プロフィール

経済学部 経済学科

酒向 浩二 (サコウ コウジ)

大学の卒業旅行で、マレーシア航空で欧州に行き、帰路、マレーシアに立ち寄ったことがアジアとの初めての係わりでした。欧州とは全く異なる活気、人々の活力に圧倒、魅了されました。その後金融機関に勤め、アジアに赴任したことを契機に、気が付くと、シンクタンク部門でアジア新興国経済の調査研究に従事するようになっていました。少子高齢化で日本国内市場は頭打ちですが、近隣に目を転じると、成長している国・地域が多々あります。その成長の源泉は何か、成長課題は何か、はたまた政治体制や社会構造はどうか、デジタル化などでは、日本より進んでいる面もあり、見習うべき事例も多々あります。視座を、アジア世界に広げることで、人生の可能性を広げて欲しいと願っています。
                
職名 教授
出身地 福岡県
出身校 慶應義塾大学 経済学部 経済学科 卒業
同大学院 政策・メディア研究科 後期博士課程 中途退学
学位 博士(政策研究)
担当科目 アジア経済論ab、グローバル経済特講1、マクロ経済学、ミクロ経済学
研究テーマ
  • アジア経済、アジアの政治経済動向を受けた企業の対応
  • グローバル経済、グローバルイシューを受けた企業の対応
主要業績
  • 『図解ASEANを読み解く第2版』共著、東洋経済新報社、2018年
  • 『図解ASEANを読み解く』共著、東洋経済新報社、2015年
  • 『全解説ミャンマー経済』共著、日本経済新聞出版社、2013年
  • ※その他の研究業績については、下記「researchmap」(国立研究開発法人科学技術振興機構)で公開している研究ページをご覧ください。

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酒向浩二教授が執筆した本

2023年12月 酒向浩二(著)

本書は、足掛け9年間に亘って中国政府系シンクタンクと共同研究を行った研究成果を、本学の出版助成を得て学術書として上梓したものです。 中国の産業振興策は、米国でさえ畏怖するほど強力とみなされており、世界を揺るがしています。どのようにアフターコロナ時代の中国と向き合うか、日本企業の経営レベルでは、熟考が続いている状況にあります。他方で、ASEANにおいては中国式の成功を受け、その強力な方策に靡いている感があります。 本書は、共同研究を活かし、中国側の視座でどのようなメカニズムで産業振興策が行われているのかを、1990年代以降のヒストリカルアプローチで中央政府、地方政府、国有企業の3者の政策協調のメカニズムで解き明かしたうえで、そこにおける対応策を日本企業の視座で示しました。 さらに、中国式産業振興策へのASEANの反応を上位中所得国のケースとしてタイ、下位中所得国のケースとしてカンボジアで現地調査を行い、そこにおける日本企業の対応策も示しております。 四半世紀に亘る時間軸とアジア広域の視座で日本企業の政策対応に焦点を当てている点が本書の特徴です。学生の皆様、研究者の皆様に加えて、ビジネスパーソンの皆様にも、有益となれば幸甚です。