文:池田梨紗子 撮影:炭家清花
今回は、昨年度に「立命館大学学生ベンチャーコンテスト2019」と「第21回キャンパスベンチャーグランプリ大阪」で入賞された北川ゼミでチームリーダーを務めた永吉優紀さんからお話を伺いました。今回の取材は、新型コロナウイルスの影響により、取材が延期になっていました。
他大学のコンテストとキャンパスベンチャーグランプリでダブル入賞
——:「立命館大学学生ベンチャーコンテスト2019」での「審査員特別賞(NVCC賞)」と、「第21回キャンパスベンチャーグランプリ大阪」での「特別賞近畿経済産業局長賞」の受賞、おめでとうございます。
永吉:ありがとうございます。
——:はじめに、「立命館大学学生ベンチャーコンテスト」とはどういったものでしょうか?
永吉:新規事業を提案するコンテストです。
——:審査方法を教えてください。
永吉:最初に書類審査があり、その次に2次審査と最終審査があり、2次審査と最終審査は1日にまとめて行われるものでした。
——:審査基準を教えてください。
永吉:新規性や独創性があることであったり、価格戦略が行われているかどうかなどであったり、あとは市場性など、世の中にニーズがあるものかどうかであったりの審査項目があります。
——:「立命館大学学生ベンチャーコンテスト」という名前からすると立命館大学の学生向けのコンテストみたいな感じがしますが、立命館大学以外の大学からはどれくらいが参加していましたか?
永吉:直接お会いするのは2次審査からだったため、立命館以外のチーム数は少なかったですが、関西大学さんなど違う大学さんからも出場していました。
——:他大学が主催するコンテストへの応募は気後れしませんでしたか?
永吉:とりあえずやってみようって感じだったので、特に気後れはしなかったです(笑)。私はプレゼンを担当したのでその時は緊張しました。
——:「キャンパスベンチャーグランプリ大阪」には何チーム参加していましたか?
永吉:1次審査の時点で150チームの応募があったと言っていたような(笑)。
——:全部でいくつのコンテストにエントリーしましたか?
永吉:大体5~8くらいです。
——:コンテスト毎に違うテーマで参加したのですか?
永吉:いえ、全く同じです。
——:コンテストに応募したビジネスプランのテーマを教えてください。
永吉:「高齢者と子ども見守るサービス」です。
——:それはどのようなプランですか?
永吉:皆さんスマートフォンをお使いだと思いますが、機種変更とかで使わなくなったスマートフォンが家で眠っている割合が多いというデータをネットで見かけて、それなら、その使わなくなったスマートフォンをテーマにしてみようということになりました。私たちのプランは機種変更などで使わなくなったスマートフォンを玄関ドアの内側に貼り付けてもらって、ドアが開いた時に誰が出て行くのかであるとかを、ドアの開閉時にセンサーで感知することができるといったものです。
——:どのような時に役立つプランですか?
永吉:利用例でいうと高齢者の深夜徘徊ですね。夜のこの時間を超えて外出すると、高齢者の子どもにあたる世代の人に「おかしい時間に出ていますよ」とアラームがいくようにすることによって、早めに見つけることができます。あるいはどこに出て行くのかを質問したりすることができます。高齢者の子どもに当たる世代には、高齢者の生存確認ができ、行き先も知れるようなサービスとなっています。
——:このアイデアはご自身で考えられたのですか?
永吉:いえ、チーム全員で考えました。ビジネスとして成り立つためにはニーズがないと成り立たないので、みんながどういうものを求めているのかとか、社会問題などみんなが困っていてみんなが解決したいと思っているものや、使われなくなったものなどを中心に調べました。
永吉:ありがとうございます。
——:はじめに、「立命館大学学生ベンチャーコンテスト」とはどういったものでしょうか?
永吉:新規事業を提案するコンテストです。
——:審査方法を教えてください。
永吉:最初に書類審査があり、その次に2次審査と最終審査があり、2次審査と最終審査は1日にまとめて行われるものでした。
——:審査基準を教えてください。
永吉:新規性や独創性があることであったり、価格戦略が行われているかどうかなどであったり、あとは市場性など、世の中にニーズがあるものかどうかであったりの審査項目があります。
——:「立命館大学学生ベンチャーコンテスト」という名前からすると立命館大学の学生向けのコンテストみたいな感じがしますが、立命館大学以外の大学からはどれくらいが参加していましたか?
永吉:直接お会いするのは2次審査からだったため、立命館以外のチーム数は少なかったですが、関西大学さんなど違う大学さんからも出場していました。
——:他大学が主催するコンテストへの応募は気後れしませんでしたか?
永吉:とりあえずやってみようって感じだったので、特に気後れはしなかったです(笑)。私はプレゼンを担当したのでその時は緊張しました。
——:「キャンパスベンチャーグランプリ大阪」には何チーム参加していましたか?
永吉:1次審査の時点で150チームの応募があったと言っていたような(笑)。
——:全部でいくつのコンテストにエントリーしましたか?
永吉:大体5~8くらいです。
——:コンテスト毎に違うテーマで参加したのですか?
永吉:いえ、全く同じです。
——:コンテストに応募したビジネスプランのテーマを教えてください。
永吉:「高齢者と子ども見守るサービス」です。
——:それはどのようなプランですか?
永吉:皆さんスマートフォンをお使いだと思いますが、機種変更とかで使わなくなったスマートフォンが家で眠っている割合が多いというデータをネットで見かけて、それなら、その使わなくなったスマートフォンをテーマにしてみようということになりました。私たちのプランは機種変更などで使わなくなったスマートフォンを玄関ドアの内側に貼り付けてもらって、ドアが開いた時に誰が出て行くのかであるとかを、ドアの開閉時にセンサーで感知することができるといったものです。
——:どのような時に役立つプランですか?
永吉:利用例でいうと高齢者の深夜徘徊ですね。夜のこの時間を超えて外出すると、高齢者の子どもにあたる世代の人に「おかしい時間に出ていますよ」とアラームがいくようにすることによって、早めに見つけることができます。あるいはどこに出て行くのかを質問したりすることができます。高齢者の子どもに当たる世代には、高齢者の生存確認ができ、行き先も知れるようなサービスとなっています。
——:このアイデアはご自身で考えられたのですか?
永吉:いえ、チーム全員で考えました。ビジネスとして成り立つためにはニーズがないと成り立たないので、みんながどういうものを求めているのかとか、社会問題などみんなが困っていてみんなが解決したいと思っているものや、使われなくなったものなどを中心に調べました。
論理的に話せるようになった
——:ビジネスプランコンテストに参加しようと思ったきっかけは何ですか?
永吉:北川ゼミは3回生の時にビジネスプランコンテストを必須でやらないといけないからです。
——:ビジネスプランコンテスト参加は今回が初めてですか?
永吉:はい、そうです。
——:チーム構成を教えて下さい。
永吉:全員が北川ゼミのメンバーで、その当時の大学院1回生の人が1人と、大学3回生の私、あと大学2回生の子が2人の4人です。
——:永吉さんはチームリーダーを務められたそうですが、チームリーダーの役割は何ですか?
永吉:大まかなスケジュール管理とプレゼンの担当です。
——:チームを運営する上で工夫したことや気を付けたことは何ですか?
永吉:基本的に横並びの関係で、仕事ではないので楽しくやれたらと思って活動していました。
——:途中で挫けそうになったりすることはありましたか?
永吉:アイデアがなかなか出なかったことです。勉強とかみたいに覚えたらできるとかではなく、ひらめきなので、いい案がなかなか出てこず辛かったです。北川先生に「こういうプランとかどう思いますか」と聞いてもらったりするのですが、なかなか褒めてもらえず…。いい案が思い浮かばないときは挫けそうになりました。
——:チームで取り組んでよかったことを教えてください。
永吉:チームワークの可能性について学びました。みんな年齢が1つ2つ違うのと男女2:2だったので、多角的な視野で見ることができました。大学院生の方は初めてのビジネスプランコンテストじゃなかったので手堅かったですし、後輩の2回生からも斬新な案が出たり、意外と思いつかない案がぽっとでてきたり…。何か調べようってなった時も、4人いるのでたくさんの情報を得られたりして良かったです。
——:ビジネスプランコンテストを通じて成長されたことはありますか?
永吉:私はプレゼンを行ったのですが、3分という短い時間でどういう風にしたら理解を深めてもらえるのかを考えていたので、論理的に話せるようになりました。そこが成長かなと思います。
——:ビジネスプランコンテストに興味を持っている人にアドバイスをお願いします。
永吉:ニーズをとことん調べてください。ニッチな部分で勝負するとコンテストに通りやすいと思います。みんなが目を付けていないところに目を付けられると受賞しやすいと思います。
永吉:北川ゼミは3回生の時にビジネスプランコンテストを必須でやらないといけないからです。
——:ビジネスプランコンテスト参加は今回が初めてですか?
永吉:はい、そうです。
——:チーム構成を教えて下さい。
永吉:全員が北川ゼミのメンバーで、その当時の大学院1回生の人が1人と、大学3回生の私、あと大学2回生の子が2人の4人です。
——:永吉さんはチームリーダーを務められたそうですが、チームリーダーの役割は何ですか?
永吉:大まかなスケジュール管理とプレゼンの担当です。
——:チームを運営する上で工夫したことや気を付けたことは何ですか?
永吉:基本的に横並びの関係で、仕事ではないので楽しくやれたらと思って活動していました。
——:途中で挫けそうになったりすることはありましたか?
永吉:アイデアがなかなか出なかったことです。勉強とかみたいに覚えたらできるとかではなく、ひらめきなので、いい案がなかなか出てこず辛かったです。北川先生に「こういうプランとかどう思いますか」と聞いてもらったりするのですが、なかなか褒めてもらえず…。いい案が思い浮かばないときは挫けそうになりました。
——:チームで取り組んでよかったことを教えてください。
永吉:チームワークの可能性について学びました。みんな年齢が1つ2つ違うのと男女2:2だったので、多角的な視野で見ることができました。大学院生の方は初めてのビジネスプランコンテストじゃなかったので手堅かったですし、後輩の2回生からも斬新な案が出たり、意外と思いつかない案がぽっとでてきたり…。何か調べようってなった時も、4人いるのでたくさんの情報を得られたりして良かったです。
——:ビジネスプランコンテストを通じて成長されたことはありますか?
永吉:私はプレゼンを行ったのですが、3分という短い時間でどういう風にしたら理解を深めてもらえるのかを考えていたので、論理的に話せるようになりました。そこが成長かなと思います。
——:ビジネスプランコンテストに興味を持っている人にアドバイスをお願いします。
永吉:ニーズをとことん調べてください。ニッチな部分で勝負するとコンテストに通りやすいと思います。みんなが目を付けていないところに目を付けられると受賞しやすいと思います。
経営と情報を同時に学べるから経営情報学部へ
——:次に永吉さんに関する質問をさせていただきたいと思います。阪南大学に入学された理由を教えて下さい。
永吉:経営情報学部という学部があったところに惹かれて入学しました。元々、プログラミングをしたくて情報の学部を探していたのですが、将来働く上で経営は切って切り離せないものだと思うので、経営と情報を同時に学べるのはとてもいいなあと思って阪南大学の経営情報学部に入りました。
——:永吉さんの入試区分を教えて下さい。
永吉:一般入試後期です。
——:永吉さんが北川ゼミに入った理由は何ですか?
永吉:プログラミング入門の時に北川先生の授業を受講したのですが、プログラミングの教え方がすごくわかりやすかったので選びました。
——:北川ゼミでは、先生の研究室でゼミ生が仕事をされるそうですが、永吉さんは週にどのくらいの頻度で研究室に通っておられましたか?
永吉:週3くらいで行っていました。
——:卒論のテーマを教えてください。
永吉:「SLAM技術を用いたマーカーレスARアプリの開発」です。
——:内容はどういったものですか?
永吉:ARは「拡張現実」といって、現実の環境をコンピューターで拡張する技術です。ポケモンGOのようにキャラクターを出すこと自体はそこまで難しくないのですが、例えば、「この道路には水道管が通っています。この水道管は古いので工事する必要があります。」といった情報を位置情報と共に立体的に見えるような、位置情報とARが連動しているサービスは現状無いので、そういったアプリの開発です。
——:阪南大の科目で受講して良かったと思うものを教えて下さい。
永吉:プログラミングを勉強できる科目は良かったです。例えば、花川先生のプログラム構成論が良かったです。
——:就職先は決まりましたか?
永吉:決まりました。IT企業です。アウトソーシングなどのサービスビジネスやソフトウェアの開発、システムサービスなどを行っている会社です。
——:阪南大学や経営情報学部に来て良かったと思うところを教えて下さい。
永吉:やる気がある学生を支援してもらえるところです。今回のビジネスプランにしても、卒業論文にしても、自分の技量を超えたものなのですが、そういったことをさせてもらえるのも阪南大学だったからじゃないかなと思うので、その点が良かったと思います。
——:長い時間ありがとうございました。
永吉:経営情報学部という学部があったところに惹かれて入学しました。元々、プログラミングをしたくて情報の学部を探していたのですが、将来働く上で経営は切って切り離せないものだと思うので、経営と情報を同時に学べるのはとてもいいなあと思って阪南大学の経営情報学部に入りました。
——:永吉さんの入試区分を教えて下さい。
永吉:一般入試後期です。
——:永吉さんが北川ゼミに入った理由は何ですか?
永吉:プログラミング入門の時に北川先生の授業を受講したのですが、プログラミングの教え方がすごくわかりやすかったので選びました。
——:北川ゼミでは、先生の研究室でゼミ生が仕事をされるそうですが、永吉さんは週にどのくらいの頻度で研究室に通っておられましたか?
永吉:週3くらいで行っていました。
——:卒論のテーマを教えてください。
永吉:「SLAM技術を用いたマーカーレスARアプリの開発」です。
——:内容はどういったものですか?
永吉:ARは「拡張現実」といって、現実の環境をコンピューターで拡張する技術です。ポケモンGOのようにキャラクターを出すこと自体はそこまで難しくないのですが、例えば、「この道路には水道管が通っています。この水道管は古いので工事する必要があります。」といった情報を位置情報と共に立体的に見えるような、位置情報とARが連動しているサービスは現状無いので、そういったアプリの開発です。
——:阪南大の科目で受講して良かったと思うものを教えて下さい。
永吉:プログラミングを勉強できる科目は良かったです。例えば、花川先生のプログラム構成論が良かったです。
——:就職先は決まりましたか?
永吉:決まりました。IT企業です。アウトソーシングなどのサービスビジネスやソフトウェアの開発、システムサービスなどを行っている会社です。
——:阪南大学や経営情報学部に来て良かったと思うところを教えて下さい。
永吉:やる気がある学生を支援してもらえるところです。今回のビジネスプランにしても、卒業論文にしても、自分の技量を超えたものなのですが、そういったことをさせてもらえるのも阪南大学だったからじゃないかなと思うので、その点が良かったと思います。
——:長い時間ありがとうございました。
取材を終えて
まずは、キャンパスベンチャーグランプリの入賞おめでとうございます!そして、取材をお引き受けいただきありがとうございました。今回、永吉さんのお話を聞き、チームで協力して何かを達成することは素晴らしいなと感じました。卒論の研究開発のお話も大変興味深かったです。今後、益々のご活躍をお祈り申し上げます。
立命館大学学生ベンチャーコンテストとキャンパスベンチャーグランプリでの入賞おめでとうございます。私の友人も永吉さんと同じチームで参加しており、アイデアを考えるのに苦労している姿を見ていたので入賞の知らせを聞いたときはすごくうれしかったです。最後になりますが、今回は取材を引き受けて下さりありがとうございました。
池田 梨紗子
立命館大学学生ベンチャーコンテストとキャンパスベンチャーグランプリでの入賞おめでとうございます。私の友人も永吉さんと同じチームで参加しており、アイデアを考えるのに苦労している姿を見ていたので入賞の知らせを聞いたときはすごくうれしかったです。最後になりますが、今回は取材を引き受けて下さりありがとうございました。
炭家 清花
ゼミ指導教員より
永吉さんは,私のゼミ生として2年半一緒に活動してきました.ゼミでの活動では,ビジネスプランコンテストでの受賞だけでなく,企業との共同プロジェクトへの参加,プログラミングの勉強,後輩指導など様々なことに挑戦して努力してきたと思います.そして,初めて出会った時よりもすごく成長したと実感しています.4月からは,第一希望の会社に就職し,大変なこともあると思いますが阪南大学で学んだことを生かしながら,頑張っていってほしいと思います.
北川 悦司
経営情報学部学生広報委員会では、「じぇむ」の記事を書いていただける方・撮影をしていただける方を募集しています。興味のある方は担当教員(濱)か、教務課までお問い合わせください。