和歌山県湯浅町の観光の現状や課題について学びました
2020年1月に国内で初めて新型コロナウィルス感染症の陽性者が確認されて以来、国内においても瞬く間に感染が広まり、大学教育にも大きな影響を及ぼしています。このゼミでも、昨年度は高知県大月町で計画していたフィールドワークを断念せざるを得ませんでした。今年度に入っても緊急事態宣言が長期化し、なかなか思うようにフィールドワークを進められない状況が続いています。その中で、森重ゼミ10期生は日帰りでも現地調査が可能な和歌山県湯浅町を調査対象地に選定し、Z世代から見た湯浅町の観光資源の発掘をテーマに研究を進めています。
当初は夏期休暇期間中に現地調査を予定していましたが、緊急事態宣言の延長により中止になってしまいました。10月に入ってようやく緊急事態宣言が解除されたことから、現地調査の方法を模索していたところ、湯浅町役場へのオンラインによる聞き取り調査ができることになりました。10月12日(火)11時から湯浅町役場と大学をオンラインで結び、湯浅町ふるさと振興課職員に聞き取り調査を行いました。ゼミ活動で初めてのオンラインでの聞き取り調査で、お互いに初対面でしたが、湯浅町の観光の概要や課題をご説明いただいたほか、こちらからの質問にも丁寧に答えていただき、とても有意義な時間となりました。
当日のオンライン聞き取り調査の様子をゼミ生が以下で報告しています。この調査をもとに、これから湯浅町で現地調査を行い、研究目的の達成をめざしてまいります。(森重昌之)
当初は夏期休暇期間中に現地調査を予定していましたが、緊急事態宣言の延長により中止になってしまいました。10月に入ってようやく緊急事態宣言が解除されたことから、現地調査の方法を模索していたところ、湯浅町役場へのオンラインによる聞き取り調査ができることになりました。10月12日(火)11時から湯浅町役場と大学をオンラインで結び、湯浅町ふるさと振興課職員に聞き取り調査を行いました。ゼミ活動で初めてのオンラインでの聞き取り調査で、お互いに初対面でしたが、湯浅町の観光の概要や課題をご説明いただいたほか、こちらからの質問にも丁寧に答えていただき、とても有意義な時間となりました。
当日のオンライン聞き取り調査の様子をゼミ生が以下で報告しています。この調査をもとに、これから湯浅町で現地調査を行い、研究目的の達成をめざしてまいります。(森重昌之)
当日の聞き取り調査の様子
参加したゼミ生の報告
オンラインによる交流からわかる湯浅町
国際観光学部3年 上林美凪
私たちは10月12日(火)11時から、和歌山県湯浅町ふるさと振興課商工観光係の蜂谷さまとオンラインによる聞き取り調査を行いました。
私たちが湯浅町を調査対象地域に選んだ理由は、1人のゼミ生の発言がきっかけでした。ゼミ生の友人が「湯浅町には何もない」と聞き、住民の自尊心を高め、改めて魅力的な観光スポットが見つけられないか、学生という強みを活かして何か活動することができないかという思いから、湯浅町を調査対象地域に選びました。特に、Z世代(若者)を中心とした観光客の誘致や、SNSや写真を活用した提案などにもつなげていきたいと考えています。もちろん、今ある観光資源を活かしつつ、何か新しい観光の取り組み方を考えることはできないかという思いもありました。
もともと夏休み期間中に現地でのフィールドワークを計画していましたが、緊急事態宣言が発令されていたため、やむを得ず断念していました。そこで、湯浅町ふるさと振興課の蜂谷さまと事前にコンタクトを取り、10月18日の現地でのフィールドワークを前に、オンラインによる聞き取り調査を行うことができました。
当日は1時間程度でしたが、蜂谷さまから湯浅町の観光の概要をおうかがいした後、質疑応答を行いました。実際に蜂谷さまと意見交換したことで、考えていなかった課題や現状を知ることができ、とても良い機会になりました。次回のフィールドワークについても、具体的な場所やおすすめの場所をうかがうことができ、情報を整理できました。
蜂谷さまのお話によると、湯浅町は和歌山県北部に位置し、白浜方面へ行く途中の立ち寄り地として、短時間しか滞在されないということでした。また、湯浅町を訪れる観光客は40~60代が多く占め、なかなか若い観光客に来てもらえない、観光誘致に関しても若者向けに特別なことを行っていないとのことでした。一方で、湯浅町は海に面しているので、マリンアクティビティが盛んに行われており、これらは若者にとって魅力的な観光資源の1つになるのではないかと話されていました。都市部を出て、日帰りで楽しむにはこのような郊外地にあるアクティビティをより積極的に発信していく必要があると感じました。
今回は短い時間ではありましたが、湯浅町のことをより理解できました。実際に調査を行い、より深く現状を知り、まちの人との聞き取り調査、学生の視点からの適切な観光の提案によるオリジナリティの創出などを、今後の調査で大切にしていきたいと感じました。また、Z世代に通じるSNSを活用した観光誘致にも積極的に取り組みたいです。
私たちが湯浅町を調査対象地域に選んだ理由は、1人のゼミ生の発言がきっかけでした。ゼミ生の友人が「湯浅町には何もない」と聞き、住民の自尊心を高め、改めて魅力的な観光スポットが見つけられないか、学生という強みを活かして何か活動することができないかという思いから、湯浅町を調査対象地域に選びました。特に、Z世代(若者)を中心とした観光客の誘致や、SNSや写真を活用した提案などにもつなげていきたいと考えています。もちろん、今ある観光資源を活かしつつ、何か新しい観光の取り組み方を考えることはできないかという思いもありました。
もともと夏休み期間中に現地でのフィールドワークを計画していましたが、緊急事態宣言が発令されていたため、やむを得ず断念していました。そこで、湯浅町ふるさと振興課の蜂谷さまと事前にコンタクトを取り、10月18日の現地でのフィールドワークを前に、オンラインによる聞き取り調査を行うことができました。
当日は1時間程度でしたが、蜂谷さまから湯浅町の観光の概要をおうかがいした後、質疑応答を行いました。実際に蜂谷さまと意見交換したことで、考えていなかった課題や現状を知ることができ、とても良い機会になりました。次回のフィールドワークについても、具体的な場所やおすすめの場所をうかがうことができ、情報を整理できました。
蜂谷さまのお話によると、湯浅町は和歌山県北部に位置し、白浜方面へ行く途中の立ち寄り地として、短時間しか滞在されないということでした。また、湯浅町を訪れる観光客は40~60代が多く占め、なかなか若い観光客に来てもらえない、観光誘致に関しても若者向けに特別なことを行っていないとのことでした。一方で、湯浅町は海に面しているので、マリンアクティビティが盛んに行われており、これらは若者にとって魅力的な観光資源の1つになるのではないかと話されていました。都市部を出て、日帰りで楽しむにはこのような郊外地にあるアクティビティをより積極的に発信していく必要があると感じました。
今回は短い時間ではありましたが、湯浅町のことをより理解できました。実際に調査を行い、より深く現状を知り、まちの人との聞き取り調査、学生の視点からの適切な観光の提案によるオリジナリティの創出などを、今後の調査で大切にしていきたいと感じました。また、Z世代に通じるSNSを活用した観光誘致にも積極的に取り組みたいです。
湯浅町の観光資源の魅力を学んだ
国際観光学部3年 林大稀
森重ゼミ3年生は、「Z世代に興味を抱かせることのできる観光地のPR方法を探し出す」ことを研究目的に活動しており、調査対象地を和歌山県湯浅町に決定しました。調査対象地を湯浅町に決定したきっかけは、調査対象地を決定する前に、ゼミ生の1人が湯浅町に住んでいる同年代(Z世代)の友人から「湯浅町には何もない」という言葉を聞いたことです。調査を進めていくうちに判明したことは、湯浅町には魅力的な資源があるにもかかわらず、それらのPR方法が若者に対して十分にできていないという点でした。
ゼミでの議論の中で、Z世代が観光地を決める際に重要視していることが、インスタグラムやWebサイトの「写真」であることが判明しました。また、同じZ世代が観光地を決める際に一番利用するツールをインスタグラム、Webサイト、パンフレット、その他の4つの選択肢でアンケート調査したところ、インスタグラムが90%を超えており、Webサイトやパンフレットは10%にも満たないという結果になりました。その結果を踏まえた上で、私たちは実際に湯浅町に訪れることで、その資源の魅力を最大限に引き出し、Z世代が訪れたいと感じるような写真を撮影することにしました。
実際に湯浅町に訪れ、Z世代にとって魅力的と感じる資源の発掘・撮影する前に、事前に湯浅町の観光政策や湯浅町が魅力的な資源と考えている場所や物を把握するため、湯浅町役場の蜂谷さまに聞き取り調査をすることになりました。
湯浅町は誰もが一度は口にしたことのある「醤油」醸造の発祥の地とされており、醤油の原点は味噌の製造過程より発生する汁だそうです。また、醤油の他に、湯浅町に限らず和歌山県全体で柑橘類が有名ですが、湯浅町には特産品とされている「三宝柑」がとても有名とのことでした。さらに、海に面しているということもあり、海鮮類も人気の観光資源で、特に「生しらす」を使った料理が湯浅町では人気とのことでした。食の分野だけではなく、景観にもとても魅力的な資源があり、湯浅町が一番の資源と考えるのが「重要伝統的建造物群保存地区」と呼ばれる街並みであり、国の文化財として登録されており、歴史を感じることのできる建物がたくさんあるとのことでした。また、栖原海岸は夕日をとてもきれいに見ることができるようで、「和歌山の朝日・夕日百選」にも選出されるほどの景観だとのことでした。
今回の事前聞き取り調査の結果、自分たちが調べていた情報よりも多くの情報をお教えいただき、ゼミのメンバー全員が湯浅町にはとても魅力的な資源がたくさんあり、湯浅町を訪れることが楽しみという話で盛り上がりました。このことは、湯浅町にはZ世代に興味を持たせるような資源がたくさんあるが、それらが知られていないため、Z世代は「湯浅町には何もない」と思ってしまっているのではないかと考えました。改めて、私たちは湯浅町の魅力をZ世代に届けることができる写真を自分たちの観点から考え、撮影しようという決意が強固なものになりました。
ゼミでの議論の中で、Z世代が観光地を決める際に重要視していることが、インスタグラムやWebサイトの「写真」であることが判明しました。また、同じZ世代が観光地を決める際に一番利用するツールをインスタグラム、Webサイト、パンフレット、その他の4つの選択肢でアンケート調査したところ、インスタグラムが90%を超えており、Webサイトやパンフレットは10%にも満たないという結果になりました。その結果を踏まえた上で、私たちは実際に湯浅町に訪れることで、その資源の魅力を最大限に引き出し、Z世代が訪れたいと感じるような写真を撮影することにしました。
実際に湯浅町に訪れ、Z世代にとって魅力的と感じる資源の発掘・撮影する前に、事前に湯浅町の観光政策や湯浅町が魅力的な資源と考えている場所や物を把握するため、湯浅町役場の蜂谷さまに聞き取り調査をすることになりました。
湯浅町は誰もが一度は口にしたことのある「醤油」醸造の発祥の地とされており、醤油の原点は味噌の製造過程より発生する汁だそうです。また、醤油の他に、湯浅町に限らず和歌山県全体で柑橘類が有名ですが、湯浅町には特産品とされている「三宝柑」がとても有名とのことでした。さらに、海に面しているということもあり、海鮮類も人気の観光資源で、特に「生しらす」を使った料理が湯浅町では人気とのことでした。食の分野だけではなく、景観にもとても魅力的な資源があり、湯浅町が一番の資源と考えるのが「重要伝統的建造物群保存地区」と呼ばれる街並みであり、国の文化財として登録されており、歴史を感じることのできる建物がたくさんあるとのことでした。また、栖原海岸は夕日をとてもきれいに見ることができるようで、「和歌山の朝日・夕日百選」にも選出されるほどの景観だとのことでした。
今回の事前聞き取り調査の結果、自分たちが調べていた情報よりも多くの情報をお教えいただき、ゼミのメンバー全員が湯浅町にはとても魅力的な資源がたくさんあり、湯浅町を訪れることが楽しみという話で盛り上がりました。このことは、湯浅町にはZ世代に興味を持たせるような資源がたくさんあるが、それらが知られていないため、Z世代は「湯浅町には何もない」と思ってしまっているのではないかと考えました。改めて、私たちは湯浅町の魅力をZ世代に届けることができる写真を自分たちの観点から考え、撮影しようという決意が強固なものになりました。