2024年7月9日、流通学部専門演習・基礎演習(キャリアゼミ)で、池澤ゼミ2.3期生は、今春リニューアルしたパークスガーデンや新規開業のなんばパークスミュージアムについてお話をうかがうために、なんばパークス(南海電鉄様)へお邪魔しました。同社の寺田様、銭谷様より南海4SCのブランディングの中で、なんばパークスが実現しなければならない価値提案。その中で、無農薬管理にこだわるガーデンという資産、またなんばエンターテインメントダイバーシティという、エリアの保有する独自価値の中核を担う役割を、同施設が有していることがよくわかりました。ゼミ生たちは、施設の役割やSNSの発信などについて活発に質疑をおこなったほか、都市部ではなかなか体験できないガーデンの価値に驚いて見学をしていました。

 新しくリニューアルしたパークスガーデン。都心部に贅沢な緑の空間。


池澤ゼミ2.3回生がなんばパークスのブランディングについてお話を聞きました。


 池澤ゼミの活動報告を、上野ゼミ長が行いました。南海電鉄の寺田様よりご対応いただきました。


銭谷様からは、新しいパークスの集客核としてミュージアムのお話を聞きました。
なんばはポップカルチャーのまちでもあります。


寺田様に現地をアテンドしていただき、なんばパークスのもつ素晴らしい資産、
ガーデンズの魅力をお聞きしました。


くつろげる空間ですね。



パークスガーデンでは随所に環境にやさしい配慮をされています。
 

無農薬管理にこだわり、食物連鎖をたいせつにする価値観を持ったSC


最後はなんばパークス2階「Venchi」でイタリアンジェラート。
一気にクールダウン!


南海電鉄の寺田様、銭谷様、ありがとうございました!

学生コメント

■流通学部3年 岩本 大輝
なんばパークスでは、コロナ禍で顧客来店が厳しい状態が続き、コロナ後の対策として、ガーデンのリニューアルやパークスミュージアム設置、そしてデジタル接点の強化といったこれら三つの柱で、顧客数や利益を上げていくというリニューアルの考え方となりました。まず、ガーデンの課題として2階の入り口がわかりにくいことや階段の劣化があり、改善を行なったという点。次にミュージアムでは、漫画やアニメ、現代アートや原画展といった展覧会を実施し、作品の保管について温度や湿度を調節できるシステムを導入した点や、セーラームーンとのコラボにより顧客数の動員につながった点でエンタメやポップカルチャーの要素が重要になってくるとわかりました。

■流通学部3年 四方 美裕
私たちは、7月9日になんばパークスの寺田様、銭谷様からお話を伺いました。主にリューアルをする上でどのようなことを考えたり、大切にしているのかを詳しく聞くことができて、ガーデンを直接見させていただいたり、普段絶対に聞くことのできない話を沢山聞かせていただくことができました。ありがとうございました。

■流通学部2年 北村 颯介
視察見学をして感じたことは、何に関してもその場所や立地の強みとか弱みとかを分析して一から考えて計画しているんだなと思いました。
その中で見ていただけるお客様などに対して、弱みを強みに変えたりだとか、パークスガーデンではコンクリートが少し禿げていたり、あまり気にはしてなかったがそこにも注目して改装するだとか、あまり気づかないところでも気づきを持ち、視野が広いなと感じました。やはり、お客様がいいなと思えるような施設にしないといけないんだなと感じました。勉強になりました。

■流通学部2年 松村 美紅
私は、なんばパークスに来る機会が少ないのですが、今回のフィールドワークを通して新たな発見が沢山ありました。その中でも印象に残ったのが、「美少女戦士セーラームーン」の展示会についてです。
私自身、アニメや漫画の展示会に行くことが多々あるので興味が湧き、なんばパークスの方々の売上向上の工夫についても刺激を受けました。
・展示会に行くと、その雰囲気が楽しめるコラボカフェがあると嬉しいのでセーラームーンでも、コラボカフェを開催している事に魅力を感じました。
・展示会をきっかけに、他のショップでのグッズの売上の向上策に戦略を感じました。
この2点から、なんばパークスで展示会をする事によって生まれる経済効果や来場者が満足するような工夫が感じられ、とても素敵だと感じました。

連携先コメント

南海電気鉄道株式会社 まちづくりグループ 不動産事業本部 SC営業部
寺田 衣里 様

【プロフィール】
2010年 南海電気鉄道株式会社入社。
鉄道部門においてみさき公園やこうや花鉄道「天空」などの販促を担当したのち、
2015年から流通部門においてなんばパークスの運営・販促に携わる。
2023年・24年にはパークスガーデンリニューアルを担当。

【コメント】
当社が運営するなんば4商業施設のブランディング設定やパークスガーデンリニューアル・なんばパークスミュージアム開業計画を中心に、いずれのプロジェクトにも共通している「計画の進め方・現状分析の重要度」についてお話させていただきました。現状と課題を理解したうえで何をすべきか打ち手を考えることは、経営ビジネスにおいてはもちろん、どんな仕事でも私生活であっても行動基盤となる大切な考え方だと思います。今回の講義を少しでも学問や今後の社会人生活に活かしていただけたら幸いです。

教員のコメント

経営学部
池澤 威郎 教授

今回のなんばパークスへの訪問は約1年半ぶりで、なんばパークスのリニューアルがどのような価値をもたらそうとしているのかという、都心部の商業施設の最新動向を学ぶ良いきっかけとなりました。コロナ禍(新型コロナウィルス(COVID-19))以降、ただの買い物取引ではなく、物語やエリアとしての価値の提供、価値観への共感などが今後のSCにとって重要であることがお話を聞いてよく理解できたと思います。また、大学で学ぶマーケティングや環境分析のフレームワークが実務で多用されており、学ぶ意義を改めて感じられたと思います。寺田様、銭谷様には今回、色々と教えて頂きました。ありがとうございました。

参加学生一覧

(3年生) 牛島 敬介、 四方 美裕、 作田 美結菜、 下村 栞菜、 杉原 大樹、 高塚 星弥、 竹田 英烈、 中上 元、 中澤 怜大、 岩本 大輝、 三浦 由有、 上野 萌衣 (2年生) 北口 碧乃、 北村 颯介、 木下 将吾、 中橋 果音、 箱崎 未帆、 橋本 陽奈、 濱崎 芽生、 別所 櫂斗、 松村 美紅、 三宅 萌香、 宮西 優唯、 森口 涼太