令和4年度卒業証書・学位記授与式が、3月20日(月)、本学GYC HALLで行われました。
今年度は、午前・午後の2部制にて式典を執り行い、5学部5学科1,028名、大学院14名の学生に学位が授与されました。

田上学長の式辞(※一部抜粋)

 三年余りに亘って世界中を脅かし続けた新型コロナウイルス感染症も、ここに来てようやく終息の兆しが見えてまいりました。
 振り返れば、皆さんが入学した年にこのウイルスは人々の知るところとなり、瞬く間に世界中に広がって、ご存知のとおりパンデミックを引き起こしたわけであります。本学においても、他大学と同様、さまざまな行事や授業形態を変更せざるを得ない事態となり、皆さんにとっては、必ずしも望んでいたような大学生活が送れなかったかもしれません。しかし、このような中で学修を続け、本日を迎えられた皆さんは、ある意味で人生の大きな試練を一つ乗り越えたと言っても過言ではないでしょう。

 このパンデミックは社会に大きな変革をもたらしました。それは、デジタル・トランスフォーメーション、略してDXと呼ばれる社会変革を大きく後押ししたことです。たとえば、皆さんが経験したリモート授業や企業における在宅勤務、あるいはスマホを使ったタクシーの配車や食事の注文など、これらはコロナ禍以前にも行われてはいましたが、あまり一般的ではありませんでした。ところがご承知の通り、今ではこれらはごく普通に、日常的に行われています。
 このDXの流れはAIの進化とともに、社会を急速に、そして確実に変えていきます。AIの進化によって現在の職業のおよそ半分が消滅するとか、2045年にはAIの能力が人間をはるかに上回るとといったお話は、皆さんも耳にしたことがあるでしょう。

 一方、現在我が国が直面する最大の問題は、少子化による人口減少だといわれています。このまま進めば2040年には18歳人口が八十万人を切るともいわれ、高齢化も考え併せると労働人口の減少はかなり深刻です。ただ、この二つの話を併せると、減少した労働人口をAIやDXが埋めてくれるなら丁度いい、となるのですが、実はそこで皆さんによく考えておいてほしい問題があります。それは、この社会が向かう先は未だに見えていない、ということです。さらに、社会が変化する速度は皆さんが想像するよりはるかに速いということです。
皆さんが間もなく活躍の場とされる実社会は、まさしくこのような変化の渦中にあります。そこで必要とされるのは、常に社会のに変化を敏感に受け止め、それに応じて自身をアップデートする能力です。

 本日、このような形で、皆さんとともに卒業式を挙行できたことは、我々教職員にとっても大きな喜びであります。
 皆さんの前途が輝かしい未来であることを祈念して、私のお祝いの言葉とさせていただきます。
 皆さん、本日はご卒業本当におめでとうございます。

学部学科卒業者数

学部学科 卒業者数
流通学部 流通学科

230名

経済学部 経済学科 259名
経営情報学部 経営情報学科 220名
国際コミュニケーション学部
国際コミュニケーション学科
162名
国際観光学部 国際観光学科 157名
令和4年度卒業者数合計 1,028名