しようと思ったのはなぜですか?
米泉:大学卒業後、食品関係の会社へ就職し、商品開発や企画をしたいと高校生のころから思っていました。食は全世界に通じているものなので大学では1年間の語学留学をすると決めていました。そのために、経営の勉強もできて、留学もできる阪南大学の経営情報学部を選びました。
——:高校生のころから自分の進路を考えていたのですね。 
出発までにどのような準備をしましたか?
米泉:英語力を上げるために大学のENGLISH SPACE(*)でレッスンを受けたり、ホストファミリーとメールで連絡を取り合ったりしていました。
——:出発前の英語力はどのくらいでしたか?
米泉:単語力は低く、文法も基礎以下で、ネイティブの人が話す時もついていくのに必死で話すことは全くできませんでした。

(*)ENGLISH SPACE:阪南大学が開設している英会話ラウンジ。無料でネイティブスピーカーと話せます。他にCHINESE SPACEやKOREAN SPACEもあります。

多彩な国籍の人達と友達に

——:ビクトリア大学での授業はどのような感じでしたか?
米泉:毎日、午前8時30分〜12時30分までの4時間制で、火曜〜金曜は主にリスニング・文法・スピーキング・リーディング・ライティングを分けた授業でした。ほぼ毎日、授業前に単語テストが行われていました。月曜は自分で選択できるようになっていて、私は音楽・ディスカッション・コミュニケーション・発音の授業を取っていました。
——:授業のやり方で日本と違うなと感じたことはありましたか?
米泉:カナダでは参加型の授業でした。最初は積極的に手を挙げ、発言することができませんでしたが、慣れるととても楽しかったです。
——:クラスにはどこの国出身の人がいましたか?
米泉:日本人のほかにサウジアラビア・コロンビア・ブラジル・中国・台湾出身の人がいました。
——:いろんな国から来ているのですね!
ホストファミリーはどのような人でしたか?
米泉:今までに留学生を何人も受け入れたことのある方だったので留学生との接し方に慣れている人でした。
サマータイムだけは大学の制度で寮生活をすることになっていました。
——:寮生活は大変ではなかったですか?
米泉:今まで実家暮らしだったので、一人で過ごすのは大変でした。でも、他国の友達と話す機会が多くあったので、いろんな国の文化や言葉を学べました。

将来は海外で活躍したい

——:留学前と比べて成長できたと思うことはどのようなことですか?
米泉:留学して1ヶ月たつとホストファミリーや先生の言っていることがわかるようになってきました。帰国後に受けたTOEICの点数では200点ほど上がっていました。
日常会話ができるようになったので、今はその能力を活かしてアルバイトをしています。
——:すごいですね。どのようなアルバイトをしているのですか?
米泉:アパレルのお店で外国人のお客様がいらっしゃった時に英語で接客をしています。
——:就職活動にも留学経験は役に立ちましたか?
米泉:はい。留学経験を話すと、ぜひ海外にも行ってくださいと言ってもらい、高校生の時から行きたかった、海外へも商品を出している食品関係の会社から内定をもらうことができました。なので、将来は海外に行きたいと思っています。

皆さんも留学に挑戦を

——:留学体験は米泉さんにとってどのようなものでしたか?特に物の見方、価値観など変わったことはありますか?
米泉:行く前と比べてアクティブになったと思います。前まではシャイな性格でしたが、誰とでもフレンドリーに話せるようになりました。また、物事を大きく、視野を広く見られるようになり、他国の文化をもっと知りたいと思うようにもなりました。
——:留学を考えている人に向けてアドバイスはありますか?
米泉:学生なのでお金の面で大変なこともあるかもしれませんが、短期間だけでも行きたいと思っているのなら行くべきだと思います。大学側もサポートしてくれるので、大人になってから留学するよりもいいです。
 行ってすぐに耳が英語に慣れることは難しいので、洋楽を聞いたり、映画を英語で見たりするなど、耳を慣らしていった方がいいです。ボキャブラリーが少ないと理解することも伝えることも難しかったので、語彙力を高めていった方がよかったと感じました。発音の違いで理解されないこともあったので、読み書きだけでなく話す練習もたくさんしていった方がいいです。
 ホストファミリーとのコミュニケーションは大切なので、わからないことは聞いてみてください。宿題・観光スポットなど何でも優しく教えてくれます。
 1年があっという間で、また行きたいと感じているので、ぜひ挑戦してみてください。

取材を終えて

 私にとって初めての取材だったので緊張もしましたが、米泉さんは私の知っている先輩だったので取材しやすかったです。3ヶ月半という短い期間ではありますが、私も留学を経験しているので話も盛り上がりました。自分の夢に向かって計画的に目標を達成させた、とても尊敬できる先輩だと感じました。(上谷沙耶)

ゼミ指導教員より

福重八恵(2018年6月追記)

2016年度の卒業生である米泉さんは、ゼミの中でもひときわ明るく、朗らかな女子学生でした。しかし、このインタビュー記事からもわかる通り、とても芯の強い女性です。米泉さんは留学から帰って来てゼミに合流する形でしたので、皆よりも遅れてのゼミ参加になります。彼女から福重ゼミに関する相談を受けた時には、もともと女子学生が少ないゼミである上、企業の方々と一緒に取り組む産学連携活動のため、途中参加だと厳しいので、他を選んだ方がいいかも、と正直に、しかも繰り返しお伝えしました。それにもかかわらず、彼女は福重ゼミに入ってきて、厳しい環境の中で産学連携プロジェクトを完遂し、見事、希望の企業に就職しました。大学時代の留学経験と産学連携プロジェクトで得たスキルを武器に、米泉さんが就職先でより一層ご活躍されることを願っています。