文:飯銅 航太 撮影:松田 珠実
 
 今回は2023年度卒業式で答辞を担当された東優介(ひがしゆうすけ)さんにお話を聞かせていただきました。東さんは、学生広報委員5期生として「じぇむ」の記事を6本担当してきた人です。

担当教員注:
1:学年等は投稿時(2024年3月)のものです。
2:阪南大学の卒業生答辞担当者は学部持ち回りで、今年度は経営情報学部担当です。従って今年度は経営情報学部からは学部総代(学部卒業生代表)と答辞担当(全学部卒業生代表)の2名が卒業生代表に選出されました。なお、経営情報学部の卒業生代表は成績のみで選考され、東君は総修得単位数1位です。

せっかく授業料を払っているのであればより多く受講しようと

——:ご卒業おめでとうございます。
東 :ありがとうございます。
——:全学部の卒業生代表に選ばれた感想を教えてください。
東 :素直に嬉しかったです。あと、まさか自分が選ばれると思っていなかったので驚きもありました。
——:インタビューをする側からされる側になった感想を教えてください。
東 :新鮮な気持ちと、質問に対していい回答ができるかといった心配が入り混じっています(笑)。
——:色々な方を取材してきたからこその悩みですね(笑)。
総修得単位数、S修得単位数、GPAを教えてください。
東 :総修得単位数が168単位、S習得単位数が84、GPAが3.2です。
——:凄いですね。卒業要件の124単位から40単位以上も多く取られたのですね。
卒業要件を超えて単位を修得しようと思った理由を教えてください。 
東 :1回生の時から毎年48単位修得していましたが、卒業要件を超えて習得しようと思ったのは昨年取材させていただいた、2022年度総代の赤松さんの影響です。赤松さんにGPAやS修得単位数では敵わないと思っていたのですが、総修得単位数だけでも上回ればと思ったことがきっかけです。

担当教員注:経営情報学部では、1年あたりの修得可能単位数の上限が48単位です。
——:総修得単位数で1位を取ることを目指されていたのですか?
東 :総修得単位数で1位を目指すという気持ちもありましたが、情報系の授業を多くとりたいと考えていて、他の授業もせっかく授業料を払っているのであればより多く受講しようと思っていました。
——:授業を履修されるうえでどのような事を基準に選ばれましたか?
東 :情報系の授業の中でも、プログラムやゲーム作成といったより実務に近い形の授業を一番に履修していました。他に日常生活で役に立つと思って簿記や心理学の授業を取ってました。
——:印象深かった科目は何ですか?
東 :「インターンシップ準備講座」です。就活に関する基礎的な事を学べる上に、インターンシップに行くことで単位をいただける授業です。

学生広報委員会の取材を通して学習意欲が高まった

——:ここからは経営情報学部学生広報委員会についてお聞きしていきます。学生広報委員会はどのような事をする組織なのですか?
東 :難関資格合格者、成績優秀者、スポーツで優秀な成績を収められた方など経営情報学部の中で活躍されてきた人、社会で活躍されているOB・OGを取材して大学のホームページに記事を掲載する委員会です。
——:広報委員会にはいつから入られましたか?
東 :2回生の6月ごろに入りました。
——:広報委員会に入ろうと思った理由を教えてください。
東 :広報委員会に1回生の時から所属していた同学年のメンバーからの誘いです。あとは、文章を綺麗に書けるようになりたかったし、写真撮影も好きだったのでそれが活かせると思いました。
——:東さんは広報委員会では何を担当されていたのですか? 
東 :ライターとカメラマンの両方を担当させていただきました。

担当教員注:学生広報委員の仕事はライターとカメラマンの二つがあり、どちらか一方を担当する人が多いですが、両方担当する人もいます。
——:学生広報委員会の年間スケジュールを教えてください
東 :決まった時期に取材があるというわけではないんですけど、1月~3月は取材が多いです。他に、前期はオープンキャンパスでの広報活動、新メンバーが入った際には研修会を行っています。
——:今まで担当した記事の中で印象に残っている記事は何ですか?
東 :赤松さんの取材です。総代に選ばれた方の姿勢や考え方がためにもなったし、お話が面白いこともあり、とても印象深かったです。
——:広報委員会の活動を通して身についたことを教えてください。
東 :カメラマンでは光の取り方や写真の構図を学ぶことができました。ライターでは読者の方を意識して、楽しく分かりやすい文章の書き方を学びました。そのおかげもあり、他の人から書類やプレゼンの文章を見てほしいと頼まれるようになりました。
——:広報委員会に入ってよかったことを教えてください。
東 :様々な人の取材を通して自分自身の学習意欲が高まったことですね。
——:確かに、その結果が全卒業生代表という形になって表れていますね。

ビジネスプランコンテストで入賞

——:次は東さん自身についてお伺いします。出身高校を教えてください。
東 :大阪府立美原高校です。
——:高校ではどのようなことに力を入れていましたか?
東 :どの教科においても成績を高く保つことに力を入れていました。
——:入試区分を教えてください。
東 :指定校推薦です。
——:阪南大学を志望した理由は何ですか?
東 :高校の先生から阪南大学をおすすめされたことと、就職率の高さに惹かれました。
——:経営情報学部を志望された理由を教えてください。
東 :情報の授業は高校の授業ではあまり行われていないため、他の教科に比べて高校生の時の知識に差がなく、大学から勉強を始めた場合でも周りにおいていかれることなく取り組むことができると思い志望しました。
——:次にゼミについてお伺いします、所属ゼミを教えてください。
東 :北川ゼミです。
——:なぜ北川ゼミを選ばれたのですか?
東 :先生がやる気のある子に対して全力で応えてくださるのでプログラミングなどを学ぶうえで最適な環境だと思いました。
——:北川ゼミでは全員が3回生の時にビジネスプランコンテストに取り組まれるそうですが、3回生のときはどのような結果だったのですか?
東 :良い結果ではなかったですね。
——:4回生でもビジネスプランコンテストに応募しようと思った理由は、3回生で受賞できなかった悔しさからですか?
東 :悔しさよりも今年こそは受賞したい、結果を残したいっていう気持ちが強かったです。
——三戸さん達とチームを組まれて4つのコンテストで受賞されましたが、実際に受賞した感想を教えてください。
東 :素直に嬉しかったですね。あと、自分が頑張ってきたものが結果として残ったことに感動もしました。
——:ビジネスプランコンテストを通じて得られたことは何ですか?
東 :実現できたらいいようなビジネスは世の中にいっぱいあるけど、企業から顧客まで全員が満足するようなことは難しいんだと学びました。企業の方とのディスカッションなど普通に大学で過ごしていると経験できないことを経験できて良かったです。
——:東さんのチームでの役割について教えてください。
東 :役割とかは特に無かったのですが、プレゼンテーションは他の2人が考えてくれてて、自分は想定質問とそれに対する回答を考えていました。
——:卒業論文のタイトルを教えてください。
東 :「形状特性を用いたMMS点群データに対する移動物体のフィルタリング手法に関する研究」です。
——:難しそうですね(笑)。それはどういった内容ですか?
東 :MMS(モービルマッピングシステム)とは車両に搭載したレーザスキャナで取得した道路周辺の3次元情報の点群地図データを作成することです。しかし、そのデータには人や車などが映っており、そのままでは使用することができません。これまでは一つ一つ手作業で取り除いていたのですが、それを人や車の形状特性を利用して自動的に除去ができるようにするための研究です。
——:卒業後はどういった進路に進まれますか?
東 :阪南大学大学院に進学予定です。
——:大学院ではどのようなことを研究していきたいですか?
東 :具体的にはまだ決まっていないですが、北川先生のもとで得れる知識すべて得てから悔いのないように卒業したいです(笑)。
——:ありがとうございます、ぜひ先生から得られること得てください(笑)。
 

取材を終えて

 お忙しい中取材を引き受けてくださりありがとうございました。東さんとは広報委員会だけでなくゼミでも大変お世話なっております。大学院進学後も忙しいとは思いますが、東さんの今後のご活躍を応援しております。
飯銅 航太


 卒業式当日の答辞は大学生活を思い出されて大変素晴らしかったです。また、総修得単位数1位おめでとうございます。東くんとはグループワークのある授業を一緒に受けましたが、自ら進んで発表担当になったり、手助けしてくださったり頼りになる人でした。同学年として、広報委員会として、とても誇らしいです。大学院でも頑張ってください。応援しています。
松田 珠実

ゼミ指導教員コメント

 東君ご卒業おめでとうございます。卒業生代表に選ばれたことは、東君の4年間の頑張った成果だと思います。よくがんばりました!!
 東君は、2回生からプログラムやビジネスプランコンテスト、企業の実務開発など非常に多くのことに挑戦して、日々成長してきました。
 4月から大学院に行っても色々なことに挑戦して、今まで以上に成長してください。期待してます。
北川 悦司

学生広報委員会担当教員コメント

 東君、ご卒業おめでとうございます。東君達はコロナ禍の中で入学した学年で、学生広報委員会も行動規制のため、取材が延期を余儀なくされたり、学内で取材ができなかったり、懇親会も開催できなかったりと困難な時期でしたね。そんな中でも東君は、勉強・ゼミ活動・学生広報委員会の活動をいずれも高いレベルでやり遂げたことが素晴らしいです。
 学生広報委員が卒業生代表に選ばれたのは1期生の上谷さん以来二人目です。今年度の卒業式では、東君を筆答に、他の広報委員メンバーが何人も学部の成績優秀者表彰を受けており、学生広報委員会担当教員として誇らしいです。東君の今後のさらなる成長と活躍を期待しています。
濵 道生
学生広報委員会では、「じぇむ」の記事を書いていただける方・撮影をしていただける方(総合情報学部生・経営情報学部生)を募集しています。興味のある方は担当教員(濱、東川)か、教務課までお問い合わせください。

阪南大学経営情報学部 学生広報誌「じぇむ」