産学連携先:宮崎カーフェリー株式会社
私たち大谷ゼミでは神戸と宮崎を結ぶフェリーを運行する宮崎カーフェリー株式会社にご協力いただき、フェリーを利用して宮崎を訪れる旅行者を増やすための活動に取り組みました。同社が2隻の新造船を就航させたことをきっかけに、さまざまなプロモーションを展開していることに注目した私たちが一昨年、自らご連絡を差し上げ、オンライン会議を通じて、同社が力を入れていることや学生だからこそお力になれることを伺うことから活動を始めました。ゼミ生のほとんどがフェリー、そして宮崎県の観光を体験したことがなかったため、昨年2月には船内見学と実際にフェリーに乗り宮崎を訪れるフィールドワークを行いました。
今年度からはキャリアゼミとして活動を行い、宮崎の観光の強みとして景勝地やグルメなどを訴求し、その内容を冊子で発信するという提案をさせていただきました。ただの観光パンフレットではなく、若者も手に取りたくなるような冊子にするため、宮崎県の観光の実態やZ世代の観光行動についてデータ分析を行い、先方への提案内容に反映させました。その結果、実際に冊子を制作し配付する機会をいただけることになりました。
昨年7月に再度フェリーを利用し宮崎県を訪れるフィールドワークを実施し、冊子のコンテンツに用いる写真素材の収集を行いました。
その後冊子の制作作業へと移り、私たちが原案を作成し、先方とデザイナーがそれを基にラフ案をお示しくださいました。ラフ案に対する改善提案を行うとともに、船内に関する写真素材が少ないという問題が判明したため、神戸港に停泊中の船で追加の撮影を行わせていただきました。現在(大谷注:本稿の執筆時点(2024年2月))で、春頃に完成し印刷が完了する見込みで、冊子を配付する場所などの調整を行っています(大谷注:3月に印刷完了・4月より配付予定)。
冊子の前半ではZ世代に浸透していないフェリーでの旅の過ごし方や魅力を発信し、フェリーを利用する旅に対する心理的な障壁を取り除く効果を期待しています。後半では宮崎県の観光スポットやグルメを北部と南部に分けて紹介しています。どちらも写真にこだわって魅力を発信しています。
私たち大谷ゼミでは神戸と宮崎を結ぶフェリーを運行する宮崎カーフェリー株式会社にご協力いただき、フェリーを利用して宮崎を訪れる旅行者を増やすための活動に取り組みました。同社が2隻の新造船を就航させたことをきっかけに、さまざまなプロモーションを展開していることに注目した私たちが一昨年、自らご連絡を差し上げ、オンライン会議を通じて、同社が力を入れていることや学生だからこそお力になれることを伺うことから活動を始めました。ゼミ生のほとんどがフェリー、そして宮崎県の観光を体験したことがなかったため、昨年2月には船内見学と実際にフェリーに乗り宮崎を訪れるフィールドワークを行いました。
今年度からはキャリアゼミとして活動を行い、宮崎の観光の強みとして景勝地やグルメなどを訴求し、その内容を冊子で発信するという提案をさせていただきました。ただの観光パンフレットではなく、若者も手に取りたくなるような冊子にするため、宮崎県の観光の実態やZ世代の観光行動についてデータ分析を行い、先方への提案内容に反映させました。その結果、実際に冊子を制作し配付する機会をいただけることになりました。
昨年7月に再度フェリーを利用し宮崎県を訪れるフィールドワークを実施し、冊子のコンテンツに用いる写真素材の収集を行いました。
その後冊子の制作作業へと移り、私たちが原案を作成し、先方とデザイナーがそれを基にラフ案をお示しくださいました。ラフ案に対する改善提案を行うとともに、船内に関する写真素材が少ないという問題が判明したため、神戸港に停泊中の船で追加の撮影を行わせていただきました。現在(大谷注:本稿の執筆時点(2024年2月))で、春頃に完成し印刷が完了する見込みで、冊子を配付する場所などの調整を行っています(大谷注:3月に印刷完了・4月より配付予定)。
冊子の前半ではZ世代に浸透していないフェリーでの旅の過ごし方や魅力を発信し、フェリーを利用する旅に対する心理的な障壁を取り除く効果を期待しています。後半では宮崎県の観光スポットやグルメを北部と南部に分けて紹介しています。どちらも写真にこだわって魅力を発信しています。
学生活動状況報告
国際観光学部3年 梅嵜 雄大
私はこのキャリアゼミ活動において、他のゼミ生達と同じく宮崎県の観光の実態や観光動向、発信方法についての情報収集を行うだけでなく、宮崎カーフェリー株式会社との連絡を担当する窓口となり、完成までの工程管理を担いました。
フィールドワークでは主に撮影を担当しました。全員を冊子に掲載するコンテンツにおけるモデル役として場面を作り上げて撮影するとともに、宮崎の美しい景色や美味しいグルメをいかに惹きつけられるような“画”で見せられるかを考えて撮影しました。
現在(大谷注:本稿の執筆時点(2024年2月))は、修正・微調整など最後の作業が終わり印刷を待っているところで、ゼミでは冊子を効果的に配付していくために配置場所などを協議しています。
この活動を通して、様々な体験をさせていただきました。相手先とのビジネスメールや、ゼミや相手先との日程調整、予算等の条件をふまえた内容・形式・部数等の検討など、これまでにしたことのない経験ばかりをさせていただく1年になりました。すべてがうまくできたという自信はありませんが、これらの経験を通じて多くのことを学ばせていただき、今後の自分自身にとってビジネスの現場で求められる“感覚”を身につけることができたように思います。
フィールドワークでは主に撮影を担当しました。全員を冊子に掲載するコンテンツにおけるモデル役として場面を作り上げて撮影するとともに、宮崎の美しい景色や美味しいグルメをいかに惹きつけられるような“画”で見せられるかを考えて撮影しました。
現在(大谷注:本稿の執筆時点(2024年2月))は、修正・微調整など最後の作業が終わり印刷を待っているところで、ゼミでは冊子を効果的に配付していくために配置場所などを協議しています。
この活動を通して、様々な体験をさせていただきました。相手先とのビジネスメールや、ゼミや相手先との日程調整、予算等の条件をふまえた内容・形式・部数等の検討など、これまでにしたことのない経験ばかりをさせていただく1年になりました。すべてがうまくできたという自信はありませんが、これらの経験を通じて多くのことを学ばせていただき、今後の自分自身にとってビジネスの現場で求められる“感覚”を身につけることができたように思います。
参加学生一覧
井上 風花、
梅嵜 雄大、
田中 美羽、
中務 祈咲、
三ツ井 涼音、
宮前 芽衣
連携先コメント
宮崎カーフェリー株式会社
旅客業務部次長 荒川 雅文 様
通常、仕事を進めていく上で学生たちとの直接的な接点は少なくフェリーや宮崎に対する率直な意見・感想を聞けたのは、大変貴重な経験になりました。
数回のミーティングを経て、学生自身の目線を活かした、同世代の若者をターゲットにしたパンフレット制作の提案をいただき、発行にむけて一緒に取り組んできました。
パンフレット制作では、学生たちに実際にフェリーに乗船して宮崎までフィールドワークにきてもらい、見たことや感じたことを写真や文章として表していただきました。その中でも特に写真は上手だなぁと思いましたし、みなさんが楽しんでいる様子が伝わってくるので、「広告らしすぎないパンフレット」になったのではないかと思っています。
今後は、このパンフレットをどのようにターゲットに届けていくのか、あわせて考えていけるとよりよい取組みになるかと思います。
数回のミーティングを経て、学生自身の目線を活かした、同世代の若者をターゲットにしたパンフレット制作の提案をいただき、発行にむけて一緒に取り組んできました。
パンフレット制作では、学生たちに実際にフェリーに乗船して宮崎までフィールドワークにきてもらい、見たことや感じたことを写真や文章として表していただきました。その中でも特に写真は上手だなぁと思いましたし、みなさんが楽しんでいる様子が伝わってくるので、「広告らしすぎないパンフレット」になったのではないかと思っています。
今後は、このパンフレットをどのようにターゲットに届けていくのか、あわせて考えていけるとよりよい取組みになるかと思います。
教員のコメント
国際観光学部
大谷 新太郎 准教授
キャリアゼミ活動の機会をいただく相手先を決めることから始まり、これまでにお付き合いの無かった企業に連絡を取り、打ち合わせを重ね、現場取材を複数回実施し、情報発信の方法と内容を先方に提案し、そして冊子制作の機会をいただけることになり、そして実際に発行に至るという一連の取り組みを、ゼミで大切にしている「主体性と創造性」を発揮し、自分たちの力で展開してきたことに拍手を送ります。
このように、あらゆることを自分たちで進め、一定の成果を挙げたことは素晴らしいのですが、ゼミ担当教員としては、もっとゼミという学びの場を生かして欲しかったという思いもあります。自律的に活動を行うことにこだわり過ぎたのかもしれませんが、活動の進捗状況をもっとゼミで共有することで、他のプロジェクト活動を行っているチームのゼミ生や担当教員と議論を深められたのではないでしょうか。ゼミは教室での学びと現場とを結びつける場ですし、異なる立場からの意見を得られる場でもあります。たとえば情報発信の提案について、冊子という媒体を限定したものだけでなく、媒体とコンテンツを分けて議論し、コンテンツを複数媒体で活用することも提案できたかもしれません。また、制作した冊子を配付するチャネルについて、もっと具体的な提案ができたかもしれません。
それでも、先方に提案させていただいた内容や実際に制作した冊子は、若者・学生のニーズと船・宮崎観光の強みをふまえた、自分たちらしいものになったようです。自分たちのこだわりと予算や媒体の制約、相手先の意向などの諸条件とを調整していくのは大変だったでしょうが、それ以上に得られたことが多かったことでしょう。社会に出てからもこのような場面が多々あるでしょうが、チームで、そして他の組織や企業とうまく協力しながら、乗り越えて行って欲しいです。
消費者・旅行者のニーズをふまえ自社・自地域の魅力を発信するという観光マーケティングについてこのような実践的な活動を行ったことで、その面白さを体感するとともに意義を理解してくれたのであれば担当教員として嬉しく思います。前年度からの活動を含め約1年半にわたる活動、大変お疲れさまでした。
最後にこの場をお借りして、このような活動の機会を設けてくださった荒川様をはじめとする宮崎カーフェリー株式会社の皆さま、ならびにインタビューや取材などでご協力くださいました観光事業者や自治体などの関係各位に、深くお礼申し上げます。
このように、あらゆることを自分たちで進め、一定の成果を挙げたことは素晴らしいのですが、ゼミ担当教員としては、もっとゼミという学びの場を生かして欲しかったという思いもあります。自律的に活動を行うことにこだわり過ぎたのかもしれませんが、活動の進捗状況をもっとゼミで共有することで、他のプロジェクト活動を行っているチームのゼミ生や担当教員と議論を深められたのではないでしょうか。ゼミは教室での学びと現場とを結びつける場ですし、異なる立場からの意見を得られる場でもあります。たとえば情報発信の提案について、冊子という媒体を限定したものだけでなく、媒体とコンテンツを分けて議論し、コンテンツを複数媒体で活用することも提案できたかもしれません。また、制作した冊子を配付するチャネルについて、もっと具体的な提案ができたかもしれません。
それでも、先方に提案させていただいた内容や実際に制作した冊子は、若者・学生のニーズと船・宮崎観光の強みをふまえた、自分たちらしいものになったようです。自分たちのこだわりと予算や媒体の制約、相手先の意向などの諸条件とを調整していくのは大変だったでしょうが、それ以上に得られたことが多かったことでしょう。社会に出てからもこのような場面が多々あるでしょうが、チームで、そして他の組織や企業とうまく協力しながら、乗り越えて行って欲しいです。
消費者・旅行者のニーズをふまえ自社・自地域の魅力を発信するという観光マーケティングについてこのような実践的な活動を行ったことで、その面白さを体感するとともに意義を理解してくれたのであれば担当教員として嬉しく思います。前年度からの活動を含め約1年半にわたる活動、大変お疲れさまでした。
最後にこの場をお借りして、このような活動の機会を設けてくださった荒川様をはじめとする宮崎カーフェリー株式会社の皆さま、ならびにインタビューや取材などでご協力くださいました観光事業者や自治体などの関係各位に、深くお礼申し上げます。