2023年12月25日、流通学部基礎演習・専門演習(キャリアゼミ)として池澤ゼミ1・2期生(3回生1名・2回生4名)は小林製薬の奥山 保雄先生、メガハウスの高橋 秀行先生に対して、「商品開発論」の講義及びゼミで最終発表会を行いました。おふたりのゲスト講師の方々はいずれも10月、11月にゲスト講義を行って、商品開発のための企画作りのアドバイスをいただいておりました。その後、数週間で企画を練り上げ、今回の発表となりました。3つの班はそれぞれ「マッサージピロー」「かぞえるゲーム」「フレミント(口臭ケアタブレット)」について発表をされました。

学生コメント

 講義形式で商品開発の過程を学んだ後、実践としてグループワークを行ったことで需要の見極めやターゲティングの難しさを実感することができました。またグループメンバーと四苦八苦しながら製品イメージを膨らませ形にするのは非常に面白かったです。そして奥山さんと高橋さんからご講評を受け嬉しかったと同時に、改善点や実際に商品開発を行っている立場からの意見をいただけて勉強になりました。
経営情報学部3年 石田 千晶


 ふわっと思いついたゲームがチームのみんなの意見を重ねていくことでだんだん具体的になっていく過程がわくわくして楽しかったです。また、パッケージデザインは簡単なものでいいと言われたものの、どうせやるならこだわりたいと思ったので満足のいくものができてよかったです。発表の場面では、今までの経験で聞き手を巻き込むことが惹きつけるコツだと学んだため、その手法を取り入れました。褒められてとても嬉しかったです。

流通学部2年 冨里 真優
 
最優秀賞、優秀賞、参加賞いずれも僅差でした。各賞の賞品は色々なルービックキューブでした。
 
C班は移動中、睡眠中、入浴中のあらゆるシーンで使用できるネックピローを提案
 
B班は日本人と外国人がいずれも、学びの中で楽しめる「かぞえるゲーム」を提案
 
A班は口臭ケアタブレットを提案。マスクの着用者・非着用者についての調査データが光っていました。
 
メガハウスの高橋先生(左)と小林製薬の奥山先生(右)からご講評及び表彰をしていただきました。
 
最優秀賞はB班が獲得。ターゲットのニーズを整理し、飲み会などのカジュアルな利用場面を想定。また、拡張パックを用いた収益増を見込むなど、優れたプレゼンにおふたりのゲスト講師の先生方は感嘆しておられました。

教員のコメント

流通学部
池澤 威郎 准教授

 小林製薬の奥山先生、メガハウスの高橋先生にそれぞれためになるご講評をいただきました。奧山先生からはターゲットの絞り込みやコンセプトの尖り度などについてお話があり、シャープなターゲッティングや他社にはできない価値とは何か?を熟考することの大切さを教えて頂きました。また、高橋先生からは、カードゲームでの競合の激しさやカジュアルな場面でのゲーム利用の展開などについてアドバイスがあり、データやリサーチによる説得力向上の重要性や、ネーミングやパッケージ(フォントのこだわり)などのディティールの大切さなどについてご教示いただきました。学生たちと実務家の先生方との対話を通じて、これまでにない商品価値を創造する新しい商品企画を今後も期待したいです。

参加学生一覧

(2回生)杉原 大樹、 牛島 敬介、 上野 芽衣、 中澤 怜大 (3回生)三國 真陽南