Journal of Our Journey【No.2】 宅建の資格勉強で学んだこと
今回は、宅地建物取引主任者(宅建)の試験を見事合格した多田哲生さんから、合格の経験記を紹介していただきます。宅地建物取引主任者は、知名度の高い国家資格で、試験は年一回しかないです。合格率は15%〜17%(即ち、毎年80%以上の受験者が不合格)の難関資格ですが、多田さんは一回で取れたのです。もちろん、それは努力に努力を重ねた結果です。Congratulations!
実は、多田さんは、阪南大学演劇研究会(劇団楽華星)の主将でもあります。年3回の公演に向けて一生懸命取り組んでいながら(脚本まで自分で執筆)、資格試験の準備をしたのです。今年の冬公演を拝見させていただきました。ゼミ生の演劇作品を見るのが人生初めての経験なので、始終ドキドキわくわくしていました(最後はうるうる・・・)。テーマは「お金で買えないもの」で、金融を勉強している学生にこんな発想が出てくるのが面白かったです。ゼミ生のもう一つの顔を見ることができ、本当によかったと思います。
実は、多田さんは、阪南大学演劇研究会(劇団楽華星)の主将でもあります。年3回の公演に向けて一生懸命取り組んでいながら(脚本まで自分で執筆)、資格試験の準備をしたのです。今年の冬公演を拝見させていただきました。ゼミ生の演劇作品を見るのが人生初めての経験なので、始終ドキドキわくわくしていました(最後はうるうる・・・)。テーマは「お金で買えないもの」で、金融を勉強している学生にこんな発想が出てくるのが面白かったです。ゼミ生のもう一つの顔を見ることができ、本当によかったと思います。
(経済学部教員 王 凌)
私が宅地建物取引主任者の資格を取得しようと決めたのは一回生の春休みです。
「学生である間に、なにかを勉強した。」ということを形に残したいという想いを私は持っていて、資格取得という手段を入学当初から考えていました。
一回生の頃、日商簿記二級の試験に落ちてしまい、しばらくは無力感を感じていました。しかし、私は「このままでは何となく学生時代を終えてしまう」「このままでは自分に嘘をついてしまう」と感じ、もう一度、資格取得の目標に挑戦することを決めたのです。
どうして宅建を選んだのかというと、他の資格試験と比べて比較的、難易度が高いという理由からです。簡単な資格の勉強では、本気になれないのではないか、目標に対して妥協しているのではないかという、動機としては不純かもしれませんが、こういった気持ちから勉強を始めました。
勉強をする際には、大学のキャリアセンターが開催してくださっている、学内の講座に半年間参加しました。はじめは、宅建独特の漢字が非常に多い文章や、今まで身近になかった不動産に関しての言葉や法律が出てくることが苦痛に感じていました。「ああ、やはり難易度が高いということはあるな」と実感しました。
また、講座の参加者も当初は五十人ほどいましたが、後半になるにつれて脱落者が増えていき、最後には四、五人になっていたということが簡単な勉強ではないのだと思いました。
そんな中、私は自分なりに資格取得のため二つのことを自分に約束しました。
一つ目は、講座を休まないこと。これは、すべての講座に参加したということを、自信にするためです。約束通り、私は一度も欠席せず、講座では唯一の皆勤者でした。
二つ目は、人一倍努力すること。講師の方は、「合格者」が試験日までに解くべき問題の目標の数をはじめに教えてくださいました。そこで私はその目標数の三倍、解くことを決意しました。人並みの勉強では安心できない、後悔してしまうという想いからです。
それからは、試験日まで常に、テキストと問題集を鞄一杯に持ち歩いて、少しでも時間があれば、問題を解いたり、理解を深めたり、友人と旅行に行った時でさえ学習に取り組みました(もちろん旅行はしっかり楽しんできました)。また試験日の十日ほど前にめまいを起こして倒れ、救急車で自宅から病院に運ばれるほど努力はしました。
また、当時履修していた『金融論』『証券市場論』およびゼミで勉強した金融の専門知識も、宅建資格の学習内容と重なる部分があり、宅建内容の理解に役立ちました。
そして日々の努力の成果は実り、合格点に余裕をもって、とは言えませんが無事、合格することができました。
講師の方、講座を設けてくださったキャリアセンターの方には本当に感謝しています。
資格を取得するための勉強を通じて感じたことは、本気で何かに取り組むこと、あきらめないで取り組んだことは絶対、無駄にならない、ということです。たとえ結果が残せなくても、それはこれからのバネになります。ただ失敗して、それで終わり、としてしまうのはとても残念なことです。どんな失敗であっても自分の糧にすることは大事なことです。大学生には時間が沢山あります。そんな今だからこそ、失敗してでも、ゆっくりでも何か行動するということは大事です。
現在、私は宅建の勉強を通じて学んだ、地道にコツコツ勉強することの大切さを胸に、苦手な英語の勉強に取り組んでいます。目標は、TOEICで高得点を獲得すること、異国の人と英語で意思疎通がとれるくらいには英語が喋られるようになることです。留学もしてみたいなと考えております。まだまだ成果は出そうにないですが頑張っていきます。
※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。
「学生である間に、なにかを勉強した。」ということを形に残したいという想いを私は持っていて、資格取得という手段を入学当初から考えていました。
一回生の頃、日商簿記二級の試験に落ちてしまい、しばらくは無力感を感じていました。しかし、私は「このままでは何となく学生時代を終えてしまう」「このままでは自分に嘘をついてしまう」と感じ、もう一度、資格取得の目標に挑戦することを決めたのです。
どうして宅建を選んだのかというと、他の資格試験と比べて比較的、難易度が高いという理由からです。簡単な資格の勉強では、本気になれないのではないか、目標に対して妥協しているのではないかという、動機としては不純かもしれませんが、こういった気持ちから勉強を始めました。
勉強をする際には、大学のキャリアセンターが開催してくださっている、学内の講座に半年間参加しました。はじめは、宅建独特の漢字が非常に多い文章や、今まで身近になかった不動産に関しての言葉や法律が出てくることが苦痛に感じていました。「ああ、やはり難易度が高いということはあるな」と実感しました。
また、講座の参加者も当初は五十人ほどいましたが、後半になるにつれて脱落者が増えていき、最後には四、五人になっていたということが簡単な勉強ではないのだと思いました。
そんな中、私は自分なりに資格取得のため二つのことを自分に約束しました。
一つ目は、講座を休まないこと。これは、すべての講座に参加したということを、自信にするためです。約束通り、私は一度も欠席せず、講座では唯一の皆勤者でした。
二つ目は、人一倍努力すること。講師の方は、「合格者」が試験日までに解くべき問題の目標の数をはじめに教えてくださいました。そこで私はその目標数の三倍、解くことを決意しました。人並みの勉強では安心できない、後悔してしまうという想いからです。
それからは、試験日まで常に、テキストと問題集を鞄一杯に持ち歩いて、少しでも時間があれば、問題を解いたり、理解を深めたり、友人と旅行に行った時でさえ学習に取り組みました(もちろん旅行はしっかり楽しんできました)。また試験日の十日ほど前にめまいを起こして倒れ、救急車で自宅から病院に運ばれるほど努力はしました。
また、当時履修していた『金融論』『証券市場論』およびゼミで勉強した金融の専門知識も、宅建資格の学習内容と重なる部分があり、宅建内容の理解に役立ちました。
そして日々の努力の成果は実り、合格点に余裕をもって、とは言えませんが無事、合格することができました。
講師の方、講座を設けてくださったキャリアセンターの方には本当に感謝しています。
資格を取得するための勉強を通じて感じたことは、本気で何かに取り組むこと、あきらめないで取り組んだことは絶対、無駄にならない、ということです。たとえ結果が残せなくても、それはこれからのバネになります。ただ失敗して、それで終わり、としてしまうのはとても残念なことです。どんな失敗であっても自分の糧にすることは大事なことです。大学生には時間が沢山あります。そんな今だからこそ、失敗してでも、ゆっくりでも何か行動するということは大事です。
現在、私は宅建の勉強を通じて学んだ、地道にコツコツ勉強することの大切さを胸に、苦手な英語の勉強に取り組んでいます。目標は、TOEICで高得点を獲得すること、異国の人と英語で意思疎通がとれるくらいには英語が喋られるようになることです。留学もしてみたいなと考えております。まだまだ成果は出そうにないですが頑張っていきます。
(ゼミ生 3年生 多田哲生)
※この学生教育研究活動は阪南大学学会の補助を受けています。