2023年11月20日、流通学部基礎演習・専門演習(キャリアゼミ)として池澤ゼミ1・2期生(3回生1名・2回生1名)はメガハウスの高橋秀行様より「商品開発論」の講義及びゼミで質疑、意見交換を行いました。メガハウスはバンダイナムコのグループ会社で、フィギュアやルービックキューブ・オセロなどの定番商品を幅広く深く取り扱っています。中でもルービックキューブはハンガリーの研究者が開発してから50年を経て、1980年に日本で販売されたときには大ヒットを記録しているブーム商品であります。学生たちは、ルービックキューブの視覚障がい者向けや、キャラクターの入ったものなど、日本で独自の発展を遂げている商品(現物)を手にし、また面合わせなどを試してみました。おそらく認知度100%に近い玩具であるが、その商品のニーズの多様性に対応した商品開発やパッケージの工夫など、学生たちは関心を高めていた様子でありました。

学生コメント

 今回は、メガハウスの高橋さんに講義をして頂きました。自分が見ていた世代のヒーロー玩具の話や、その歴史など興味深いお話を多く聞くことができ感激しました。様々なルービックキューブを見せてもらい、色だけではなく形で揃えるモノや、同じような色で違いがわかりにくいモノなど今まで1種類しかないと思っていたがかなりのレパートリーがあることが知れました!
流通学部2年 杉原 大樹

連携先コメント

株式会社メガハウス 高橋 秀行 様

【プロフィール】
1971年 群馬県生まれ  法政大学法学部卒業
1996年 株式会社バンダイ入社
1999年 [海外赴任]萬代(香港)有限公司 :アジア10ケ国に向けた商品販売マーケティング
2002年 [同]萬代(深圳)有限公司 :中国の提携工場と連携し玩具の開発生産
2005年 バンダイ ボーイズトイ事業部 玩具企画職:スーパー戦隊・仮面ライダーの玩具企画開発担当
2012年 [海外赴任]BANDAI AMERICA INC:日本商品のローカライズ、オリジナル玩具の企画開発マーケティング 
2023年 【現職】株式会社メガハウス トイ事業部: テクニカルオフィサー=ルービックキューブ商材の企画開発・ローカライズ・ブランド担当

【コメント】
 皆さんのなじみ深い「玩具」商材の企画・開発・マーケティングについて、キャラクター商材とノンキャラクターのパズル(ルービックキューブ)を題材にご説明しました。特に前者はオリジナル企画を生み出す際のポイントやプロセスをビジュアルを用いて、また後者ではローカライズと遊び方の啓蒙について、実際にサンプルでの試遊を含め学んでいただきました。今回の授業が、何気なく接している玩具商材へのそれらの背景について少しでも思いを馳せる一助となり、より興味をもっていただけたら幸いです。
 
講義室の中で、ルービックキューブを手に取りながら高橋先生を囲みました。
 
メガハウス社はバンダイナムコのグループ会社です。高額なフィギュアからルービックキューブ、オセロなどの定番品まで広く商品展開しています。
 
入れて⇒逃がして⇒戻して⇒戻す。高橋先生自ら一面合わせを指導。
 
学生たちは実際に一面合わせを実施。達成感こそが、顧客ニーズそのものです。
 
ユニバーサルデザインのルービックキューブ
 
池澤ゼミメンバーとも交流の機会を頂きましてありがとうございました!

教員のコメント

流通学部
池澤 威郎 准教授

 今回は、バンダイナムコグループのメガハウス社の高橋様にご登壇いただきました。学生たちにとって、子ども時代から慣れ親しんできた玩具類がどのようなマーケティングにより顧客に届けられているか、あるいは国や文化の違いの影響を受けながらどのように進化してきたのかを目の当たりにできました。多様な世代、多様なマーケットへ「ルービックキューブ」のブランド拡張を行ったり、あるいは手に取ってもらえるようなイベントを行ったりなど、商品開発のみならず、そこにひもついたプロモーションの妙を学生たちは理解できたのではないかと思います。今後の実習にも生かすことができるアイディアをたくさん高橋先生から頂きました。ありがとうございました!

参加学生一覧

杉原 大樹、三國 真陽南