2024年度海外インターンシップ ベトナムクラスの14名が、9月16日(月)にホーチミンから関西空港に無事帰国しました。
 日本では得難い様々な経験を積むことにより、一回り大きな人間となって帰国したと思います。今後、何回かに分けて参加学生の感想・気付きを紹介します。今回はその第2回となります。

国際コミュニケーション学部3年 白田 真生 さん

1. 参加した理由
 私がベトナムインターンシップに参加した理由は、海外で一度でもいいから働いてみたいという思いとガクチカがもう少し欲しかったからである。小学生の頃から海外ドラマを見るのが好きで、日本とは全く異なる労働環境が気になっていた。2024年の3月、フィリピンに行ったことをきっかけにその思いは強くなった。そしてベトナムインターンシップに参加することを決意した。
2. ベトナムでの暮らし
 1ヶ月ベトナムで生活するというだけで発見がたくさんあった。初日はバイクの多さに圧倒された。また。日本の夜は比較的静かだがベトナムは夜になっても外は賑やかだった。飲食店で出てくるおしぼりは有料であることや、チップは日本円で60円ほどでも喜んでくれたり、日本にはない文化や国民性が感じられる場面が多く、面白かった。建物の外観も個性的で派手な建物が多く、歩いているだけで楽しめた。食べ物は全ての料理にパクチーが入っていると思っていたが、パクチーが入っていない料理もたくさんあり、焼きそばみたいな料理とチャーハンが特に美味しかった。
3. 仕事について
 私がインターン生としてお世話になった会社はNavigos groupといって、ベトナムでは最大手の人材紹介会社だ。大手の会社に配属されるとは思っていなかったので、非常に緊張していた。初日、英語でどのようなお仕事を任されるか説明を受けたが、英語は得意ではないためほとんど理解できなかった。そんなこともあり、初日から不安で仕方なかったが、担当の仕事が決まり少しずつ何をしたらいいかわかったので仕事が楽しくなっていた。
 私が担当する仕事は、主に2つあり1つ目はチーム内の運営をスムーズにするための活動、2つ目は私たちチームの事業を社内外に向け広報活動をするといったものだ。1つ目の仕事で最初に行ったのはチーム内の資料の管理や整理をどのように行うのがよいか、多数あるプロジェクトの情報共有が乱雑にならないようにするにはどうすればいいか考えた。また、リスト管理方法も考えた。1の仕事に関しては、けいさん(インターン生受け入れ責任者)と一緒に試行錯誤しながら行った。ちょっとしたプログラミングを知ることができたり、けいさんとミーティングをしながらどう進めていくか考えるのは楽しく、勉強になることも多かった。2つ目のプロジェクトは、社内メールを送るために、メールのフォーマットを作るところから始まった。フォーマットを作る際に利用したのがメールチンプというツールで、メールチンプを使えばメールマーケティングを簡単に行うことができる。メールチンプというものがあることも初めて知り、使い方もむずかしかったが一通り使えるようになれた。また、数年前にけいさんがメールチンプを使い、自分が個人的に興味のある雑学などをメールで友人に送っていたと聞き、私も興味のある雑学などをメールでまとめ、友人や家族などにメールチンプで送ってみようと思った。学んだ知識をインプットし、メールでアウトプットするのは面白いと思ったからだ。最終的に社内メールを送ることはできなかったが、インターンが終わってからのメールチンプの使い道など、興味深い発見がたくさんあった。
 そしてインターンの仕事にもなれてきた頃、急にベトナム学生向けのイベントを開催することが決まり、そのイベント内容を全て任されることになった。企画書、当日のパワポを完成させたが、私がいる間中にイベントを開催するのが困難だということになり、引き継ぎだけしてイベントには参加できなかったのは残念だった。
 このように色々な仕事を行い、準備だけして結果的に実行できなかったことも多かったが、準備段階だけでも学びは多く、インターン生という立場にもかかわらずたくさんの仕事を任せていただいたことは感謝しかない。
4. 参加して学んだことよかったこと
 Navigosでは、英語を使う場面がよくあった。会社のベトナム人の方に英語で仕事について話すのはとても難しく、かなり苦戦した部分でもある。英語を使う場面でたくさん悔しい思いをしたため、もう少し英会話に力を入れて勉強しようと感じたし、勉強することへのモチベーションも上がった。
 また、日本人社員さんとお話しすることはとても刺激になり、できないことはないんだなと思わせてくれるような話が多かった。
 何かを挑戦することにおいて不安を人より多くかかえ、よく悩んでしまう自分自身にとって、このベトナムインターンシップに参加し終えたことは、少しの自信を得ることができたきっかけにもなった。そして何より日本に帰って土産話として友人や家族にたくさん話をしたが、どの話も笑顔で話している自分がいる。この事実だけでどれだけインターンシップ中の1ヶ月が充実していて、自分自身がとても楽しめたことがわかり、心から参加して良かったと思った。

 

国際コミュニケーション学部 3年生 津田恵美梨 さん

 私は今回、現地で働く日本人やベトナム人の方々と交流し、海外で実際に働く経験を積むことと、経済発展が著しいベトナムを自分の目で確かめ体感することを目的にベトナムでのインターンシップに参加しました。
 私は将来、海外と関わりのある仕事に携わりたいと考えています。その中で、ベトナムという国は重要な存在になると確信しています。そのため、「実際に海外で働くという経験から自分の視野を広げ、成長させる」また、「様々な場所を訪れ、人々と交流することでベトナムという国について理解を深める」ことを目標に1ヶ月過ごしました。
 私が今回インターンシップをさせていただいた会社はNavigosです。この会社は主に求人広告サイトの運営や人材紹介サービスを行っています。私は新規開発事業部で、ベトナムの学生向けにメンタリングサービスをつくるプロジェクトに参加しました。このプロジェクトは前回、前々回の期間に来ていたインターン生から引き継いでいるので、これまでの経緯や進捗状況をインプットする作業がまずは大変でした。しかしその作業を進めていく中で、ベトナムでは将来のキャリアビジョンが持てていない学生が多いということを知り、その現状を改善するための1つの手段としてメンタリングサービスは必要だと、自分が参加するプロジェクトに意義を感じて取り組むことができました。
 聞き馴染みのない業界用語を調べ、また新たに事業化するプロジェクトのため、日々変わっていく状況に毎日ついていくことで必死でした。そして正解のない、そんな中で自分の考えを出し、それを伝えるということの難しさを実感しました。振り返ると、ベトナム人インターン生や日本人社員の方などに、自分の中で考えていたことをいざ話すとなると言葉が思い浮かばず、自分が伝えたかったことを100%で伝えられなかったと感じたことが多々ありました。そのため日本語でも英語でも、本や様々な人とのコミュニケーションを通してまずは語彙の幅を広げ、日頃から自分の思ったことを言語化する習慣をつけたいです。
 今回メンタリングサービスのプロジェクトに携わって、ベトナムの学生の就活事情を知る中で、私は日本の学生は就活環境に恵まれていると感じました。その一方で恵まれた環境にいながら、今まで私自身、上手く活用できていなかったことも痛感しました。今まで自分のキャリアビジョンを持ち、将来を考えていたようで、考えきれていなかったと思いました。そのため、今回のプロジェクトで得た視点から自分のキャリアビジョンを見つめ直し、今後の就職活動に臨みたいです。
 1ヶ月ベトナムで働き、生活して、さらに海外で働きたいという気持ちが強くなりました。
ベトナムという視点でみると、ベトナムで働いている方々は仕事のメリハリがしっかりしていると強く感じました。私がインターンシップをしていた会社では、昼休みの時間になるとオフィスが消灯され、ご飯を食べてオフィスに戻ると、お昼寝をしている人をよく見かけました。中には寝袋や布団を敷いて寝ている人もいました。昼休みの時間の終わりには音楽が日替わりで流れ、その後はみんな普段通り仕事に戻っていました。また、誕生日の人のデスクやその周りが風船や花、ガーランドなどで華やかに装飾されていて、同僚達にお祝いされているところも見かけました。このように日本の会社ではなかなか見ることのできない光景を見て、仕事面における文化の違いを肌で感じることができました。
 そして今回のインターンシップ中に、私の配属されていた部署内外に関わらず、現地で働く日本人社員の方々とお話する機会もありました。今まで海外で働きたいと思っていたものの、実際に海外で働いている人との交流は全くありませんでした。そのため、直接お話を聞いてから、自分のやりたいこと、それを実現するためにするべきことがより明確になったと思います。これらのことは日本ではできない、私にとってとても貴重な経験になりました。
 
  
 

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