森重ゼミ・ウィニペグ大学留学報告1

谷下一史くん、花岡志保さんがカナダ・ウィニペグ大学に留学しました

 阪南大学は国外のさまざまな大学と協定を結んでおり、本学の制度を利用して、多くの学生が留学に行っています。その中で、森重ゼミ3回生の谷下一史くんと花岡志保さんが、5月にカナダ・ウィニペグ大学へと旅立ちました。谷下くんは半年、花岡さんは1年間、それぞれ留学生活を送ります。そこで、留学先での学びや生活の様子、感じたことなどを毎月報告してもらいます。今回は留学報告の第1弾です。(報告:森重昌之)
  • Winnipeg University

  • The Forks

異文化に触れて感じたこれからの課題
国際観光学部3年 谷下一史

 ウィニペグに到着してからもう1ヶ月が経ちました。ウィニペグに到着するまでの飛行機は、日本から約9時間でした。時差が14時間もあるので、着いた時は感覚がおかしかったです。また、夜は9時頃まで明るいので、遅くまで外で遊んでいる人が多く見られます。私もホストファミリーの子どもたちと、外でよく遊びます。ウィニペグに着いた時は、5月なのに雪が降るくらい寒かったですが、今では昼間の最高気温が25度くらいあります。しかし、朝はまだ少し寒いので、調節が大変です。天気は突然大雨が降ることがあり、毎日折り畳み傘を持っていかないと安心できません。しかし、晴れている時はカラッとしていて過ごしやすいです。
 ウィニペグ大学は想像していたよりも大きく、歴史的な建物のように見えます。大学内は広いので、どこに何があるのか忘れてしまうことがよくあります。授業の内容としては、まず午前と午後の授業が分かれていて、午前の授業は比較的日本の授業風景と似ていますが、たまにディスカッションをすることもあります。しかし、先生の話すスピードが速いので、集中して聞いていないとわからなくなります。一方、午後の授業は日本とまったくスタイルが違います。先生の説明があった後に、学生同士で話し合いをする授業がメインで、これらは聞く力と話す力の両方が必要になります。日本でこのようなことを経験してこなかったので、非常に難しいです。何を話しているか理解しようと毎日頑張っているので、授業が終わった後は、友人に質問しています。また、それぞれの留学生にLanguage Partnerが付いていて、1対1で話すことができます。こういう機会は日本ではできないことなので、スピーキングとリスニングを鍛えつつ楽しみたいと思います。
 ウィニペグの街並みは近代的ではなく、歴史的な建物が多く並んでいます。中心部にはPoro Parkなど、ショッピングモールなどもあります。また、移動手段としてバスがよく利用されていて、特に中心部ではバスをよく見かけます。私もバスを利用しますが、とても便利に感じました。
 先日の土曜日、Forks Marketというところに行きました。Forks Marketは今年で25周年になります。そこはいろいろな食べ物やお土産が売っている場所で、観光客も多く訪れる観光地です。土曜日だったので、たくさんの人が訪れていました。また、近くにRed Riverという川があり、そこでカヌーをしている人もいました。外ではパフォーマンスをしているグループなどもいて、多くの人びとを沸かせていました。私は、いろいろな店を周ったり、アイスを食べたりしていました。その日はとても暑かったので、日本の夏のような格好をしている人をよく見かけました。
 ウィニペグの人びとはとても優しく、道に迷った時でも近寄ってきて、道を教えてくれることもあります。私もどこにバス乗り場があるか迷っていた時に、ウィニペグの人に助けてもらいました。私もこのような人になって、英語を話せるようになりたいと思いました。私自身、海外に行くことも初めてだったり、ホームステイや英語だけを聞いたり話したりする生活など、初めてのことばかりですので、まずはこちらの生活に適用していきたいと思います。そして、個人の英語能力を伸ばすことや授業を受けて自分の足りない要素などの課題が、この1ヶ月でわかってきましたので、自分なりに努力し、1つ1つの経験が自分自身のプラスになるように、この貴重な留学をより良く過ごしていきます。

留学を通じて最初に経験したこと
国際観光学部3年 花岡志保

 ウィニペグに到着してから、もうすぐ1ヶ月が経ちます。最初は不安な気持ちがありましたが、ホストファミリーやクラスメイト、先生たちの助けもあり、今は楽しい毎日を過ごしています。ウィニペグに到着した当初は寒く、5月でも雪の降る日がありましたが、今では暖かく、過ごしやすい環境です。
 まず初めに、大学のことについて書きます。ウィニペグ大学は長い歴史を持ち、たくさんの学部があることで有名で、また英語の勉強もレベル別に分けた少人数制のしっかりとした体制が整えられており、非常に環境・評判の良い大学だそうです。私の受講しているクラスには、日本人以外に韓国人、中国人、サウジアラビア人、ブラジル人、マリ人の人びとがいて、毎日たくさんのコミュニケーションをとることができ、英語力の向上につながっています。
 金曜の昼は授業がなく、代わりにFriday Activityという野外活動があります。これは参加が自由で、カナダの観光地や美術館、動物園に行くことができ、自分のクラスだけでなく、他のクラスの学生ともコミュニケーションを図ることができます。また、ウィニペグ大学にはLanguage Partnerという制度があり、この大学の学生であるカナダ人のボランティアが私たち留学生とマンツーマンでパートナーとなり、自分のやりたいこと、行きたいとこなど、希望をかなえてくれます。私もFriday Activityでボーリングをしたり、ForksやWinnipeg Art Galleryという場所に行ったり、パートナーとおいしいワッフルを食べに行ったりして、積極的に参加するようにしています。授業以外でもたくさん英語を話す機会があり、英語力をあげたいと思う人にはウィニペグ大学はすごくお勧めできる大学だと思いました。
 次にホームステイについてです。私のホームステイ先は、ホストファミリーの人がとても親切で、本当の家族のように接してくれます。最初の1週間は部屋に籠るような状態でしたが、ホストファミリーが毎日「今日は大学どうだった」と聞いてくれたり、文法のおかしい私の英語にもきちんと応えてくれたり、アットホームな雰囲気です。また、1ヶ月間ケベックから来た留学生もいるので、家で英語を話すことはもちろん、お互いフランス語、日本語を教え合うこともあり、和気あいあいとしています。
 カナダでは、困ったことがあると、みんなが優しく助けてくれます。初めて大学からホームステイ先に帰る時、自分の最寄りのバス停がわからなくなり、困っていました。しかし、その時もすぐに現地の人が「どうしたの?」と声をかけてくださいました。この時に何人かの人に助けてもらい、やはり日本と違うなと実感しました。日本では、困っている人がいても、自分から話しかける人は少ないと思います。このことを体験して、私も日本に帰って同じような場面に出くわした時に、手助けできるようになりたいと思いました。そのためにも、やはり英語をしっかり勉強しなくてはならないと思いました。
 ウィニペグ大学には、6月のMidterm BreakにEnglish Program Travelがあり、希望者が参加できる旅行があります。私たちはカナダのバンフというところに行く予定で、今からとても楽しみです。このような機会があるからには、英語をたくさん使って話せるよう頑張りたいと思います。
 まだ始まって4週目ということで、慣れないことも多いですが、毎日が充実して楽しいです。10ヶ月しかない留学生活を有意義に過ごしたいと思います。