11月6日(水)、堀内が担当する大学入門ゼミは、京都市のテーマパーク、「太秦映画村」で調査を実施しました。いまインバウンド観光客を増やすための施策がすすむいっぽうで、オーバーツーリズム、観光公害の問題も出てきています。とくに観光の弊害が深刻なのは京都です。伝統的な生活や歴史文化を理解しない一部の観光客のマナーの悪さだけでなく、地価・物価の高騰、渋滞、闇民泊問題など、さまざまな課題が出てきています。そうした中で、入門ゼミの学生たちが注目したのが、京都の昔ながらの様子を再現し、それを観光資源としている映画村です。各学生が事前に独自の仮説を考え、その仮説を検証するため、映画村にて調査を実施しました。今回、各学生のかんたんな調査結果と感想を紹介していきます。これから学生たちは、それぞれの関心をより深めていくための分析を行い、2年次への準備を進めていくことになります。

国際観光学部1年 井上千鶴菜

 私は大学入門ゼミフィールドワークで、観光客の方や修学旅行生の人達に話を聞いて、映画村の次にどこに行くかと尋ねました。調査の結果、太秦映画村で一日を潰す人は少なく、あくまでも京都観光の一環として太秦映画村に立ち寄る人が多いということが分かりました。例としては近くにある金閣寺などに立ち寄るなどです。平均滞在時間は2~3時間のようでした。また初めて映画村に来た人が多く、リピーターは時代劇などが好きな人に限られていました。調査をおこなって、実際に人に尋ねて見ることで太秦映画村の観光としての役割や、京都の観光資源であるということが分かりました。

国際観光学部1年 小田宙士

 私の大学入門ゼミフィールドワークの調査テーマは、映画村を訪れている客が、どこから来ているのか、そして映画村の後に他の観光地へ行くのかどうかを明らかにすることです。じっさいに幾つかのグループに話を聞き、この問いに対する回答を得ることが出来ました。それぞれ以下のとおりでした。小学校の修学旅行の引率の先生方は、和歌山市内から来ており、ずっと続いている学校の行事として映画村を訪れていました。ご夫婦で観光に来ていらっしゃった方は、夫の方は4回目、妻の方は初めてだったそうで、岐阜県から来ており、このまま日帰りでまた岐阜に帰るそうです。アメリカ・マイアミ州から来ているという4人組(男性3名、女性1名、35歳ぐらい)のグループは、日本に来たのは2回目だけど、映画村に来たのは初めてだったそうです。ちなみに1回目は、東京・大阪・京都・亀山をまわったそうです。また、有田鉄道の社員でバスガイドの方と話しました。大学生活でやっておくべきことをお聞きしたところ、中国語と資格とおっしゃっていました。調査を通して感じたのは、最初のうちはアンケートをすることに抵抗はあったが、徐々に、抵抗が減り、話せる数が増えていきました。最終的には、企業の方や、外国人に対しても英語で話すことが出来ました。

国際観光学部1年 神頭七穂

 大学入門ゼミのフィールドワークで私が行ったのは、どのアトラクションが人気を世代別で調査することでした。調査の結果、どの世代にも一番人気だったのが「激突!忍者ショー サスケ」というアクションショーでした。特にシニア層や、遠足で訪れていた幼稚園児たちが多かった。スタッフさんにも訪ねてみたところ、やはりこのアトラクションが1番人気だと言っていました。調査をした感想ですが、今回はシニアの方や、学校行事で訪れている自分よりも年下の子達が多かったので質問もしやすかったが、これがもっと大規模になり、年齢層が広がり、海外の方も増えると、より課題が多くなるなと感じました。

国際観光学部1年 里田裕理

 大学入門ゼミのフィールドワークで、私はどの手段で、どのような目的で映画村にきたか、じっさいに来ているお客さんに話を聞きました。たまたま聞いた相手の多くが子供たちで、来た目的は修学旅行であること、交通手段はバスであることが分かりました。じっさいに自分で映画村を訪れてみて、日本史の勉強になると思うし、時代劇が好きな人にはすごく楽しめる場所だと思いました。そして、日本史などには興味がないという修学旅行生であっても楽しめるような工夫が、映画村の中ではたくさんなされていました。そういうところが、映画村において観光客を絶やさない工夫なのだと思いました。

国際観光学部1年 淋多佳蘭

 大学入門ゼミのフィールドワークで、私は映画村のカフェの工夫について明らかにしようと思いました。じっさいにカフェを訪れてみて、映画村のカフェには映画とスイーツを組み合わせた新しい商品がたくさんありました。中でも1番人気の商品が木の葉クレープといった、忍者とクレープを組み合わせた商品で、クレープの生地が忍者をイメージした黒色をしているクレープでした。カフェの店内も忍者とかけて手裏剣や刀などが飾らせていました。また、有名な観光地であるため、さまざまな国の人たちが来ても困らないよう、日本語だけでなく、英語や中国語などの掲示がされているという工夫がありました。私自身、初めて映画村に来て、昔ながらの風景が広がっていて、タイムスリップしたかのようにワクワクしました。わたしの調査テーマがカフェの工夫だったので、カフェを巡って、実際に食べてみて、十分に映画村を楽しめました。たくさんの観光客にまた来たいと思えるような提供や工夫をすることは大切なんだなと改めて感じたフィールドワークでした。

国際観光学部1年 谷口瑠奈

 私は、幅広い年代が集客する一番人気の大道芸である忍者ショー『サスケ』の来客数を調査しました。三部構成で上演されていました。三部の15時15分上演では、95人もの顧客が訪れ、小学生以下子供が42人(44.2%)、修学旅行生23人(24.2%)、大人18人(19.0%)、シニア12人(12.6%)でした。修学旅行生や親子連れが多かったため、修学旅行生と子供だけで約7割を占めていることが分かりました。調査が平日であったため、大人やシニアが占めていると考えていたが約3割しか訪れていないことに驚きました。スタッフさんによると忍者ショーの顧客は、来村者数の割合と変化がないそうです。年代層を知るとこで新たな発見があり興味深かったです。

国際観光学部1年 中上采音

 私は、太秦映画村でのフィールドワークで、人気な食べ物を調査しその理由について考察しました。まず初めに声をかけたのは、食べ歩きできるようなものが多く売られている売店の店員さんです。ここでよく売れているのは、十色団子とおっしゃっていました。日本人の方も外国人の方もこの団子をよく購入されるそうです。私も実際に十色団子を食べて、見た目も可愛いし雰囲気が出てとても美味しかったです。次にラーメン屋に訪れて店員さんに聞いてみると、テレビで取材を受けたという映画村定番の水戸藩ラーメンが人気だそうです。しかし、実際のところ、お腹を満たすという意味ではチャーハンとラーメンが一緒に食べられるラーメン定食も人気だとおっしゃっていました。店内ではなく、外で軽食している方を見てみると家族3人でかき氷を食べていて、スウェーデン出身の外国人はフライドポテトを食べていました。店が集まっているのではなく散らばっていたため、映画村全体での人気な食べ物は調べることができませんでした。十色団子は、映画村の雰囲気に合っていて食べ歩きしやすい日本の和菓子だということから日本人にも外国人にも好まれていると考えました。そして、かき氷は短時間で休憩がてらに食べるのに丁度いいものであり、店の前にベンチが設置してあったため買う人も多いだろうと考えました。フライドポテトやチキンなど外国人が手に取りやすいようなジャンクフードも多く販売していて、色々な顧客のニーズに対応できていると感じました。

国際観光学部1年 日浦空来

 私が大学入門ゼミのフィールドワークでおこなった調査内容は、お客さんに話を聞き、映画村に訪れたのは何回目かを明らかにすることです。まず、初めに尋ねた方は小学校の職員の方々でした。和歌山県からの訪問との事で恒例行事であるとの事です。2回目に尋ねた方は、岐阜県から日帰りで来られたご夫婦でした。旦那さんは4回目の利用で奥さんは初めての利用であるとの事でした。3回目に尋ねた方は、アメリカマイアミ州からの4人組観光客でした。平均年齢は35歳ほどで、日本に来た回数は2回だそうです。1回目は東京、大阪、京都、亀山などを訪れたと言っていました。今回、映画村は初めてとの事でした。今回の調査の結果、映画村に訪れる方は初めて利用する方が多いと感じました。海外の人も多数来ていましたが、年齢的には若い人はあまり居ませんでした。以上の結果、日本人で訪れる方は、小さい子の居る家族、小学生の修学旅行生などが居ました。海外の人は、若い人よりかは年配の人たちが多かったという事が分かりました。映画村は、小さい子にターゲットを向け作られていて、海外の人は浴衣や着物を着られる方がいました。

国際観光学部1年 古川歩由梨

 大学入門ゼミのフィールドワークで、私が明らかにしようとしたのは、来ているお客さんは、何がきっかけで映画村を知り、ここに来ようと思ったのかということです。そこで、じっさいに、お客さんに話を聞いてみました。得られた回答で1番多かったのは「水戸黄門」や「科捜研の女」、「逃走中」などのテレビ放送を見て知って、実際にその場所を見るために訪れた人が多かったです。他にもSNSに投稿されている写真を見て楽しそうだから来てみたという人もいました。実際にわたしも映画村で撮った写真をSNSで見たことがあり、いつか入ってみたいなと思っていたので、想像以上にSNSやTVの影響力があるのだと分かりました。

国際観光学部1年 松若彩

 大学入門ゼミのフィールドワークで、私が明らかにしようと思った研究テーマは、どの年齢層に映画村は受けているのか、というものです。そこでじっさいに映画村を訪れている客層の目視調査を行いました。その結果としてわかったのは、お土産屋は修学旅行生などの子供が多いということ、全体的には60代くらいの方が多いということ、ぎゃくに若者は少ないということ、しかしカップルは多いということ、などです。映画村では、カップルだけではなく、友人同士や個人でも来てもらうためなのか、最近流行りのタピオカやインスタグラムなどを取り入れていました。それらは若者にも来てもらえるような工夫だとおもいます。しかしそうした取り組みは、じっさいに映画村の中に入ってみないと分からないので宣伝力が低いのではないかと感じました。映画村の世界観がきちんとあって大学生の私たちもとても楽しめたので、もっと宣伝方法を工夫して、多くの若者に行ってほしいとも考えました。

国際観光学部1年 村井みと

 調査のテーマは外国人客と日本人客の比較でしたが修学旅行生がおおく外国人客が思っていたより少なかった為、着物を着用している人の傾向を調べました。調査の結果は、若い年齢層の人達が多く着用していて、カップルや女の子のグループがより多かったです。お年を召した年齢層の人達は着ている人が見受けられませんでした。まとめると、若いカップルや女の子グループの人達がよく着用している傾向にあるという結果になりました。はじめは京都の街中のように幅広い年齢の人が着ているかなと予想していたのですが、若い人しか着ていない傾向にあることに驚きました。

国際観光学部1年 横井香穂

 私は京都の映画村に行って、お店の人やお客様にインタビューをしてどんなお土産が人気かを調査しました。この日は修学旅行生が多く、学生に話を聞くと京都で人気の八つ橋やお城の形をしたキーホルダー、忍者のクリアファイルなど京都らしいお土産を買っている人が多かったです。お店の方に話を聞くと、小さい子供には、お手頃な価格で売っているゴム製の手裏剣、高校生には忍者の目や、文字が書いているアイマスクが売れているそうです。今の若い人はインスタ映えのために狐のお面を買って帰る方も多いそうです。御年寄の方はお漬物など京都にしか売っていないような珍しいお漬物を買って帰る方が多いそうです。私はこのフィールドワークで色んな年代の方とお話ができ、年齢層によって人気なものや、今のトレンドに合わせたお土産が買われていて、とても興味を持ちました。