文:池田梨紗子  撮影:服部美雪
 
 今回は、J2のギラヴァンツ北九州への加入が決まり、プロサッカー選手になる経営情報学部4回生の永野雄大くんにインタビューをさせていただきました。

163cm57kgの小柄な体型のハンデを技術で克服

——:今年から加入ということで、おめでとうございます!
永野:ありがとうございます。
——:サッカーを始めたのはいつ頃ですか?
永野:小学校三年生の時です。
——:これまで所属したチームを教えてください。
永野:小学校が鯰江東FCっていう町クラブで中学校、高校はギラヴァンツ北九州のジュニアエースで今は阪南です。
ゼミ指導教員注:
永野雄大君の高校時代の選抜歴は以下です。
2014年 福岡県国体選抜(長崎国体出場)
2013年・2014年 福岡県トレセン
——:プロを目指したのはいつ頃で、きっかけはなんですか?
永野:ジュニアユースだと、近くにプロの選手がいて試合とかを間近で見ていたので、中学校に入学してからプロになりたいなと思いました。単純に小さい頃からサッカーが大好きでサッカーしかしてなかったというのもあります。
——:永野くんのポジションはどこですか?
永野:MF(ミッドフィルダー)をやっていますが、大学時代いろいろなところをやらせてもらって、幅広く出来るようになりました。
——:永野くんはプレーが正確だと記事で拝見しましたが、そういった技術はどうやって身につけられましたか?
永野:小学校の時に中学校、高校に出ても通用するような練習をさせてもらいました。中学校、高校では中心選手として好きなプレーをやらせてもらっていました。
ライター注:
・永野くんはGKとCBを除く全ポジションを経験済み。
・ギラヴァンツ北九州への加入が発表された昨年度のスポーツ記事「ゲキサカ」の記事はこちら
——:永野くんは身長163cm体重57kgと小柄な体型ですが、そういったハンディキャップはどのように克服してきましたか?
永野:体が小さいので高校の時は足下でボールを蹴ってどうにかするって事が多かったです。大学ではポジショニングや、相手に触れられない位置でボールをさばくことなどを習わせて頂いて克服できたかなと思います。
——:逆に、身体が小さいことを利用したプレーをすることはありますか?
永野:大きい選手よりは小回りがきくので、ボールを持っているときは相手の懐に入ってかわすっていうのは自分だからできるのかなと思います。
——:憧れの選手はいますか?
永野:日本で言うと大島僚太選手です。体は自分よりでかいと思うのですが、小柄で。でも技術はしっかりしててドリブルもパスも正確に出来ます。自分もそこを目指すべきと思って憧れています。
——:ギラヴァンツ北九州に憧れの選手はいますか?
永野:2年前にプロ入りした阪南大OBの藤原奏哉選手です。阪南大学で一緒にやらせてもらっていたので凄さは知ってて、ギラヴァンツ北九州の練習会に行ったときはそれよりパワーアップしてて本当に凄いなって尊敬しています。
——ギラヴァンツ北九州での3日間の練習では何を感じましたか?
永野:プロってことでやはり技術面で凄く差を感じました。あとは練習に対しての取り組みが凄く、喧嘩になるくらい言い合ったりとかしていて大学生とは全然違うなと感じました。
——:ギラヴァンツ北九州への入団が決まった時はどう思いましたか?
永野:ほっとしたっていうのが一番です。すぐに親に連絡しました。
——:試合中に意識していることはありますか?
永野:常にゴールだったりアシストだったり試合を決めるイメージは試合中もしてます。
——:今までサッカーをしてきて辛かったことはありますか?
永野:大学4回生になる前の冬に怪我をしちゃって半年間くらいサッカーできてなくて大事な時期だったので焦りはありましたね。その時期は本当に辛かったです。
——:永野くんがサッカーを頑張っていくときに支えになったものはありますか?
永野:チームメイトとかですかね。自分たちの代が凄く仲が良いです。サッカーで上手くいかないことがあったときも、ピッチ外でワイワイ出来るのでそういうところでチームメイトは良いリフレッシュになっていますね。
——:阪南大学サッカー部で学んだことは何ですか?
永野:どうやって相手から見て怖い選手になれるかっていう部分を教わりました。ピッチ外では礼儀の部分を教えてもらいました。
——:プロになることを目標にサッカーをしている人達に向けて何かアドバイスはありますか?
永野:阪南大学は様々なチームの中心選手が集まっていることもあり、試合になかなか出られないとか、そういった挫折を味わうこともあると思います。そこでくさらずに最後まで諦めないことが大事かなと思いました。

授業は毎日出る

——:続いて、永野くんについてお聞きします。
阪南大学に入学された理由を教えて下さい。
永野:サッカーが強いっていうのが一番です。ここに行けば成長できるしプロを目指してたので阪南大学に入りました。
——:所属ゼミを教えて下さい。
永野:光安ゼミです。
——:光安ゼミを選んだ理由はなぜですか?
永野:友達と何となく選びました。
——:卒論のテーマはなんですか?
永野:「ゲーム分析」です。大学の今年のリーグ戦の試合を自分たちで分析して纏めました。
——:サッカー選手になるにあたって役立った科目はありましたか?
永野:秋山先生の「スポーツ心理学」です。
——:経営情報学部で履修した科目の中で,学んで良かったと思う科目を教えて下さい
永野:情報処理入門です。今ゼミの卒論でちょうどゲーム分析でExcelを習っていてスムーズに卒論に使えるなと思って役立っています。
——:サッカーと勉強を両立する上でなにか意識したことはありますか?
永野:授業を毎日出るようにしようと思ってました。朝練とかで朝眠いとか休む人は多いですが、当たり前なんですけど、しっかり授業に出ることは意識していました。
——:普段、食事面にも気をつけているのですか?
永野:試合前は油物や生ものは食べないようにだったり、試合前は何時間前にはご飯を食べ終わる、試合直前はバナナなどの軽い物で済ますなどを気をつけています。
——:体調管理についてはどのようにされていますか?
遠藤:手洗いうがいとか、寝る前はマスクつけるとかですかね。
——:最後に、これからの目標を教えてください。
永野:プロなので厳しいと思うんですけど、ここで習ったことを出せば通用すると思っているので試合に出て結果を残したいです。

取材を終えて

 永野くん、プロ入りおめでとうございます!又、今回のインタビューをお受け頂きありがとうございます。夢を追い続け、自らの力で叶えた永野くんは本当にすごいなと思いました。ギラヴァンツ北九州でのご活躍、心よりお祈り申し上げます。
池田梨紗子

  プロ入りおめでとうございます。貫禄があり、プロになる方はこういう雰囲気なのかと思いながら撮影させて頂きました。これからのご活躍、応援しております。この度はお忙しい中ありがとうございました。
服部美雪

ゼミ指導教員より

 彼は、人一倍負けん気があり、自己主張ができる学生です。集団の中では協調性があり、仲間と共に目標達成へ向かう力強さがあります。今後は、大学で培った個としての力を発揮し、地元クラブの発展への貢献を期待しています。
光安知佳子
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