活動テーマ:おもてなしの習得と実践
訪問先:東京ディズニーリゾート
 経営情報学部の山内ゼミでは、キャリアゼミとして毎年東京ディズニー・リゾートを訪問し、ディズニーアカデミーを受講しています。2018年5月30日に夜行バスに乗って難波を出発し、5月31日の朝には東京デズニーランドに到着し、その足でアカデミーの会場であるアンバサダーホテルに移動します。ディズニーアカデミーでは、みっちりと3時間座学で研修を受けて、午後からはパーク内をスタッフのガイドで見学して回ります。
 このディズニーアカデミーは、夜行バスの移動で疲れた体には、学生といえどもかなり辛かったですが、普段ゲストとしてきた時に見ることができない、また見ていてもわからない(わかりにくい)、仕組みや仕掛け、キャストのサービス内容が見たり、理解したりすることができ、非常に勉強になりました。このアカデミーを通じて、東京ディズニー・リゾートが日本一の顧客満足度を生み出している秘密の全てではないですが、その一部を知ることができました。

学生活動状況報告

 この度キャリアゼミで行った東京ディズニー・リゾート(以下TDR)での研修では、事前学習として自分たちの調査課題を持って挑みました。私は、「キャストはどのようにしてゲストにハピネスを提供しているのか」というテーマを設定しました。
 このテーマで最も重要なのは、TDRが好きな人にとっては楽しい場所であるし、好きなキャラクターに出会うことができる場所なので、キャストもハピネスを届けることは容易であると思いますが、TDRにあまり興味がないような人、例えば家族連れで来ている“お父さん”のような人に対して、キャストは接しているのか、どのようにハピネスを届けているのか、ということに興味がありました。実を言うと、私もTDRにはあまり関心がない方で、そんな自分が本当に楽しむことができるのだろうか?ということもありました。
 そうしたことを調べるために、家族連れのお父さんにこっそりと話を聞いてみたり、ワザと自分がパーク内で楽しそうにしていないフリをして、そうした自分にキャストがどんな風に接してくれるのかを試みたりしました。
 結論から言えば、それぞれのキャストが対応する老若男女全ての人に対して、それに応じた言葉使いで
、相手の気持ちを聴きながら、その気持ちに一生懸命に応えようとする姿勢を見ることができました。私も大学祭実行委員会で企画と運営をしていますが、そうした姿勢は、祭を成功させる大きな要因であることに気づかされました。

経営情報学部 3年生 水谷 佳祐

参加学生一覧

足立 美咲、綾 絵莉佳、一條 実早紀、大野 幹太、久保 皓平、久保 勝太郎、坂上 望、田中 良弥、田端 クリスティアン、中井 雄登、羽様 藤香、東中 翔、久川 雄大、福島 愛加、古川 航暉、水谷 佳祐、吉田 和生

活動写真

教員コメント

経営情報学部 山内 孝幸教授

 山内ゼミでは、キャリアゼミとして、毎年東京ディズニー・リゾートでディズニー・アカデミーを受講しています。このアカデミーでは、日本一と言われる顧客満足度、世界のテーマパークの中でも本場アメリカのディズニーを上回っていると言われるキャストの“ホスピタリティ”や“おもてなし”の源について学ぶものです。
 私はこのアカデミーを学生と一緒に10年間受講してきましたが、ここでその源の種明かしをすれば、世界一のおもてなしは「当たり前のことを当たり間に実行する」ということです。「なんだ、そんなことか」と思われるでしょうが、ビジネスではそれが最も難しいと言われます。そして、東京ディズニー・リゾートがすごいところは、2万人もいるキャスト(スタッフ)が、その最も難しいことをやってのけるところにあると考えます。
 学生の皆さんに参加費用の面で大変負担をかけたアカデミーでしたが、今、受講できたことは、これから就職活動を始めるにあたって大きな財産になると信じています。