文:馬場かれん 撮影:飯銅航太
 
 今回は、宅建に合格された平野莞太くんに取材させていただきました。

基本は独学、試験直前に学内講座を活用

——:まずは宅建合格おめでとうございます。
平野:ありがとうございます。
——:資格を取ろうと思ったきっかけはなんですか?
平野:資格講座カウンターの方に勧められたことがきっかけです。
ライター注:資格講座カウンター・公務員相談カウンターは1号館2階、図書館入口左側にあります。
 ——:いつ頃から宅建を取得しようと思われましたか?
平野:ちょうど試験半年前からです。
——:大学で開講されている宅地建物取引士講座は受講されましたか?
平野:その講座は受講しなかったのですが、試験1か月前から開講されている直前答練コースのみ受講して、それまでは独学で勉強していました。
——:それはすごいですね!独学ではどのように勉強されていましたか?
平野:書店で参考書を買って、それが読み終わったら問題集を買って解く、といった勉強法をしていました。
——:試験直前に講座を受講しようと思ったきっかけを教えてください。
平野:独学では不安だったことと、資格講座カウンターの方に講座では模擬試験が受けられると教えていただき、受講しようと思いました。
——:講座内容を教えてください。
平野:分野別の応用答練や直前答練、直前対策講義です。
——:受講して良かった点はなんですか?
平野:プロの講師に覚えておいた方がいい点だけでなく、覚えなくてもよい点をはっきり教えていただけたところや、今年の試験の傾向などを分析して教えていただけたのがよかったです。また一緒に宅建を勉強している学生には負けたくないという向上心がうまれ、勉強の意欲が増したこともよかったです。
——:宅建の試験科目を教えてください。
平野:宅建業法、民法、法令上の制限、税・その他です。
——:得意科目は何でしたか?
平野:特になかったです。
——:逆に苦手だった科目を教えてください。
平野:苦手というわけではないですが、民法はほかの問題を解くより時間がかかった印象でした。
——:それはどのように対策されましたか?
平野:とにかく理解するまで問題文を読み返しました。
——:宅建の合格率は平均16%程度と狭き門ですが、挑戦した理由を教えてください。
平野:どの資格を取得するか悩んでいたときに宅建を勧められたことと、内容を見て試験日まで半年あればいけるかなと思ったからです。
——:宅建は何回目で合格されましたか?
平野:1回目です。
——:1日の勉強時間を教えてください。
平野:4~8月までは1日2~4時間ほどで、8月後半からは1日8時間ほど勉強していました。試験直前には食事中や電車内でも勉強していたので、10時間くらい勉強していたんじゃないかなと思います。
——:それはすごいですね!勉強するにあたって大変だったことを教えてください。
平野:特になかったです。
——:勉強はどこでされていましたか?
平野:最初は大学の図書館で勉強していて、8月からは地元のマクドで勉強していました。
——:モチベーションを保つためにしていたことがあれば教えてください。
平野:絶対受かるという気持ちを持つことと、合格した後のことを考えていました。例えば大学から5万円もらえたり※、履歴書の資格欄に書けること、あとは『じぇむ』が取材しにきてくれることなどを考えていました(笑)。
 
※ライター注:学長奨励賞(資格取得支援制度)として、本学の指定する資格に合格した場合に、その難易度に応じて表彰を行い、報奨金を授与する制度があります。
 ——:ありがとうございます(笑)。
試験当日は緊張されましたか?
平野:少ししました。
——:それはどのように解消しましたか?
平野:今までやってきたことは間違ってないと思うことや、周りで応援してくれる人のためにも頑張ろうと考えていました。
——:資格を取るメリットは何ですか?
平野:知識が増えることはもちろんですが、学生時代に頑張ったこととしてアピールできることですね。また資格を取得することで、自分の財産になることがメリットだと思います。
——:宅建を合格された今、就きたい職業などはありますか?
平野:公務員(市役所)を志望しています。
——:宅建を目指している方々に向けてアドバイスをお願いします。
平野:まずは学内の講座を受講することですね。あとはその講座を休まず出席して、講師の方のお話をちゃんと聴いて、講座時間外も勉強することが大事だと思います。当たり前のことですが、これを講座の開講から試験日まで続けたら合格できると思います。

FPや簿記の資格も取得

——:続いて平野くん自身についてお尋ねします。
出身高校を教えてください。
平野:東大阪大学柏原高等学校です。
——:高校ではどのようなことに力をいれていましたか?
平野:サッカー部の活動です。
——:大学の入試区分を教えてください。
平野:指定校推薦です。
——:阪南大学を志願された理由を教えてください。
平野:オープンキャンパスに来た際に、大学の雰囲気や学生の楽しそうなところが良いなと思い志願しました。
——:経営情報学部を志願された理由を教えてください。
平野:経営と情報が一緒に学べるところです。
——:大学で履修してよかったと思う科目はありますか?
平野:「多国籍企業論」です。
——:その授業はどのようなところがよかったですか?
平野:科目名の通り多国籍企業について学ぶのですが、その企業の深い背景を知ることができた点がよかったです。また先生が実際に体験した話も教えてくれたので、とても勉強になりました。
——:その中で印象に残っている話はありますか?
平野:先生がインドに訪れた際に、現地の貧しさにびっくりしたという話です。一緒に写真も見せてくれたのですが、すごい環境で暮らしている子どもたちが写っていて僕自身も驚きました。
——:所属ゼミを教えてください。
平野:李 兌賢(イ テヒョン)先生のゼミです。
——:そのゼミを選んだ理由はなんですか?
平野:友達が誘ってくれたことと、2回生のときの必修科目の先生だったことで、人柄などもわかっていたので志望しました。
——:ゼミではどのようなことを勉強されていますか?
平野:主に多国籍企業について勉強しています。履修してよかったと思う科目で挙げた「多国籍企業論」も李先生が担当されていました。
——:そのゼミに入ってよかったことはなんですか?
平野:多国籍企業について学べるのはもちろんですが、全く違う分野の質問をしてもきちんと答えてくれるところです。また資格を取得する際もいろいろ応援してくれました。
——:すごく親身になってくださる先生なのですね!卒論のテーマは決まっていますか?
平野:株について書こうと決めているだけで、まだはっきりとは決まっていないです。
——:そのテーマにしようと思ったのはなぜですか?
平野:この先株について知っていたら役に立つと思ったからです。
——:宅建以外で取得している資格はありますか?
平野:FP技能検定2級、日商簿記検定2級、MOS(Word 2016)です。
——:すごいですね!取得しようと思った理由はなんですか?
平野:今後役に立つだろうと思ったからです。
——:ほかに取得したいと思っている資格はありますか?
平野:MOS(Excel)です。
——:残りの大学生活の目標はなんですか?
平野:就活です。市役所を志望しているので、その勉強もしています。
——:公務員対策のための講座も受講されているのですか?
平野:はい、受講しています。この取材が終わったあとも講座を受講しに行きます(笑)。
——:そうなのですか!?お忙しいときにありがとうございます。阪南大学や経営情報学部に入学してよかったことを教えてください。
平野:宅建をはじめ多くの資格が取れたところです。また資格を取るにあたって、資格講座カウンターの方や先生方が優しく教えてくださったことがよかったです。
 

取材を終えて

 「資格を得ることで自分の財産になる」という言葉にとても感銘を受けました。様々な難関な資格を取得されていることは、決して簡単な道ではなかったと思いますが、それを乗り超えて合格されたことも平野くんにとっての財産なんだと感じました。この度は取材に応じてくださりありがとうございました。
馬場 かれん


 お忙しい中取材を引き受けていただきありがとうございます。そして宅建合格おめでとうございます。私自身情報系の資格取得をしていることもあり、平野さんのお話をお聞きして資格取得に取り組む姿勢など大変参考になりました。今後は市役所への就職を目指し頑張ってください!微力ながら応援しております。
飯銅 航太

ゼミ指導教員コメント

 平野莞太君、宅建合格、おめでとうございます。一生懸命勉強を頑張っていましたね! 今まで、自分のやりたいことに努力していたことはよく知っています。これからも自分を信じて、夢に向けて頑張ってください。後、残りの大学生活も楽しんでください。何事にも最善を尽せる平野莞太君なら、きっとうまくいくと信じています。何か悩みがある時は、遠慮なく相談してくださいね。応援しています!
李 兌賢
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