2025年3月7日(金)快晴風少々強し
この日、2年目を迎えた本学の教育協定校である奈良県立法隆寺国際高等学校より5名の生徒諸君を迎え、「ワンユニ2025 Spring Program」が実施されました。
この5名の中で、昨年8月に実施した「ワンユニ2025 Summer Program」に参加してくれた生徒が2名リピート受講者となっていたことは、本学にとって喜ばしいことです。
法隆寺国際高等学校には、普通科・総合英語科・歴史文化科の3つの学科を備えています。
そこで、今回の提供授業では、「国際・歴史文化・地域」をkeywordsとして、本プログラムの授業担当者である国際コミュニケーション学科神尾教授が持つ3つの講義科目から3コマを抜粋した構成をとりました。詳細は以下の通りとなります
時限 テーマ Keywords
1限目 1年次配当科目「歴史と文化入門」
翻訳することの限界
-言葉の翻訳と文化の翻訳-
➀翻訳の限界
➁翻訳の可能性
➂言葉と文化
2限目 2年次配当科目「日本風俗研究」
大工道具のはなし
-床の間はいかにして生まれたか-
➀道具の発明
➁空間の変化
➂言葉の誕生
3限目 1年次配当科目「都市文化論(日本」
街角の神様
-京都・大阪 神社の神さまから見る都市と産業と安全-
➀神さまと産業
➁都市の安全
➂神さまを「さん」付けで呼ぶ日本文化

各時間の後半には、ディスカッションとレポート作成をつけた内容となっています。
5名の生徒諸君は、上記の3学科の枠を超えて、ディスカッションや意見交換などを通して、高校での学び方をさらに深めながら、課題レポートを通して問われていることは何かを理解すると共に、何を議論することが必要なのかを考える3時間となりました。
90分×3コマ=270分間。5名の生徒たちは全力で授業と課題に取り組み、プログラム設計を行った高大連携プロジェクトチーム(高大連携PJ)としても大きな刺激を受けることになりました。
特に、グループワークを通じ、学科の垣根を越えて1つのチームとして出来上がっていくプロセスを間近で見られたことは貴重な時間でもありました。今回参加の生徒たちは、グループワークのディスカッションやレポートにおいて、

➀これまでの経験(留学・フィールドワーク・部活動等)を提供された授業の「学び」につなげていたこと
➁現時点での「目標設定」を明確にしていたこと
➂5名がそれぞれ「将来の可能性」について互いに伝えあい言語化していたこと
➃特別仕様の「授業ノート」にしっかりメモをとっていたこと

この4点が強く印象として残りました。
そのような教室の風景をとおして、PJでは、生徒たちの姿を総括するならば「ワンユニUnit5-学びの戦士たちの成長物語-」とでもいえる1日となりました。

(文責:河野千春・立田紗奈)