2024年10月16日、流通学部専門演習(キャリアゼミ)及びリテールマーケティング2ゲスト講義として、パナソニックマーケティングスクールで小売マーケティングを教えている米林一郎先生にお話をして頂きました。マレーシアに駐在し、現地の家電小売店へVMDや接客などを教えてきたお話を聞かせて頂くとともに、日本国内・海外へのグローバルリテーラーの躍進や撤退などについて、企業名を挙げるなどして具体的にわかりやすくお話をして頂きました。また、同科目が販売士検定2級(リテールマーケティング検定2級)の資格取得講座であることから、有資格者としてのアドバイスも頂きました。授業内ではQRコードを多用したクイズ形式の授業で盛り上げてくださいました。学生たちは資格の学習のみならず、生きた学びの活用方法について知ることができたと思います。

 リテールマーケティング2受講者の皆さんと、米林先生を囲んで。


販売士資格の有用性についてお話を頂きました。試験は大変ですが、頑張っていきましょう!


マレーシアでの駐在経験や、販売士で培ったVMDの現地でのトレーニングのお話など実践的なお話をしてくださいました。


池澤ゼミ2・3年生との記念撮影。とても勉強になりました!

学生コメント

■流通学部3年 杉原 大樹
海外での日本企業の事例と日本での海外企業の事例を、米林さん自身の経験などと共に紹介していたので、全体的にわかりやすく面白い講義でした。英語を話せないのにも関わらず、マレーシアで洗濯機を販売したという話が印象に残りました。又、海外で会話に困った時に、相手に話させるようにする質問などの話が面白かったです。販売士資格の有用性についても米林さんの実体験を伴っているので説得力が凄く、自分も取得できるようにより一層努力しようと思いました。

■流通学部3年 中上 元
今回の講義を聞いて思ったことは、海外など(アウェイな場合もふくめて)外国で商売を成功させるには、現地にスタイルを合わせ、バランスの取れた賑わいのある売り場が必要であると分かりました。イオンマレーシアを例に挙げるとクーポンでのプロモーションやその国の宗教に合わせたノンハラル売り場などがあります。それをするためにはまず、その土地のことを深く理解し、現場の空気をしっかりと感じ取り、調査をしっかりと行う必要があるということが分かりました。また海外に行く機会があれば、海外進出している日本企業に目を向けてどのような違いがあるか比べてみたいと感じました。

連携先コメント

日本販売士協会 広報委員・大阪販売士協会 教育委員理事
(勤務先:パナソニック株式会社マーケティングスクール所属)
米林 一郎 様

【プロフィール】
・関西大学商学部卒
・パナソニック株式会社家電営業(卸部門)入社
・家電量販店 本部商談担当、営業部門責任者
・販売促進部門責任者(大阪、東京、本社)
・東南アジアマーケティング部門GM(マレーシア赴任)
・人材育成&キャリア支援部門 新規立上げ責任者

【コメント】
今回は販売士(リテールマーケティング)検定の更なる普及促進のため特別講義を実施させていただきましたが、学生の方の反応や反響は自社での人材育成での参考になり助かっております。小売りや流通部門はまさに流動的に進化し続ける業界であるので、新しい現場情報の発信とそれに対しての学生の方の受け止めは事業運営上も役立つ効果が見込めます。貴重な時間ではありますが、企業(事業)と学業をリンクさせるような活動が継続して取組めれば相乗効果が上がると考えます。今後も引き続きよろしくお願いいたします。

教員のコメント

経営学部
池澤 威郎 教授

米林先生には今回、日本国内ではあまり知ることができない海外のマーケット。特に近年成長が著しいASEANの雄、マレーシアでの駐在員時代の小売市場について詳細にお話をうかがうことができました。どのようなマーチャンダイジングが現地市場への適応化に重要なのか、また、駐在時代の苦労話なども織り交ぜながら、文化の壁を越えて商品を販売していくポイントなどをお話いただきました。日本の流通システムを理解するためには、日本国内に留まるのではなく、海外の流通事情を知って比較検討することで本質が見えてきます。学生たちには海外での見聞を広めてほしいとのメッセージを込めて、講義をされていました。
※本ゲスト講義は、日本販売士協会2024年度「キャリアアップサポート事業」の支援を受けています。

参加学生一覧

(3年生) 牛島 敬介、 杉原 大樹、 中上 元 (2年生) 濱崎 芽生