国際観光学部 堀内ゼミのゼミ活動報告(7)

11月25日(土)、堀内2年生ゼミは奈良市の奈良公園近辺でフィールドワークを実施しました。

 堀内准教授が担当する地方創生ゼミの活動報告(その7)をお届けします。
 11月25日(土)、堀内2年生ゼミは人口減少地域が抱える課題を発見し、その解決策を考えるため、奈良市の奈良公園近辺でフィールドワークを実施しました。ゼミ生の希望に合わせて日帰りのフィールドワークを大学近辺で実施するもので、今回はその四回目です。フィールドワークを通して、各ゼミ生が自身の関心を明確にし、来年度以降に自発的に研究ができるよう、ゼミ活動を実施しています。
 今回は、参加したゼミ生のうち、川尻、豊田が報告を行います。

国際観光学部2年
 川尻 鷹士

 私の調査テーマは、観光客の年齢層による、鹿との触れ合い方の違いです。観光客が鹿と触れ合うやり方は「餌を与える」「触る」「写真を撮る」の3つに分けられます。その中で、年齢層による違いが見られたのは写真の撮り方です。
 年齢層の高い人たちは、鹿のみ、または鹿とその周りの風景を被写体として写真を撮っています。デジタルカメラや一眼レフカメラで撮影しているため、身内や自分と親しい人などに写真を見せるため、あるいは自身の思い出として写真を撮っているように思えます。
 いっぽう若い年齢の人たちは、鹿のみの撮影もあるのですが、自身を含む2ショット、鹿煎餅を利用した珍しい写真なども撮っています。おそらく、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などで色んな人に見てもらいたい、多くの評価を得たいからだと考えられます。

 観光地を多くの人に知ってもらう拡散力があるのは若い年齢層の人たちです。しかし、人と違う写真を撮ろうとして危険な行為をする、鹿にストレスを与えるなどの危険性もあります。いっぽう高い年齢の人たちは、観光地の情報についての拡散力は無いかもしれませんが、鹿や周りの風景を被写体としているため素晴らしい写真を撮ることができ、奈良公園の魅力を最大限に引き出すことができます。これらのことから、それぞれのメリット・デメリットはありますが、幅広い年齢世代に奈良公園での写真撮影をしてもらうことが大切だと考えられます。

国際観光学部2年
 豊田 蓮

 奈良公園と、近くに有る奈良町にて観光客の調査をおこないました。私が関心を持ったのは、桜井市と奈良市の違いです。二地域を調査して分かった違いは、観光客の層です。奈良公園に来ている観光客は外国人や他府県からの人が多いのに対し、桜井市では外国人や他府県からの観光客が少ないことが分かりました。それはなぜなのか。奈良町には食べ歩きなどの観光をすることができます。桜井市にはそうした観光資源が欠落しています。そして私が思ったのは、桜井市は昔ながらの町並みというよりも、そこに住む人が住みやすい町を目指していることです。桜井市の町づくりが、これからの人口増や観光客増に繋がるか、これから調査していきたいです。

堀内ゼミ活動報告