文:三戸 一輝 撮影:田原 優月葉
今回は、経営情報学部の卒業生で、現在Villains Deal 合同会社の最高執行責任者(COO)として複数の会社を経営されている辻哲史さん(28才)に取材させていただきました。また、辻さんは学生広報委員会一期生です。
古物営業やドローンを活用した映像制作等の7社を経営
——: 現在、どのような会社を経営されているのか教えてください。
辻:主に4つの事業を営んでいます。具体的には、古物営業、飲食、ITセキュリティ、映像制作の分野で事業を展開しています。
——: 事業内容について詳しく教えてください。
辻: 古物営業では、中間卸売を行っています。主に買取専門店の査定の一環として、中古品をさまざまな業者に見せた上で査定を行う流れがあります。一般的には、買取専門店とは別の業者が査定を担当するのですが、当社はその外部査定業者としての役割を担っています。
——:映像制作は具体的にどんなことをやっておられますか?
辻:ドローンを活用した映像制作です。
——:ドローンを使った映像制作をやっている会社はたくさんあると思いますが、辻さんの会社の強みは何でしょうか?
辻:通常、ドローンには操縦ライセンスのほか、機体登録や飛行許可などの手続きが必要です。しかし、当社は日本で取得者が少ないドローン飛行に関する特別なライセンスを保有しており、特殊な環境でも即座に撮影できる点が大きな強みです。現在、新たにこの許可を取得するのは難しくなっており、当社の優位性の一つとなっています。
——: 最初に立ち上げた事業は何でしたか?
辻:最初は法人や個人の営業代行を行っていました。当初はさまざまな事業を請け負っていましたが、次第に自分がやりやすい業種に絞っていきました。
——: 起業のきっかけを教えてください。
辻:高校時代に、大手コンビニチェーンのSE(システムエンジニア)としてアルバイトをしていました。当時、現在も使用されているシステムの開発に携わっていたのですが、その時の上司に「君は誰かの下につくタイプの人間ではない」と言われたことがきっかけで、起業を意識するようになり、高3の時に事業者登録をしました。
——:高校生から事業を始めるなんて行動力がすごいですね!
——: 高校生の時に事業を始めたとのことですが、ご家族には相談されましたか?
辻:まったく相談しませんでした。しばらくは家族にも気づかれませんでしたが、1年ほど経った頃に親に知られてしまいました(笑)。
——:どのような経緯で親御さんに知られることになったのでしょうか?
辻:帰りが遅くなることが多かったり、親が税務署の職員と仲が良かったのでそこからばれたのではないかな?と思います(笑)。
——:一つの会社が複数の事業を行う場合もありますが、辻さんのグループ会社としては何社になりますか?
辻:直営管理の会社が7社、関連企業が2社あります。
——:辻さんはそれらすべての会社の社長を務めているのですか?
辻:昨年の4月まではすべての会社の社長を務めていましたが、その後は2社の社長を継続しており、それ以外の会社にはそれぞれ社長がいます。
——:会社のオフィスはそれぞれ別の場所にあるのですか?
辻:各社全体で全国に16の拠点があり、近畿を中心に関東、中部、九州、四国にも展開しています。
——:従業員数はグループ全体でどのくらいですか?
辻:自社の従業員は57人です。関連企業を含めるとさらに多くの従業員がいます。
——:2社目以降の会社について、立ち上げやグループ入りした経緯を教えてください。
辻: 税務上の理由が大きいですね。各社がバラバラの状態だと決算時期が異なり、管理が煩雑になるため、統合してグループに入れました。また、1つのグループとして資産を一括で管理できるため、財務の管理がしやすくなるというメリットもあります。
——:メイン事業として古物営業を行われていますが、その理由を教えてください。
辻:5年前に買取専門店のフランチャイズを4店舗経営していた際に、買取査定の仕組みを学びました。その中で、中間業者の立場の方が収益性が高いと考え、実店舗を売却し、中間卸売を主とする古物営業をメイン事業にしました。また、古物は単価が高く、売上が大きくなることも魅力の一つです。
——:立ち上げたものの、経営に失敗して閉鎖した会社や手放した会社はありますか?
辻:会社として潰れたものはありませんが、映像編集のサブスクリプション事業を計画していた際、システムの準備が遅れたため、採算が取れるまでに時間がかかると判断し、断念しました。
——:会社経営の中でピンチに陥ったことはありますか?
辻:一度だけあります。
——:どのようにしてピンチを脱しましたか?
辻:経営自体が傾いたわけではありませんが、コロナ禍の影響で、買取した古物を海外に販売できなくなり、国内で売却せざるを得なくなりました。その際、知人の紹介で古物マニアが集まる展示会を活用し、無事に売却することができました。その結果、損益はプラスマイナスゼロで収まりました。
モットーは「根拠をもった直観」
——:辻さんは一日にどれくらいの時間、仕事をされていますか?
辻:およそ16時間働いています。
——:16時間も働かれているとは、まさに情熱の賜物ですね。
複数の会社や案件を同時に進めることが多いと思いますが、経営者としてどのように対応されていますか?
辻:各事業所に管理者を置き、スケジュール管理を任せています。また、私自身のスケジュールはネットで一括管理しているため、調整が必要な場合は空いている時間に予定を入れてもらう形にしています。
——:非常にお忙しいと思いますが、一日のスケジュールについて教えてください。
辻:生活習慣が乱れないように、毎朝6時半には起床し、家事や運動を済ませたうえで、7時半には家を出ます。そして8時には会社に到着できるようにしています。仕事は21時には終えるようにしており、その後は眠くなるまで雑務をこなしています。
——:辻さんは経営者として従業員にどんなことを伝えていますか?
辻:三顧の礼です。私の飛び込み営業の経験から「一度の訪問では断られることが多いが、二度、三度と訪問を重ねることで信頼が得られる」という考え方を持ち、粘り強く顧客と向き合ってほしいという意味があります。
辻さんコメント:「三顧の礼」は辞書通りの意味で使用しているのではありません。私は三國志&三国志演義ファンで、劉備と諸葛孔明の出会いの際の両者の気持ちや考え方をリスペクトする意味で使っています。
「お客様を大切に思うならどれだけ罵倒されても都度改善をし三度出向くようにまた、弊社へ熱心に通って下さる営業さんには誠実に対応するように」
この思いをもち日々働くようにという心掛けです。
——:経営理念を教えてください。
辻:「Only One Result」という考えを掲げています。これは「どのような過程を経ても、目指すべき結果は変わらない」という意味を込めています。
——:起業家として大切にしている信条やモットーは何ですか?
辻:「根拠をもった直観」です。直観には根拠が必要であり、それがなければその考えは誤りであると考えています。
——:現在、公式HPがない理由について教えてください。
辻:主に2つの理由があります。1つは、映像制作に関する特許や技術を保護するためです。特に、大手企業関連の技術を扱っているため、情報の管理を徹底しています。もう1つは、当社の取引先の多くがBtoB企業であり、大手企業との関連が深いという背景もあり信頼関係を重視し、あえて公式HPを設けていません。また、年間のHP運営コストの削減という側面もあります。
ライター注:BtoB(ビートゥービー)とは、企業間での取引を意味するビジネス用語
——:辻さんの会社が非公開会社である理由を教えてください。
辻:株式を自分の手元に置いておく意味もありますが、非公開にすることで『公式HPを作らない理由』として説明しやすくなるという点もあります。
——:非公開会社だと、求人活動が難しくなるのではないでしょうか?
辻:2023年に試験的に求人を行いましたが、多数応募が来たため、特に大きな問題はありませんでした。そのため、求人が極端に難しいということはないと考えています。
——:会社の組織作りで大切にしているポイントは何ですか?
辻:採用の際には、すでに完成された人材よりも、伸びしろがあり、育てやすい素質を持った人を重視しています。
——:起業当初の理想と現在の現実にはどのような違いがありましたか?
辻:全く違いはありません。18歳の時に10年計画を立て、25歳までは学びの期間とし、その経験をもとに事業の方針を決めてグループ会社を設立すると決めていました。その計画通りに進んでいます。
——:ご自身が経営者として今後達成したいことや、会社としてのビジョンについて教えてください。
辻:28歳の時に新たに5年計画を立てました。5年後には、私が第一線から退いても会社が円滑に運営できる体制を整え、最終的には上場を目指せる企業基盤を作ることを考えています。
——:影響を受けた起業家や経営者はいますか?
辻:2人います。スティーブ・ジョブズと、高橋彦類さん(様々な教育をして頂いた起業家)です。スティーブ・ジョブズからは経営者としての立ち振る舞いを学び、高橋彦類さんには経営ノウハウや会社設立の初期段階において多くの支援をいただきました。
ライター注:スティーブ・ジョブズはAppleの共同創業者であり、iPhoneやMacintoshなどの革新的な製品を生み出した人物。カリスマ的なリーダーシップとデザインへのこだわりで、IT業界やエンターテインメント業界に大きな影響を与えた。インサイド・ヘッドなどが代表作であるピクサー・アニメーション・スタジオの成長にも貢献し、プレゼンの名手としても知られる。
——:若い起業家や学生に向けて、おすすめのビジネス書があれば教えてください。
辻:特におすすめの本はありません。本の内容を実践するのは現実的に厳しく再現性に乏しいので、実際に経営している人の行動や考え方を直接見て学ぶことの方が、はるかに有益だと思います。(本は学校の教科書同様、知識の一環として記憶する程度に留めておくと良いかと思います)
学生広報委員会1期生
——: 辻さんは学生広報委員会の1期生と伺っていますが、参加のきっかけを教えてください。
辻:広報委員会一期生募集の説明会に行って濵先生から広報委員会を立ち上げると聞いたことがきっかけです。
——: 広報委員会では何を担当していましたか?
辻:カメラマンを担当していました。
——: カメラマンを希望した理由を教えてください。
辻:もともとカメラが趣味だったので、その延長で希望しました。
——: カメラマン研修ではどのようなことを学びましたか?
辻:構図の考え方やライティングについて学びました。
——: 現在は昼休みに教室で編集会議を行っていますが、1期生の頃はどのように編集会議をしていましたか?
辻:大学の前にあったインド料理店や教室で編集会議を行っていました。
——: 広報委員会の活動の中で楽しかったことは何ですか?
辻:個性が強いメンバーが多く、私や濱先生がよくつっこみを入れることもあり、話していて飽きることがありませんでした。
——: 担当した記事の中で、特に印象に残っているものはありますか?
辻:田上先生へのインタビュー記事です。自分のゼミの先生だったので、ゼミを離れた立場で話すのが緊張しました。
——: 広報委員会での活動を通じて、成長できたことや学んだことを教えてください。
辻:写真の構図の考え方を学び、現在でもその知識が生きています。
——: 学生広報委員会の後輩に向けて、メッセージをお願いします。
辻:チームの中にまとめ役を作ることが大切です。
卓球を通じて海外の知人ができた
次に辻さんについてお尋ねします。
——: 出身高校を教えてください。
辻: 阪南大学高等学校です。
——: 中学、高校の時に所属していた部活について教えてください。
辻: 中学では卓球部と卓球のクラブチームに所属していました。
——:部活とクラブチームと両方やっていたんですか?
辻:高校でも1年生の10月くらいまでは卓球部に所属していましたが、クラブチームのほうが自分に合っていると感じたため、クラブチーム一本にしました
——: 部活動の実績について教えてください。
辻: 中学時代は大阪大会個人3位、団体では近畿大会に出場しました。
高校時代は年齢制限のない中で大阪地区予選ベスト16に入りました。
——: 部活動の経験で現在に活かせていることはありますか?
辻: 国際交流の経験を積むことができ、海外の人との接し方を学びました。
——: 部活動以外で力を入れたことはありますか?
辻:勉強にも力を入れており、特に学んだことを誰かに教えることで理解を深めることを意識していました。その際、相手が分かりやすいように説明する工夫をしながら、自分自身の知識として定着させることを大切にしていました。
勉強との両立ができないような奴が事業なんてできるわけない
——: 大学の入試区分を教えてください。
辻: 阪南大学高等学校特別推薦入試です。
——:経営情報学部を志望した理由を教えてください。
辻: 親は居酒屋を経営しており、叔父は陶芸教室、叔母は茶道と生け花の教室を開いていて、親の居酒屋を継ぐために経営の知識が必要だと考えたからです。
——: 大学で履修してよかったと思う科目はありますか?
辻: 「心理学」と「フランス語」です。心理学は人の思考や行動の分析に興味があったため、学ぶことで人の本質を理解する助けになりました。フランス語を選んだのは、中学時代の卓球の合同練習の時、フランスチームと組んでやることがよくあり、フランス人の友達が多かったことがきっかけです。合同遠征の際、さまざまな国の人々と交流する機会があり、当時は通訳を介して会話していました。
——: 所属ゼミを教えてください。
辻: 田上ゼミに所属していました。
——: 田上ゼミを選んだ理由を教えてください。
辻: 友人に誘われて参加しました。楽しそうだったので選びました。
——: ゼミで勉強したことやゼミ活動について教えてください。
辻: プロジェクションマッピングを学び、ドローンのライセンスを取得しました。これらの経験は現在の仕事にも活かされています。
——: 卒論のテーマを教えてください。
辻:プロジェクションマッピングの結果を卒論にしました。
——: 大学時代で学んだことで現在に活かせていることはありますか?
辻: ゼミ活動を通じて培った人間関係の構築力、資格取得、簿記の資格や経理の知識が役立っています。また、計画を立てることの重要性を学びました。
——:大学時代に行っていた事業はどれくらいありますか?
辻:営業代行と古物の店舗と不動産仲介業の3つの事業を行っていました。
——: 事業が軌道に乗れば大学を中退する人もいますが、辻さんは学業も続けて卒業しました。その理由を教えてください。
辻: 当時流行った情報商材の作り方を指導するスクールに入り、その中でこの商材の違法性(主に特商法の記載や法に関しての注意喚起が無かった)に気づき撤退しました。その後もマルチ商法を実践し始めた友人知人達が仕事が忙しいからと中退する姿を見て、勉強との両立ができないような奴が事業なんてできるわけないと思い、計画性の重要性を実感しました。そのため、学業も最後まで続けることを決意しました。事実、中退した人で成功している人は見たことがなく悪の道へ走ってしまうか借金地獄に追われている生活になっています。良くて現在もアルバイト生活ですね。
担当教員注:マルチ商法(ネットワークビジネス)は「個人を販売員として勧誘し、更にその個人に次の販売員の勧誘をさせるという形で、販売組織を連鎖的に拡大して行う商品(権利)・役務の取引のこと。 」(消費者庁特定商取引法ガイド連鎖販売取引)近畿大学・関西大学等多くの大学では、マルチ商法(ネットワークビジネス)に注意喚起を行っています。
——: どのように会社経営と学生生活を両立させていましたか?
辻: 授業の選択を工夫し、楽に単位が取れる講義を選ぶなど、時間の使い方を意識しました。1日あたり2〜3コマの授業を受け、大学が終わるとアルバイトや仕事を夜中の2〜3時まで行っていました。
——: 仕事とプライベートのバランスはどのように取っていますか?
辻: 9:1の割合で仕事を優先しており、基本的に休みは作りません。
——: 起業を考えている大学生にメッセージをお願いします。
辻: スケジュール管理を徹底すること、そして固定概念を上書きする柔軟な思考を持つことが大切です。

辻哲史さん関連記事
取材後記
お忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。今回、起業家の方からお話を伺う貴重な機会をいただき、経営に対する考え方や事業運営の難しさについて多くの学びがあり、大変考えさせられました。特に、スケジュール管理に関するお考えは非常に勉強になりました。この度は取材に応じてくださりありがとうございました。
大学時代から会社を経営し、学業と両立されていたことを知り、その行動力と努力に感銘を受けました。特に、限られた時間の中で効率よく物事を進めるための工夫や、新しいことに挑戦し続ける姿勢が印象的でした。
お忙しい中取材を受けてくださり、ありがとうございました。
三戸一輝
大学時代から会社を経営し、学業と両立されていたことを知り、その行動力と努力に感銘を受けました。特に、限られた時間の中で効率よく物事を進めるための工夫や、新しいことに挑戦し続ける姿勢が印象的でした。
お忙しい中取材を受けてくださり、ありがとうございました。
田原優月葉
ゼミ指導教員コメント
名誉教授・元学長 田上博司
辻君はゼミ在籍時より異彩を放つ存在で、いずれは起業したいと言っていましたので、まずは第一目標達成というところでしょうか。
ゼミでは決して目立つ学生ではありませんでしたが、沈思熟考型で実行力が有り、温和な性格も手伝ってゼミ仲間から何かと頼りにされていた記憶があります。「隠れた切れ者」というのが当時の彼の印象です。
現在彼の会社ではドローンを使った業務も扱われているようですが、私のゼミでは早くからドローンの将来性に着目して授業に取り入れるとともに、希望者にはライセンス取得のサポートも行なってきました。それがこのような形で開花したのは指導教官として大きな喜びです。
辻君の今後のご活躍に期待するとともに、末永いご健勝を祈念いたします。
ゼミでは決して目立つ学生ではありませんでしたが、沈思熟考型で実行力が有り、温和な性格も手伝ってゼミ仲間から何かと頼りにされていた記憶があります。「隠れた切れ者」というのが当時の彼の印象です。
現在彼の会社ではドローンを使った業務も扱われているようですが、私のゼミでは早くからドローンの将来性に着目して授業に取り入れるとともに、希望者にはライセンス取得のサポートも行なってきました。それがこのような形で開花したのは指導教官として大きな喜びです。
辻君の今後のご活躍に期待するとともに、末永いご健勝を祈念いたします。
学生広報委員会担当教員コメント
総合情報学部・経営情報学部 濵 道生
辻君は写真のセンスがあり、じぇむno.10での本の写真は、ワイドレンズを積極的に使い、背景やライティング等もよく設計されています。この写真は、じぇむの著書紹介記事における撮影のお手本になり続けています。
学生広報委員会立ち上げが上手くいってなかった時期には、辻君が心配して私にメールをくれたことがありましたね。組織がよく見えているなと感じました。辻君は間違いなく1期生のまとめ役の一人でした。
じぇむは創刊8年となりますが、その基礎を作ったのは1期生です。1期生の頃は試行錯誤の連続でしたが、一期生には、能力は高いものの話を脱線させるのが得意なメンバーとそれにツッコミを入れるメンバー(と私)が集まって、編集会議はいつも笑いの絶えない楽しい時間でしたね。
この記事は、昨年開催された広報委員会1期生のOB・OG会での辻君の近況から企画を立てました。1期生の中から、辻君という学生起業家のお手本のような卒業生を輩出することができ、学生広報委員会担当教員として誇らしいです。
学生広報委員会立ち上げが上手くいってなかった時期には、辻君が心配して私にメールをくれたことがありましたね。組織がよく見えているなと感じました。辻君は間違いなく1期生のまとめ役の一人でした。
じぇむは創刊8年となりますが、その基礎を作ったのは1期生です。1期生の頃は試行錯誤の連続でしたが、一期生には、能力は高いものの話を脱線させるのが得意なメンバーとそれにツッコミを入れるメンバー(と私)が集まって、編集会議はいつも笑いの絶えない楽しい時間でしたね。
この記事は、昨年開催された広報委員会1期生のOB・OG会での辻君の近況から企画を立てました。1期生の中から、辻君という学生起業家のお手本のような卒業生を輩出することができ、学生広報委員会担当教員として誇らしいです。
学生広報委員会では、「じぇむ」の記事を書いていただける方・撮影をしていただける方(総合情報学部生)を募集しています。興味のある方は担当教員(濱、中條)か、教務課までお問い合わせください。