「日常生活が学びの連続」とは、どこにいても実現することなのでありましょう。学生諸君にとっては留学という特別感の中で、この意識はさらに発揮されるのだと、レポートを拝見しながら感じます。外国の地でみる「多様性」の風景。そこから、さらに「なぜ?」を発見しながら答えを探してみる経験は、生涯にわたって使えるスキル体得の第一歩になります。それにしても、饒舌に語りかけてくるレポートを通して、日本語力のアップも感じます。そのあたりも含め、読んでみてください。

カナダ/ウィニペグ留学便り

津田 恵美梨・ウィニペグ大学

 早くもウィニペグに来てから3カ月が経とうとしています。カナダに来た当初よりも聞き取れるようになり、授業ではプレゼンテーションやディスカッションなどが多く毎日準備で大変ですが、充実した毎日を過ごしています。また、ウィニペグの夏は日本よりも涼しく、湿ってもいないため、とても過ごしやすいです。そして夏の期間は短く、冬はとても厳しい寒さのため、この期間にたくさんのイベントが開催されています。

 ウィニペグでは“Pride Winnipeg”というLGBTQ+に対する差別や偏見に反対し、セクシュアリティやジェンダーの多様性を祝うイベントが行われていました。特にその期間中は街の至るところでレインボーのフラッグやポスターなどが飾られていました。また、イベントの会場やパレードにはレインボーのアイテムを身に着けた人がたくさんいました。日本ではなかなか見ることのできないイベントなのでとても貴重な経験になりました。

 期間限定の移動式遊園地もウィニペグで開かれていました。移動式の遊園地というものの、実際に行ってみると観覧車やメリーゴーランド、水上コースターなど本格的な乗り物ばかりでした。特に観覧車は日本の観覧車よりも回転するスピードが速く、驚きました。また、ミニゲームコーナーではお皿割ゲームや、棒にぶら下がり2分間耐えるゲームなど海外ならではのユニークなゲームがあって面白かったです。

 Midterm Breakにはトロントやモントリオールをはじめとした、
カナダ東部のいくつもの都市を旅行しました。その中で、私の特に印象に残っている都市はケベックです。ケベックは“トッケビ”という韓国ドラマの撮影地の1つとなっています。カナダに留学すると決まったときから訪れたいと思っていた場所なので、ドラマと同じ風景を見た時はとても感動しました。また、ケベックとモントリオールではフランス語が公用語となっています。そのため、街中の道路やお店の看板がフランス語で表記されていて、カナダにいながらも他の国に来た感覚を味わうことができ、面白かったです。

 また、念願のメジャーリーグ観戦をすることもできました。トロントにはMLBで唯一カナダに本拠地を置いているブルージェイズというチームがあります。そして大谷翔平選手が所属するエンゼルスとの試合がトロントのロジャースセンタースタジアムで行われ、観に行くことができました。会場にいる人のほとんどがブルージェイズのファンでしたが、大谷選手の打席がまわってくる度に歓声が聞こえました。実際に大谷選手の試合を観て、改めて偉大さを感じることができました。

 留学も残すところ1カ月をきりました。残された時間を大切にし、ここでしかできない貴重な経験を積んでいきたいです。
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寺尾 沙綾・ウィニペグ大学

 留学に来て早くも3か月目になり、明日から8月に入ります。最近はカナダでの生活にも慣れ、充実した毎日を過ごしています。三回目になる今回のレポートでは、こちらで体験した出来事について報告したいと思います。

1つ目は、6月3日に友達のホームステイ先で行われたバースデーパーティーについてです。この日は朝から買い出しに行って、自分たちでご飯を作りました。参加メンバーは日本人と韓国人だったため、ちらし寿司やトッポギなどの日本料理と韓国料理を作りました。お米を炊く際に鍋の底を焦がしてしまうというハプニングもありましたが、韓国語を教えてもらったり異国の料理を食べたりと、異文化体験もできたためとても楽しかったです。

2つ目は、6月4日に『プライドウィニペグフェスティバル』というイベントにボランティアとして参加したことについてです。カナダには、色々なセクシュアリティを持った人々が生活しています。このイベントは、カナダ中部で最大級の10日間に渡って行われるLGBTイベントです。参加者の多くがカラフルなものを身に着けてパレードに参加したり、ステージで歌を歌ったりととても活気のあるイベントでした。このボランティアに参加してたくさんの人と触れ合い、カナダは日本と違って同性結婚が認められているため同性同士が周りに隠さず恋愛が出来ているのだなと感じ、イベントに来場していた全ての人が伸び伸びと生活していてとてもいい国だなと感じました。

3つ目は、6月26日から3泊4日で行ったトロント旅行についてです。
1日目はお化け屋敷に行った後に、ナイアガラの滝を見に行きました。ナイアガラの滝を見る際にはクルーズ船に乗って滝の近くに行きました。滝にとても距離が近かったので、水しぶきが顔にかかってずぶぬれになって大変でしたが、近くで見る滝は迫力があって圧倒されました。また、夜のクルーズに参加したので滝がライトアップされていて、船の上から花火を見ることも出来てとても綺麗でした。
2日目は、沢山の食べ物を食べました。スムージーを飲んで、日本食を食べました。トロントには、抹茶で有名な辻利や焼き肉屋で有名な牛角があったので、たくさんの日本食を食べることができてとても嬉しかったです。
3日目は、遊園地とCNタワーに行きました。遊園地は『カナダズワンダーランド』というとても有名な遊園地で、ジェットコースターやメリーゴーランドに乗って、青いソフトクリームを食べました。青いソフトクリームは色がとても鮮やかで、味はバニラ味で美味しかったです。CNタワーには登る時間がなく、写真を撮っただけでしたがライトアップされていてとても綺麗でした。

6月中にはたくさんの出来事がありました。8月20日には仲良くなったほぼすべての友達が帰国してしまうのでとても寂しい気持ちでいっぱいです。友達の帰国日までにたくさん遊んで思い出を作りたいと思っています。

稲岡 愛夏・ウィニペグ大学

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淡野 めぐみ・ウィニペグ大学

 私がカナダへ来て約3か月が経ち、留学生活も残り1ヶ月を切りました。今回のレポートでは、ミッドタームブレイク明けから今日までの生活について書きたいと思います。

 カナダは日本に比べて気候の変化が激しいように感じます。7月に入ると暑い日も増え、通り雨も多くなってきました。しかし日本と比べると、暑い日でも最高気温は30度前後で比較的過ごしやすい気候だと思います。ですが、30度を超した次の日が最高20度といった激しい変化の仕方をするので、温度管理が難しいです。また、雷を伴う激しい雨が夜中に降ることも多いです。

 学校生活は、ミッドタームブレイク前よりも楽しめているように感じます。授業ではグループでディスカッションをして意見をまとめ、クラスのみんなの前で1グループずつ発表をするといったことや、複数の写真を見てオリジナルの物語を作って発表するといった日本の学校ではしないような授業内容がほとんどで、“英語を勉強する”のではなく、“英語を使って”新しい知識や経験を得られるため、楽しく学ぶことができています。各クラスで違った課題あり、私は今週3つのプレゼンテーションをしました。ミッドタームブレイク前にもプレゼンテーションの課題が4つあったのですが、その時は自分が作った原稿を覚えることに必死で、それ通りに話さなくてはいけないと思っていました。しかし、今回のプレゼンテーションでは原稿を作らず、話さなくてはいけないポイントだけをメモにまとめるようしました。そうすると、原稿を覚えなくてはいけないといったプレッシャーがなくなり、考えていることをそのまま英語で説明ができるようになりました。その時、自分のスピーキング力が上がっていることに気づき自信にもつながりました。これは今回の留学生活の中で私にとって1番大きな成長だと感じています。

 先週は午前のクラスの集合写真を撮ったのですが、最初に比べて、クラスメートとはとても仲良くなり、それぞれの国の言語や文化について毎日楽しく会話ができていることがうれしいです。カナダは多国籍国家ということもあり、クラスだけでなく、いろいろなところで他国の人と関わることができます。

 ルームメイトの韓国人女の子とは、放課後や休みの日に一緒に買い物に行ったり映画を観たりしています。今週は家で花火をしたりビーチやマーケットにも一緒に行き、楽しい時間を過ごしました。また、私たちが帰国した後にも会う予定をたてました。留学を通してできた他国の友達と帰国後も関りが持てるということはとても良いことだと思います。

カナダでの生活も残り少なくなりましたが、後悔のないように過ごしたいと思います。

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