文:藤田 佑衣子 撮影:堀尾 真菜
 
 今回は、2023年度卒業式の経営情報学部総代を務めた川口結子(かわぐちゆいこ)さんにインタビューさせていただきました。

担当教員注:
1:学年等は投稿時(2024年3月)のものです。
2:経営情報学部では成績のみの評価で総代を選出します。川口さんはS修得単位数1位、GPA2位の成績で総代に選ばれました。

常に「S評価」を目標にし、レポートは見直す時間を設けて完璧な状態で提出

——:ご卒業おめでとうございます。
川口:ありがとうございます。
——:総代に選ばれたときの気持ちを教えてください。 
川口:素直に嬉しかったです。
——:GPA・S修得単位数・総修得単位数を教えてください。 
川口:GPA値3.83、総修得単位数140、S修得単位数118です。
——:主席卒業は目指されていましたか?
川口:自身が主席を目指せる程成績が良いという実感がなかったのであまり意識はしていなかったです。
——:卒業要件である124単位を超えて単位を取ろうと思った理由を教えてください。 
川口:じぇむの記事をよく拝見しているですが、前年度主席の赤松さんもおっしゃっていたように、140単位以上取ることで図書カードをいただけると記事で拝見したので、せっかくなら卒業要件の124単位以上を超え、140単位を取って卒業したいなと思ったからです。
——:じぇむの記事がきっかけで140単位を目指されたのですね! 
川口:そうですね。経営情報学部の情報を知るために、他の記事も拝見していました。
——:ありがとうございます!
履修科目はどのように選んでいましたか? 
川口:まずは自身の興味ある講義を積極的に履修していました。私はどちらかといえば経営系科目に興味があったので、経営分野を多めに履修していました。あとは、シラバスを見て面白そうだなと思う科目を履修していました。
——:授業に対して、意識していたことや心掛けていたことはありますか? 
川口:常に「S評価」を目標にしていたので、レポートは期限ギリギリに提出するのではなく余裕を持って、もう一回見直す時間を設けて、完璧な状態で提出することを意識していました。また、発言や発表が求められる講義では積極的に手をあげることや発言者の話を良く聞く姿勢を意識していました。
——:阪南大学や経営情報学部の授業で、履修して良かったと思う授業や印象に残っている授業を教えてください。 
川口:「マネジメントゲーム」、「多国籍企業論」、「インターンシップ準備講座」です。「マネジメントゲーム」は、商品の仕入から資金繰り表を完成させ、販売した売上でどれほど利益が出るのか予想するなど、実際の経営活動の流れをゲーム感覚で学ぶことができました。「多国籍企業論」は、知らない内容ばかりだったので、毎授業がとてもためになりました。「インターンシップ準備講座」は、履歴書やエントリーシートの書き方を1から教えていただく機会や、グループディスカッションやマナー講座の授業もあり、とても勉強になりました。
——:「インターンシップ準備講座」は何回生の時に履修したのですか?
川口:2回生の時に履修しました。コロナで就職活動に対して不安があったこともあり、3回生が大半を占める中で履修しました。
——:3回生ではなく2回生の時に「インターンシップ準備講座」を受けて良かったと思うことはありますか?
川口:1年間早く動いているというのもあって、基礎を身に付けた上で3回生の時にすぐ行動に移せてよかったです。また、3回生と一緒に授業を受けたことで就職活動に対するモチベーションが向上するきっかけにもなりました。

オープンキャンパス部署代表として、来場者に伝わりやすい話し方を意識

——:出身校を教えてください。 
川口:大阪府立河南高校です。
——:高校時代に力を入れたことは何ですか?
川口:資格取得です。漢字検定準2級と英語検定2級を取得しました。
——:入試区分を教えてください。
川口:指定校推薦です。
——:阪南大学経営情報学部を志望した理由を教えてください。
川口:高校3年生の夏、オープンキャンパスに参加し、経営情報学部の模擬講義を受講して、経営分野に面白さを感じ興味を持ったのがきっかけです。また、先生方や大学生の方が相談や質問に対して親身に答えてくださる姿を見て、分からないことや困ったときにすぐに聞ける環境が他大学にはない魅力だと感じたため志望しました。
——:大学で部活や委員会に所属していましたか?
川口:経営情報学部学生オリエンテーション委員会です。
——:オリエンテーション委員会に入った理由を教えてください。
川口:私が阪南大学に入学したきっかけがオープンキャンパスだったということもあり、進路に悩む学生の気持ちが分かるからこそ、一言背中を押すきっかけに繋がればという思いがあったからです。
——:オリエンテーション委員会に所属したのはいつですか?
川口:2、3回生のときです。
 
担当教員注:学生オリエンテーション委員会は通常1回生の後期に募集があり、2回生から活動を開始します.
——:どんな活動をしていましたか?
川口:2回生の1年間は先輩から教えていただきながら活動していましたが、3回生からはオープンキャンパス部署の代表として活動していました。
 
担当教員注:学生オリエンテーション委員会には他にスポーツ大会部署等があります。
——:コロナの影響で活動の制限はありましたか?
川口: 2回生の頃はオープンキャンパス当日にしか集まることができませんでした。3回生になってからはコロナによる制限も少し緩和され、毎回のフィードバックや改善案の交換会を行うことができるようになりました。
——:フィードバックではどんな話し合いをされているのですか?
川口:次回オープンキャンパスの装飾品の作成や高校生にオープンキャンパスのプログラムを分かりやすく伝える練習などを行ったりしていました。
——:オリエンテーション委員会に入って身についたことは何ですか?
川口:大学の顔として学部・大学紹介を行うので、言葉使いはより慎重になりました。大学入学への不安を親子ともに無くして欲しい一心だったので、来場者一人ひとりに伝わりやすい話し方や1つの事例に対して理解できたかを確認しながら伝えるようにしていました。
——:オリエンテーション委員会に入って良かったことは何ですか?
川口:コミュニティを拡げるきっかけになったことです。先輩、後輩はもちろんオープンキャンパスに参加してくださる先生方ともお話させていただく機会がありました。そのため、コロナ禍で制限された中でも就活や学生生活の情報などを吸収することができました。

悩んだら助けてくれる先生方が阪南大学にはいらっしゃる

——:所属ゼミを教えてください。 
川口:奥ゼミです。
——:なぜ奥ゼミを選んだのですか?
川口:オープンキャンパスの時に、奥先生の模擬講義を受講していたことと、経営学を学ぶために大学に入学したためです。
——:奥ゼミではどんな勉強をされましたか?
川口:主にグループワークで発表を行ったり、経営学検定などに挑戦したりしました。
——:奥ゼミで印象的なことは何ですか?
川口:夏期休暇に沖縄に行ったり、他大学との合同合宿があったりとイベントを重ね、ゼミ生はみんな賑やかで仲の良い印象ですね。
——:卒業論文のタイトルを教えてください。
川口:「評価される値上げの研究 —顧客満足度をキーワードに—」です。
——:なぜそのテーマにしたのですか?
川口:2022年2月からはじまったロシアのウクライナへの軍事侵攻をきっかけに、私達も物価高騰の影響を直接的に受ける機会が増えたと思います。就職活動時に食品業界を受ける中で、企業側も値上げに対して悩んでいることを耳にしたことがきっかけでこのようなテーマに結びつけました。
——:どのような内容ですか? 
川口:値上げに対してそもそも日本の給与水準は比例しているのか、値上げに対して消費者はどのような意識を持っているのか、値上げしても売れ続ける商品、それを提供する企業の特徴など、顧客満足度をキーワードにして研究を進めました。
——:阪南大学での4年間を振り返ってみて印象的なことは何ですか?
川口:コロナ禍で制限された大学生活でしたが、自身の行動次第で制限された中でも満足のいく大学生活を送ることができた4年間だったなと思います。
——:阪南大学や経営情報学部に入学して良かったことは何ですか? 
川口:私が阪南大学を選択した1つの理由でもあるのですが、先生方が親身になってくださることです。それは、入学してより実感しました。2回生の時、コロナの影響で必修科目がオンデマンド授業であったため、担当の先生に個人的に分からない部分をチャットで質問した際に、私一人のためにオンラインで30分ほど解説してくださいました。他にも、就活の選考が上手くいかない時期に講義をとっていた先生からはゼミ生ではないのに、いつも授業の時に声を掛けてくださいました。
——:卒業後の進路を教えてください。
川口:食品商社に内定をいただきました。
——:阪南大学に入学するか迷っている高校生に向けて一言お願いします。
川口:悩んだら助けてくれる先生方が阪南大学にはいらっしゃるので、1つの選択肢として背中を押せたらと思います。

取材を終えて

 ご卒業おめでとうございます。私は川口さんとは同期なので、コロナ渦で入学し授業や就活に対する不安、教職員への感謝など共感するところが取材する中で多々ありました。そして、大学で勉学に励みながら、委員会に所属し高校生に寄り添って大学の魅力を伝えるなど、総代にふさわしい方だと感じました。以前から同じ「ゆいこ」が同期にいると伺っていたので、最後に取材で初めてお会いすることができ、卒業式の日にもたくさんお話しし、良い思い出を作ることができて良かったです!これからのご活躍を応援しております。お忙しい中取材させていただきありがとうございました。
藤田 佑衣子


 川口さんご卒業、卒業生総代おめでとうございます。取材中の川口さんは、笑顔と生き生きとした表情が多く、進路に悩む受験生の力になりたいという気持ちや良い成績を取りたいという気持ちが伝わりました。お忙しい中取材をお受けしていただきありがとうございました。
堀尾 真菜

ゼミ指導教員コメント

 まずはご卒業、総代選出おめでとうございます。さて、川口さんのすごいところは、日頃の努力ができることはもちろん、何より、すごいのは、「報・連・相:ほうれんそう」が完璧にできることです。困ったことや悩みごとことがあれば、自ら考えていろいろ人に聞くことができる(連絡・報告)。判断に迷うことがあれば、事情を説明し、その出来事に理解のある方に善後策を求めることができる(相談)と思います。結果、少なくとも私はほとんど彼女に手をかけずに自分で成長していってくれたことが素晴らしいと思っています。この後も、たくさんの苦労や努力を重ねて、成果を出していくことと思います。身体に気を付けて、社会人生活を送ってください。この度はご卒業誠におめでとうございます。
奥 康平

学生広報委員会では、「じぇむ」の記事を書いていただける方・撮影をしていただける方(総合情報学部生・経営情報学部生)を募集しています。興味のある方は担当教員(濱、東川)か、教務課までお問い合わせください。

阪南大学経営情報学部 学生広報誌「じぇむ」