キャリアゼミ 流通学部平山弘研究室、リーガロイヤルホテル大阪をフィールド・リサーチ!

 流通学部平山弘研究室3回生は5月27日、大阪中之島にあるリーガロイヤルホテル大阪を訪ね、キャリアゼミのテーマである「大阪において必要とされるホテルのブランド価値とは何か」を1チーム4-5名で、4チームに分かれ、それぞれの研究課題の下、フィールド・リサーチを展開しました。
 リーガロイヤルホテル大阪と平山弘教授との関わりは、2008年3月に発行された平山弘(2008)「ブランド価値の創造-リーガロイヤルホテルの事例を中心に-」『阪南論集社会科学編』(第43巻第2号)を執筆した際に、リーガロイヤルホテル人事部針辻真澄様にインタビュー調査を実施した2007年6月から始まっています。

 ここでいうところの「フィールド・リサーチ」とは、実際に企業の現場に出かけ、消費者と従業員が出会う場で、高いクオリティを持つサービスの質を実際に経験することで、得ることができる経験価値の重要性を明らかにすることを目的としたリサーチということになります。

 今回のフィールド・リサーチでは6月27日に開催される流通学部ゼミナール大会研究討論会に向けた現場の値を知るということに重点が置かれ、各チームはそれぞれの研究解題の下に、広大な延床面積を誇る非常に広いホテル内を探索しました。

フィールド・リサーチ終了直後の感想

 その後カフェに移動、コーヒーブレイク。しばし歓談後、本日のフィールド・リサーチの感想や発見事項を整理して、次回のゼミの時間の討論用に、各自その場でスマートフォンから提出を行いました。以下に一部を抜粋させていただきます。

宮城孝充くん

「すれ違うスタッフの皆さんが全員挨拶をしてくれる上に、忙しい時にもかかわらず急な質問にも丁寧に答えて下さったので、その親切さとおもてなし精神は徹底していて、とても好感が持てました!有難うございました!」

山口徹くん

「リーガロイヤルホテルを見学して、印象に残ったことは、エレベーターです。エレベーターホールが二つ分かれてありましたが、一方のエレベーターは新しく、もう一方は、エレベーター内のボタンを押したり、エレベーターが上がるときにガタガタと音がしたり、少し古いものでした。創業80年になるホテルの古風なヴィンテージ的な風合いを形として残しているのかな、と思いました。また、新しいエレベーターの方にはボタンの所に鍵を差し込むところがあり、23階から上の階に行く人は鍵を差し込んでから行き先階を押す、というセキュリティに特化した特殊なもので、驚きました!」

山口徹くん

「地下1階のブティックには多くのブランドのお店が入っていましたが、大学生の世代にとって、そのほとんどが知らないブランドばかりで、客層を意識したブランド・ターゲット戦略を採用しているのかなと思いました。イタリアンレストランがありましたが、高級な店舗ならではのつくりでしょうか、入り口からは店内は全く見えず、入口の佇まいや通路だけだったのが印象に残りました。結婚式場や宴会場、会議室などもありましたが、その他にもエステ、美容室、理容室、スイミングクラブなどの様々な施設が充実していることには驚きました。普段では絶対に泊まる機会のない壮麗なホテルを見学できて、良かったです。訪れた人をわくわくさせる、その雰囲気づくりの妙が伝わり、楽しかったです!有難うございました!」

清水彩花さん

「まずトイレにいったのですが お手洗いの所にお水が飲める蛇口がついており、歯磨きをしてしてもその後に綺麗に流せるように、回りに水が流れるようにしていました。普通のトイレとは違いとても考え抜かれた、非常に気が利く、女性にやさしいホテルであると、思いました。他にもこちらの急な質問等にも非常に丁寧に答えていただくなど、とても心地よい、快適な経験をさせていただきました。休憩用のソファーもあり、ゆったりできました。有難うございました!」

吉田美咲さん

「ホテルの中にさまざまなショップがありましたが、一番印象に残ったのはアウディがあったことです。ホテルの中にディーラーがあるものは、初めてで、とても印象的でした。
 次に陶器を多く置いているショップで、ディズニー関連の置物が多く、お店の香りも訪れる人々を惹きつける、とても心地よいものでした。ショップスタッフの方に店内の香りについて伺うと、室内専用のアロマを使用していているとのことでした。商品的にはプリンセス系が多くとてもかわいかったと感じ、共鳴しました!ホテルでこうした数多くのショップを見ることができ、宿泊しなくても、ホテルを満喫することの意味やその空間・時間を心地よく過ごすということの重要性を実感でき、とてもよい経験をさせていただきました。有難うございました!」

久山ももかさん

「ホテルの宿泊客以外のお客様が大変多く、1F、B1Fはとても賑わっている印象をうけました。 一番印象にのこったことは、照明へのこだわりです。エレベーターや各フロアのシャンデリア、専門エリアにも様々なセンスのある照明が飾られていました。リーガロイヤルが雰囲気作りにこだわっている証拠かな、と思いました。またお手洗いなども、フロアごとに違うカラーの石をつかったり、外面的にも内面的にもお客様のことを考えていることが伝わり、とてもよい印象を受けました。有難うございました!」

山本真里菜さん

「コンシェルジュの方の対応が素晴らしいこと、話せる言語のバッジをしていることに非常に驚くとともに、とても感銘を受けました!有難うございました!」
なお、2015年度流通学部ゼミナール大会における、各チームの研究テーマはつぎのとおりです。

2015年度 流通学部ゼミナール大会 平山ゼミ3回生 研究討論テーマ

A.「ザ・リッツカールトン大阪はなぜ高い支持を得ているのか?」(5名)
B.「大阪天王子界隈におけるホテルのポジショニング戦略」(5名)
C.「女性にとって安心・安全な・心地よいホテルの条件とは?」(5名)
D.「ホテル阪急インターナショナルin梅田V.S.リーガロイヤルホテル大阪in中之島」(5名)