国際観光学科にて堀内が担当する専門演習1(3年次ゼミ)では、学生たちが自身で問いと仮説をたて、調査で検証するフィールドワークをおこないます。これまで大学近辺でフィールドワークの練習を重ねてきました。そして6月30日に、東大寺周辺(奈良市)と平等院周辺(宇治市)の比較調査を実施しました。どちらも日本の文化が色濃く残る場所ですが、寺院が建てられた目的や政治背景、そして現代における位置づけなどが異なっていると考えられます。国際観光が再開して外国人観光客が急増していますが、それぞれの地域の特徴を明らかにするための客観的な調査が求められます。ゼミ生各自が、独自の仮説を立て、調査を実施しました。
 観光客の行動パターンや属性、それぞれの場所の地理的・社会的な特徴を、視察やインタビューなどで明らかにするのが目的です。雨が降っていたたため、当初の調査計画を微修正しながら、それぞれが自身のたてた仮説に沿った調査を実施しました。現地の状況に応じて柔軟に調査をし、得られた結果を客観的に分析して説明する能力を習得することが期待されます。こうした能力は、彼らが将来どんな分野で活躍するとしても活かされることでしょう。