2023年8月31日、9月1日両日。流通学部基礎演習(ゼミ合宿)として池澤ゼミ2期生は広島県福山市のデニム生地産地企業を回りました(本年11月に大阪梅田の商業施設で福山デニムのアップサイクル雑貨の販売及びワークショップを実施するための産地見学を趣旨とします)。2日目はいよいよ、デニム産地継承として縫製工程に関するデニムスクールを開講しているHITOTOITO様へお邪魔をさせていただきました。使用済みのデニムワークウェアのリサイクルを行っている「REKROW」(WORKERの逆スペル)ブランドの説明のほか、デニムスクールの概要について黒木様、前田様よりお話をうかがいました。池澤ゼミ12名は、福山市立大学の塚本僚平先生と同ゼミ生3名とともに、デニムバッグの縫製実習をおこないました。業務用ミシンの基本的な扱い方についてレクチャーがあった後、実際に素材が配布されました。直線縫いと返し縫いを行いながら、生地を縫い合わせていき、良質なデニム生地のバッグを完成させることができました。塚本ゼミとも感想交流をおこなうことができ、有意義な時間を過ごすことができました。
学生コメント
ゼミ合宿2日目は、HITOTOITO様に訪問しました。買い取ったデニムが山のように積んでありデニムをパーツ毎に分ける工程にかかる時間は、3時間以上になるようです。また、トートバッグ作りの体験や、卒業生の進路についても教えて頂きました。トートバッグ作りは、1から丁寧に教えて下さったので、非常に形の良いバッグになり日常生活で使わせていただいてます。
柳本 怜音
連携先コメント
HITOTOITO
黒木 美佳 様
【プロフィール】
名古屋市出身。文化服装学院卒業後、文化出版局入社。ファッション雑誌の編集に4年間携わる。その後フランスにて日本人の夫とメンズウエアのブランドを10年経営したのち帰国。夫の出身地福山にてアパレルOEMの仕事に携わり現在に至る。
【コメント】
遠方からわざわざお越しくださりありがとうございました。皆さん一生懸命取り組んでくださり、短時間で初めてとは思えないくらいミシンの扱いが上手になりました。普段なかなか洋服の産地を見たり、実際に縫ってみたりという経験はできないと思います。体験することで、ものづくりというのはひとつひとつ手間のかかるものだということがわかったのではないでしょうか。こうした技術が日本にあることは(特にデニムは世界トップレベルです)当たり前ではありません。この地域も外国人研修生の労働力に頼っていたり日本人技術者も高齢化が進んでいたりで、後継者が少ないのが悩みです。そのために私たちはこの産地の技術を後世につなげていく活動をしていますが、阪南大学の学生さんに産地に来てこうした現場の空気を肌で感じてもらえたことは、非常に有意義だったと思います。この経験を将来何かに役立ててもらえたら嬉しいです。
名古屋市出身。文化服装学院卒業後、文化出版局入社。ファッション雑誌の編集に4年間携わる。その後フランスにて日本人の夫とメンズウエアのブランドを10年経営したのち帰国。夫の出身地福山にてアパレルOEMの仕事に携わり現在に至る。
【コメント】
遠方からわざわざお越しくださりありがとうございました。皆さん一生懸命取り組んでくださり、短時間で初めてとは思えないくらいミシンの扱いが上手になりました。普段なかなか洋服の産地を見たり、実際に縫ってみたりという経験はできないと思います。体験することで、ものづくりというのはひとつひとつ手間のかかるものだということがわかったのではないでしょうか。こうした技術が日本にあることは(特にデニムは世界トップレベルです)当たり前ではありません。この地域も外国人研修生の労働力に頼っていたり日本人技術者も高齢化が進んでいたりで、後継者が少ないのが悩みです。そのために私たちはこの産地の技術を後世につなげていく活動をしていますが、阪南大学の学生さんに産地に来てこうした現場の空気を肌で感じてもらえたことは、非常に有意義だったと思います。この経験を将来何かに役立ててもらえたら嬉しいです。
福山市立大学都市経営学部
塚本 僚平 先生
【プロフィール】
福山市立大学 都市経営学部 准教授
【コメント】
今回、池澤先生にお声がけいただき、HITOTOITO様へ伺いました。阪南大学の学生さん達と一緒に実習を体験したり、感想交流ができたことで、本学の学生にも大変良い刺激をいただくことができました。
福山市立大学 都市経営学部 准教授
【コメント】
今回、池澤先生にお声がけいただき、HITOTOITO様へ伺いました。阪南大学の学生さん達と一緒に実習を体験したり、感想交流ができたことで、本学の学生にも大変良い刺激をいただくことができました。
デニムの縫製学校を展開するHITOTOITO様にお邪魔いたしました。
地元の造船会社で穿き古したデニム作業着を回収してクリーニングします。
生地を切ることなく、糸をほどいて200以上のパーツに解体していきます。大変な手間です。
HITOTOITOの黒木美佳様より、HITOTOITOの活動についてお話をいただきました。
教員も直線縫いにチャレンジ。前田様に懇切丁寧にご指導いただきました。
ミシンを踏み込みながら、返し縫いも上手になりました。
ジーンズ産地の専門家、福山市立大学の塚本僚平先生と合同ゼミを実施。
デニムバッグが完成しました!縫製って楽しいですね!
参加学生一覧
牛島 敬介、
作田 美結菜、
下村 栞菜、
杉原 大樹、
杉村 暁洋、
高塚 星弥、
中上 元、
中澤 怜大、
柳本 怜音、
岩本 大輝、
三浦 由有、
上野 萌衣
教員のコメント
流通学部
池澤 威郎 准教授
池澤ゼミ2期生はこれまで、岡山児島でのジーンズ産地における現地視察と福山デニム企業とのオンラインミーティングを実施して来ました。こうした予備調査の集大成である合宿の2日目を無事に終えることができました。岡山の児島ではBIG JOHNでベルトループにリベットを打つストラップ制作の実習をおこなったが、今回は実際にデニム生地に触れて、縫製工程の一端をしっかりと学ぶことができました。デニムスクールは作業が容易な雑貨から、難易度の高いジーンズ、Gジャンに至るまでを段階的に教えていますが、実際に縫い合わせてみることで、衣服の構造や品質などが次第に判断できるようになるというお話を聞きました。学生たちは実習を通じてデニム生地の世界を垣間見て、少しデニムの良さを実感できた1日でありました。